目黒蓮を“鍛え育てる“大泉洋のボヤキに返した言葉が最高！『月の満ち欠け』の公開前夜祭舞台挨拶

佐藤正午の同名小説を実写映画化した『月の満ち欠け』

佐藤正午の第157回直木賞受賞小説を実写映画化した『月の満ち欠け』の公開前夜祭舞台挨拶が、12月1日(木)に丸の内ピカデリー1で開催され、大泉洋、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、 柴咲コウ、廣木隆一監督が登壇しました。

いよいよ明日12月2日（金）の公開前夜を迎え、映画を心待ちにしている観客の盛大な拍手に迎えられたゲスト陣。来場した観客や全国322館の劇場でのライブビューイングに参加している観客へ向け「いよいよ明日公開、気合を入れて盛り上げていきたいと思っています」と大泉さんが挨拶したあと、自身の故郷に「札幌～！」と呼びかけました。

有村さんは「この映画がいろんな方々のもとに旅立っていってくれたらいいなと思います」と、目黒さんは「いよいよ公開ということで、今はドキドキワクワクしています」と、柴咲さんは「東京も寒くなって来て、そんな時期に心があたたまるピュアな映画を皆さんにお届けできるのが楽しみです。私の初めての映画出演は、廣木監督の作品で、20年以上ぶりにまたご一緒できて光栄です」と喜びを語りました。

別作品で大泉洋がベスト・アクター賞、有村架純が主演女優賞獲得を祝福

実は昨日、大泉のGQ MEN OF THE YEAR 2022、ベスト・アクター賞授賞式と、有村の第47回報知映画賞、主演女優賞受賞が発表となったばかり。大泉さんは「賞をいただいたのはずいぶん久しぶり。ただ、マネージャーが授賞式に出るスケジュールがないと慌てて断りそうになっていたものですから、『そりゃ（賞を）もらいたいよ！』と言って無理矢理スケジュールを空けてもらいました」と裏話を明かして笑いを取りました。

有村さんは受賞について「本当に信じられなくてびっくりして、マネージャーに何度も『本当に？』と確認しました。受賞した『前科者』は思い入れがたくさんある作品だったのでうれしいです」と喜びを語りました。

大泉洋、目黒蓮を「バラエティタレントとして育てたかった！」と発言！

ついに公開が明日に迫った『月の満ち欠け』。主演を務めた大泉さんは「映画は子どものような感覚なんです。僕らの手を離れてここから皆様の元に作品が行くのがうれしくもあり、寂しい気持ちも」と率直な思いを述べました。

さらに大泉さんは「宣伝が終わったら目黒蓮とももう会えなくなると思うと寂しい。まだまだバラエティタレントとして育てたかった」と、会場の笑いを誘います。

目黒さんも「だいぶ育ててもらいましたね。もっと鍛えてもらいたいです」と答えると、大泉さんは「それならばね、なんで今日厚底の靴を履いて来たんだ！俺と出る時は厚底履くなって言ったろ！」と大泉さんのぼやき節が炸裂。

すると目黒さんが「実は今日、スタイリストさんに厚底の靴とそうでない靴の2つを用意していただいていて、僕はまた大泉さんにぼやかれたいと思って『こっちで！』と（厚底の靴を）選びました（笑）」と笑顔で明かし、本作の撮影から宣伝活動を通じてすっかり仲良くなった2人のあうんの呼吸を発揮しました。

有村さんは「撮影が終わっても公開まで宣伝や取材等ふとした時に作品のことを思い出すんです。いざ公開となったら、良い意味で”さよなら”と送り出すことができる」としみじみ語りました。

目黒さんは「初めての単独での映画出演なので、皆さんの手に届いた時のリアクションが楽しみです」と、柴咲さんは「人を失った人の悲しみ、思いやりがきちんと込められている作品になると思ったので参加しました。年末が近づいて今年を振り返ることも多くなりましたし、昨今の情勢で不安になることもあったり、大切な人を失った方もきっといらっしゃると思います。そういった方々に寄り添えるような映画に携われて良かったです」とあふれる想いを披露。

廣木監督は「映画はお客さんに観ていただいて完成するものだと思っています。どんなふうに届くかわかりませんが、どうか可愛がってください」と締めくくりました。

『月の満ち欠け』の概要

本作は“もう一度逢いたい”と願う純粋な想いが、27年の時を超えて奇跡を起こすというラブストーリー。仕事も家庭も順調だった小山内堅（大泉洋）の日常は、愛する妻・梢（柴咲コウ）と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変してしまいます。深い悲しみに沈む小山内のもとにやってきたのは、三角哲彦と名乗る男（目黒蓮）でした。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性（有村架純）の生まれ変わりだったのではないか、と告げますが……。愛し合っていた一組の夫婦と、許されざる恋に落ちた恋人たちが、数十年の時を経てつながっていくという愛の奇跡を描く感動作となっています。

文/山崎伸子