「上弦の鬼」全声優が初集結!『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』舞台挨拶

現在大ヒット中の映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の公開を記念して、豪華声優陣を迎えた1日限りの“鬼のみ”舞台挨拶が、2月12日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催されました。

鬼舞辻󠄀無惨ら鬼たちが語るアフレコの舞台裏に興味津々

鬼舞辻󠄀無惨役の関俊彦

テレビアニメ「鬼滅の刃」《遊郭編》のクライマックスである第十話、第十一話の上映と、新たに4月から放送される《刀鍛冶の里編》の第一話が世界初公開となった『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』。先週、鬼殺隊&柱を演じるキャストが登壇した舞台挨拶が行われて大盛況でしたが、今回は鬼を演じる声優陣が“初”集結しました。

登壇したのは、鬼舞辻󠄀無惨役の関俊彦を筆頭に、上弦の壱・黒死牟役の置鮎龍太郎、上弦の弐・童磨役の宮野真守、上弦の参・猗窩座役の石田彰、上弦の肆・半天狗役の古川登志夫、上弦の伍・玉壺役の鳥海浩輔、上弦の陸・堕姫役の沢城みゆき&妓夫太郎役の逢坂良太らキャスト陣です。

会場では割れんばかりの拍手が贈られ、勢ぞろいした計8名のキャスト陣の迫力あるオーラに観客たちは興奮を隠せない様子でした。そんな舞台挨拶をレポートします。

無限城の完成度が圧巻!上弦の陸、堕姫&妓夫太郎の関係性とは?

上弦の陸・堕姫役の沢城みゆき

すべての鬼を配下に置く、“鬼の始まり”であり、長い戦いの中で鬼殺隊が追い続ける宿敵の鬼舞辻󠄀無惨を演じる関さんは「実際スタジオの収録の現場でも上弦の鬼がこうして勢ぞろいするような機会は叶わなかったので、今回は貴重な機会をいただいて嬉しく思っております」とコメント。

どこまでも広がる圧巻の無限城が映し出されたことについても、関さんは「完成度が高くてまさに圧巻でした。四次元的な空間を見て、無限城に対してスタッフさんの意気込みやこだわりをひしひしと感じました」と、ド迫力のスケールで描かれる“異世界”に感嘆した様子。

上弦の陸である堕姫&妓夫太郎の戦いが劇場初上映となった《遊郭編》に、沢城さんは「お兄ちゃんが出てきてくれてから、役の芯がはっきりわかったような感覚があったので、逢坂君に堕姫を作ってもらったなという感じがしています。優しくされると甘えって助長するんだと、お兄ちゃんが出てきてくれた時にすごくわかって」と、当時のアフレコを振り返りました。

上弦の陸・妓夫太郎役の逢坂良太

宇髄と壮絶な戦いを繰り広げた妓夫太郎を演じる逢坂さんは「最初の登場をどういうふうにやろうかなと考えて、得体の知れないやつで、本当に強いのかわからないかつ妹が大好きなんだなということを伝えたいなと思いました」と語り「(初登場となった)七話から、クライマックスの十話、十一話で、妓夫太郎のしゃべり方や感情がだいぶ変わったなというのは自分の中で思いました」と、アフレコの裏側を明かしました。

兄妹役として、逢坂さんは沢城の芝居をきいた上で、感情のままにしゃべりながら作っていったと明かしましたが、沢城さんは、演じているときは無我夢中だったという感想も述べました。

鬼舞辻󠄀無惨役の関俊彦がこだわった怒りの表現とは?

上弦の参・猗窩座役の石田彰

《無限列車編》以来、2度目の登場を飾る猗窩座を演じた石田さんは、無限城に集められた上弦の鬼たちのやりとりをどのように演じたかを聞かれると「猗窩座は猗窩座としていようと思っていたんですけど、上弦の鬼が集うと、一人だけ怒りが空回りしている感じがして。相手にしてるのが(自分より下の)人間だったか、自分より格上なのかというところで、彼の感情が浮き彫りにされたんじゃないかと思いました」とほかの上弦の鬼とのやりとりに抱いていた想いを明かしました。

上弦の弐・童磨役の宮野真守

《遊郭編》の第十一話にも登場し、得体の知れない雰囲気を強く印象に残した童磨について宮野さんは「無限城のなかでも童磨的に気になる場所も出てきたりとかして期待しています。ただ煽りますね、猗窩座をね」と語りました。

また、石田さんが、猗窩座よりあとに鬼になったにも関わらず「上弦の弐」となった童磨に対して“いけ好かない感じがした”とつっこむと、宮野さんは「そういうところに彼の本質的なところのヒントを皆さんには受け取ってもらいながら観ていただけたらと」と続け、口数が多い反面、つかみどころがない童磨を演じる楽しさを語りました。

上弦の伍・玉壺役の鳥海浩輔

強烈なキャラクターが印象的な玉壺を演じる鳥海さんは「皆さんお分かりだと思うんですけども、ああいう個性的なルックスをしているキャラなので。なかなかああいったルックスのキャラクターを(普段)やることがなかったので、非常にやりがいがあり、いろいろな面をみせてもいいキャラクターだと理解しています」と、やりがいを口にしました。

上弦の肆・半天狗役の古川登志夫

半天狗を演じた古川さんは「とにかく半天狗というのは、鬼の中でも異様な風貌をしていますよね。ですからこれをどんな演技プランでやるのかなと思ってちょっと不安だったんです。常に、鬼の中にある人間、人間の中にある鬼を意識していました」と、このキャラクターを演じる背景を明かしました。

一言で他の上弦の鬼を黙らせてしまう、大きな存在感と威厳を放つ黒死牟について置鮎さんは「まずは壱というくらいだから、その強さをどう表現したらいいかっていうのが悩みどころではあります。スタッフさんの意気込みと演者のみなさんのパワーもひしひしと感じて、これをぜひ観てくださる皆さんにも感じてほしいなと思いましたね」とアフレコ現場を振り返りつつ、上弦の壱ならではの威厳を放つためのこだわりを明かしました。

上弦の壱・黒死牟役の置鮎龍太郎

そんな強き上弦の鬼たちを配下に置く鬼舞辻󠄀無慘。演じる関さんは「鬼舞辻󠄀無慘の目的はすべて自分の生存のために行っているんですね。その生存に対して邪魔をするもの、脅かすものに対する無惨の怒りは、あくまでも自分一人のための非常に身勝手な怒りなんですよ。その怒りを出さないといけない」と、映像からにじみ出るような怒りを表すこだわりについて力強く語りました。

また、日本での舞台挨拶を皮切りに、これから世界各地でのワールドツアー舞台挨拶が開幕し、95の国と地域で上映される本作。

関さんは「日本のアニメは世界中にたくさん高い評価を受けていて、我々声優もよく海外の都市や町にアニメコンベンションという形で招かれたりしているのですが、今回のように1つの作品として世界に発信する、これができるって本当にすごいなと思います。ぜひ作品を世界中に広めていただいて、日本のアニメのビッグタイトルとして知らしめていただければなと思います。ですからワールドツアーに向かう炭治郎チーム、責任重大ですよね!炭治郎よろしくね~!」と来週からツアーへと向かう鬼殺隊のキャスト陣に想いを託しました。

最後に関さんは「私は元々原作の吾峠呼世晴先生の絵のタッチが大好きで、アニメーションになったときにこんなすごい広がりをみせてくれるのかと思って、今日まで驚きの連続です。みなさんに楽しんでいただけるように全力で突っ走っていきたいと思っております」とコメント。会場からの鳴りやまぬ拍手に包まれながら、キャストは劇場を後にし、舞台挨拶は大盛況の中、幕を閉じました。

『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』概要

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

吾峠呼世晴の人気コミックをアニメ化した「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、鬼殺隊へ入隊し、様々鬼たちと闘っていく物語。今回の劇場版では、炭治郎、音柱・宇髄天元たちと上弦の陸・堕姫と妓夫太郎との激闘を描いた《遊郭編》第十話、第十一話の劇場初上映と共に、新たな任務地での霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との出会いや、無限城に集められた上弦の鬼の姿を描いた《刀鍛冶の里編》第一話を初公開。映画館での鑑賞に最適化すべく、本編映像を全編4Kアップコンバートし、全編の音楽も劇場環境に合わせて再ミックスされています。

文/山崎伸子

『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は公開中
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
出演:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、小西克幸、河西健吾、花澤香菜…ほか
公式HP:https://kimetsu.com/anime/

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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