最新のVFXで映像化した、誰も見たことのない「おばけずかん」の世界!
2013年に1冊目が刊行され、「ルドルフとイッパイアッテナ」でも有名な斉藤洋が文を、宮本えつよしが絵を手掛けている「おばけずかん」シリーズ。
さまざまなおばけの特徴とその対処法を、いわばおばけの取扱説明書のように書いている本シリーズを、『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)、『STAND BY ME ドラえもん』(14)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)など日本を代表する数々の名作を生み出してきた山崎貴が、オリジナルでストーリー原案、脚本、キャラクターデザイン、VFX、監督をすべて手掛けて見事に映像化。誰も見たことのない想像を絶する摩訶不思議な異世界空間が、大スクリーンに広がります!
つかまえた“おばけ”を召喚!迫力の世界観に子どもも大人も興奮必至
どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」。夜中に枕元に現れた白い布をかぶった謎のおばけに導かれるまま、どうしても叶えたい願いごとがあった同級生の一樹(城桧吏)、太一(柴崎楓雅)、サニー(サニーマックレンドン)の仲良し3人組は、その「おばけずかん」を探すことに。そして怪しい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるも、たまたま出くわした新米教師の瑤子先生(新垣結衣)と共に不思議な世界へと迷い込んでしまう。
手強いおばけたちを相手に、おばけを図鑑に封印するという命がけの試練に挑む子どもたち。果たして彼らは、運命を変えることができるのでしょうか。そしてどうしても叶えたい大切な願いとは…?
一樹たちが足を踏み入れた異世界で次々と登場するのが、怖いけどおもしろい一筋縄ではいかない魅力的なおばけたち。今作のキーキャラクターにもなっている猫とハリネズミをかけあわせたような愛くるしいルックの“図鑑坊”(声:釘宮理恵)や、お馴染みの一反木綿(声:下野紘)をはじめ、体中に付いた目を飛ばして攻撃する侍口調の“百目”(声:大塚明夫)や、汚い言葉ばかりを言っていると怒って飛んでくる“山彦”(声:杉田智和)、むやみにぶら下がるとあの世に連れて行かれてしまう“旅する雲梯”、そして最後にラスボスとして立ちふさがるジズリ(声:田中泯)など、様々なユニークなおばけと子どもたちとの戦いが最新のVFXを駆使して壮大なスケールで繰り広げられていくのは大きな見どころです!
感動の友情ストーリーに思わず涙!
「自分の原点とも言える少年少女を主人公にした作品をまた撮りたいという気持ちが高まっていた」という山崎監督。500人以上をオーディションして決められたという4人の子どもたちの城桧吏(一樹役)、柴崎楓雅(太一役)、サニーマックレンドン(サニー役)、吉村文香(湊役)の自然体な演技も素晴らしく、画面にはきっと今しか撮れないであろう彼らの一瞬一瞬の輝きが、キラキラと散りばめられています。
そして4人の揺るぎない友情、さらに新垣結衣演じる瑤子先生と子どもたちの次第に変化していく関係性にも注目しつつ、新垣の軽快なコメディエンヌぶりが見られるのも今作の魅力のひとつです!
山崎監督は、本作について「これから青春時代が始まる子たちの最初の1ページになりうる可能性があることをちゃんと自覚して、夏休みの思い出のひとつになるような作品を作りたいと思っていました」と語っており、まさに筆者は観終わってから「子ども時代に観たかったな…」と実感。
未来への希望にあふれた子ども時代は、なにものにも代えられない貴重な時間。『ゴーストブック おばけずかん』は、無限の可能性に満ちた子どもたちにこそぜひ大スクリーンで観ていただきたい、この夏渾身の一作です!
『ゴーストブック おばけずかん』は、7月22日(金)より全国東宝系にて公開中
キャスト:
城桧吏 柴崎楓雅 サニーマックレンドン 吉村文香
釘宮理恵 杉田智和 下野紘 大塚明夫 田中泯
神木隆之介/新垣結衣
監督、脚本、VFX、ストーリー原案、キャラクターデザイン:山崎 貴
公式サイト:
https://ghostbook-movie.toho.co.jp/
(C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会
文/富塚沙羅