【パクチー大好き!】レシピのアイデア4選|子どもも一緒に食べられる、やみつきメニューをご紹介

爽やかで独特な香りを放ち、やみつきハーブとして存在感のあるパクチー。生葉のサラダやドレッシング、いため物に使えるソースなど、一度作っておけばたっぷり楽しめますよ。わずかな量を加えるだけで、いつもの味付けとはガラリと変わる、パクチーの魅力をお伝えします。

パクチーの食べ方とは

パクチーは花から根まで、すべて食材として食べることができる植物です。

生・茎

独特の香りを持つパクチーの葉。細かいフリル状の葉はイタリアンパセリとよく似ている形です。茎は葉よりも食感が固いため、細かく刻んで食べやすくします。

中東やアジアではよくスープやお粥に使われますが、最後に加えてほぼ生のままで仕上げます。

種は半円型が2つ合わさった形の「コリアンダー」と呼ばれるスパイスで、カレー、ソーセージ、マリネ、ラタトゥイユなどの風味づけに使われます。香りが強いのはシードですが、パウダーは振りかけるだけで気楽に使えます。

ブレンドして相性が良いのはシナモン、クローブ、ナツメグなど。アジア料理には重要な存在です。

夏に淡紅色や白く小さな花を咲かせます。葉と同様に食べることもできるので、料理に添えると華やかですよ。加熱するとしおれてしまいますから、生のままで。

もっとも香りが強い部分が根で、肉や魚の臭い消しとして使用します。

炒めものに使う場合は、固い根もすべて刻み、最初に炒めてください。その他、スープに長時間浸けることで、香りを移す使い方ができます。

おうちで作りたい  パクチーレシピ

それでは、ご家庭でパクチーを食べる場合のレシピを見ていきます。

お子さんには敬遠されてしまいがちなパクチー。メニューは同じでも、お好みによって加減できるようにソースやドレッシングもご紹介しますので、ご覧ください。

パクチーサラダ

パクチーの生葉をそのまま食べるパクチーサラダです。水にさらしたオニオンスライスを入れるとよりエスニック調になりますが、お子さんと一緒に食べられるよう、レタス中心の割合です。また、果物を足してフルーティーに仕上げました。

・材料(2人分)

グレープフルーツ 1/2個
キウイ 1/2個
パクチー 1株
レタス 35g

【A】
EVオリーブオイル 大さじ2
バルサミコ酢 大さじ1
塩 小さじ1/2

・作り方

【1】グレープフルーツの皮をむき、実を薄皮からはがしておきます。キウイも皮をむいて、カットします。

【2】パクチーは根を切り落とし、2〜3cm程度にカットします。レタスは水洗いしてよく水気をきってから、食べやすい大きさにカットしてください。

【3】【1】【2】を混ぜ合わせ、【A】を和えます。

パクチードレッシング(ナンプラー入り)

ドレッシングにすると、どんな野菜もエスニック調に早変わり。ナンプラーが苦手な場合はしょうゆで代用すると、より食べやすくなります。これを白ごはんにかけて食べるのがなによりも好き、という強者も。

・材料

パクチー 20g
EVオリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ1/3
ナンプラー 小さじ2
にんにく、鷹の爪輪切り お好みで

・作り方

【1】パクチーは細かく刻み、にんにくをすり下ろします。

【2】材料をすべて混ぜ合わせれば完成です。

パクチーソース(ナンプラーなし)

焼肉や豆腐、揚げ物のトッピングとして使えるパクチーソースです。食べる直前に加えるソースなら、お好きな方と苦手な方が同席しても食べやすくなります。

・材料

パクチー 30g
ねぎ 30g
しょうが 1片
すりごま 大さじ2
ごま油 大さじ2

・作り方

【1】ねぎを刻み、しょうがをすり下ろします。パクチーを刻むのはハンドカッターを使うと、楽ちんです。

【2】細かく刻んだパクチーと【1】のねぎ、しょうがを混ぜ、すりごまとごま油を加えて混ぜ合わせてください。

エビと白菜のパクチースープ

もっとも香りが強い根を小さく刻み、炒めて入れると、より香りを強く感じられます。とろみスープで熱々ですが、どこか爽やかな印象です。

まったくパクチーを加えたくない場合は、根は使わずに、トッピングだけをお好みで選ぶスタイルに変更してください。パクチーなしでも、おいしいエビと野菜のスープです。

・材料

(2人分)

エビ 4尾
塩 ひとつまみ
【下処理用】
片栗粉 大さじ1
水 大さじ1

白菜 3枚程度
にんじん 10cm
ねぎ 1/4本
しょうが 1片
にんにく 少々

【スープ】
鶏スープの素 大さじ1
水 400cc

片栗粉 大さじ1
水 大さじ2

パクチー 1株
ごま油 小さじ1を2回

・作り方

【1】白菜は細切り、にんじんは皮をむき、細切りに。パクチーの根は切り取ってみじん切り、茎と葉は小さく刻んでください。

【2】ねぎと、にんにくをみじん切り、しょうがは皮をむいて千切りにします。

【3】エビの下処理をします。殻をはずし、背わたを取り除きます。【下処理用】の片栗粉と水をふりかけ、よくもみ洗いしてから水で流します。水気をよく拭き取ってください。

【4】鍋に【スープ】の材料を入れて温めておきます。

【5】フライパンにごま油を温め、パクチーの根、ねぎ、にんにく、しょうがを炒めます。香りがたってきたら白菜、にんじんを加えて炒めてください。【4】の鍋に加えます。

【6】フライパンを一度洗い、再度ごま油を熱して、エビを炒めます。赤くなったら軽く塩を振ってください。

エビは後で炒めて、スープに加えます。

【7】白菜がくったりしてきたら、水に溶いた片栗粉を加えてトロミをつけます。器にもりつけ、パクチーの葉と茎を散らします。

パクチー の栄養

ここまで見てきたパクチーの食べ方。そもそも、どんな栄養素が含まれているのでしょうか。強い香りからは、どんな効能を期待できるのでしょうか。

パクチー 栄養素

パクチーに含まれる栄養素は、ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分などが豊富です。

効果・効能

古来より、薬草として用いられてきたパクチー。どんな時に使えるのでしょうか。

・健胃作用

胸焼けの薬として使用した逸話が残るのは、古代の ヒポクラテスです。食べすぎ・飲みすぎに有効です。

・駆風作用

お腹の張りを抑える作用があり、胃や腸にたまったガスを排出します。

・抗炎症作用

独特の強い香りからは、抗炎症作用、リラックス効果が期待できます。片頭痛の緩和や、不安の軽減にも用いられます。

パクチーの英語表現

最後に、パクチーの呼び名について整理しておきます。

英語でなんと呼ぶ?

パクチーの英名はCoriander、和名はコエンドロ、コリアンダー、香菜(シャンツァイ)と呼び、すべて同じものを指します。タイではパクチー、英語でコリアンダー、中国語なら香菜ですね。

国内では、生の葉や茎、根をハーブの一種として捉え、パクチーと呼んで使われます。

香辛料・スパイスになると、コリアンダーと記載される場合が多く、パクチーからとられる種子を乾燥させ、使用します。

エスニック料理ではパクチー、西欧料理ではコリアンダーと呼び分けられるようです。

パクチーの虜に

独特の香りで、食べた人をたちまち虜にしてしまうパクチー。一方で、その独特な香りがどうしても受け入れられない方もいますから、両者のお好みに合わせる工夫は必要ですよね。

お好きな方は、ドレッシングやソースにして、遠慮なくたくさん使ってください。苦手な方でも、ある時突然大好きになってしまう可能性があるのがパクチーの魅力ですから。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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