イースターの行事食は?手軽にできる「イースターの卵コロッケ」や「たまごクイズ」で季節を楽しんでみて

行事食、どうしてますか? ママの気持ちがラクになる方法で(社)日本キッズ食育協会・キッズ食育マスタートレーナーの石井千賀子がご紹介していきます。今回は「イースターの行事食について」です。

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イースターって、いつ?

イースターという言葉は聞いたことがあるけれど、いったいどんな由来がある行事なのか、そして、いつなのか分からないなんて人の方が多いのではないでしょうか。

イースターの由来

イースターは、イエス・キリストの復活を祝う日です。イエス・キリストは、ローマ帝国への反逆罪で十字架にかけられ、処刑されます。しかし、「3日後に復活する」という予言通りに、キリストは復活し、弟子の前に姿を現したと言われています。ですので、欧米ではクリスマスと同じくらいに大切な行事とされています。

イースターはいつ?

クリスマスと大きく違うことが、「復活した日」が定まっていないことです。

イースターは、春分の日の直後の満月の次の日曜日とされていて、2023年は4月9日です。なので、3月になることも、4月になることもあるようです。

由来としては、子どもにとって、ややイメージしにくい可能性があります。「大切な人に出会える日」「新しい命がつながっていく喜ばしい日」のように、「命のつながり」が感じられるといいですね。

イースターの行事食

イースターと言えば、思いつくのが「うさぎ」「卵」でしょうか。

うさぎや卵がイメージとなるのには諸説あるようですが、うさぎも卵も、生命が繰り返されること、子孫繁栄の意味が込められているようです。

そこで、イースターでは卵料理を食べることもあるようです。「復活祭」というお祭りであることから、欧米ではお肉など豪華な食事が食卓に並びパーティーをするようです。

日本では、まだまだイースターという行事は「行事食を食べる」ほど浸透しているわけではありません。テーマパークや、英語教室などで「イベント」としてイースターエッグハントを行ったり、卵型のチョコレートを食べたりと楽しむことが多いと感じます。

イースターにちなんだ、卵を使った春らしいコロッケ料理

今回は、日本でも取り入れやすい、イースターにちなんだ卵を使った春らしいコロッケ料理をご紹介したいと思います。春らしく華やかで、子どものお手伝いポイントがたくさんあるレシピです。

イースターの卵コロッケ

お子さんのお手伝いポイントもあるメニューです

材料(4人分)

・ゆで卵 1個
・じゃがいも 中2つ
・グリンピース(水煮) 大さじ1
・ベーコン 1枚
・牛乳 大さじ1
・パン粉(微粒)適量
・小麦粉 適量
・卵 1個
・サラダ油 適量

作り方

① じゃがいもの皮をむき、一口大に切り、竹串ですっと通るくらいまでゆでる。
② ベーコンは粗みじん切りにする。
③ ゆで卵は殻をむき、粗みじん切りにする。黄身はそのままにする。

みじん切りはおうちの方が担当しましょう

④ 耐熱ボウルに、①をいれ、マッシャーなどで潰す。潰れてきたら、②、③、牛乳を入れ、さらに潰す。

潰す作業はお子さんにもお手伝いできそう

⑤ ④にグリンピースを入れ、スプーンでグリンピースがつぶれないようにサクッと混ぜる。

⑥ 直径5㎝程度のボール状に丸める。

丸める作業はお子さんが喜んでやりそうですね

⑦小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつけ、 180℃の油できつね色になるまで揚げる。

子どものお手伝いポイント

・ゆでたまごの殻剥き

ゆでたまごの殻剥きは、手先の感覚を豊かにしてくれるとても良いお手伝いです。年齢によっては最初にヒビを入れる部分はサポートをしてあげてください。そして、小さな殻が飛び散ることがあります。ダイニングテーブルや、低いテーブルに新聞紙等をひいて、「殻がとんでも大丈夫よ」と、安心して取り組める環境を作ってあげることで、より集中して取り組んでくれると思います。

・じゃがいもを潰すお手伝い

どの道具を使うかもお子さんに聞いてみましょう

大人であれば、「マッシャーを使おう」と考える方が多いかと思います。ですが、あえて最初からマッシャーを渡すのではなく、「キッチンにある道具で使えそうなものをさがそう!」という声かけも子どものワクワク感を高めることができます。宝箱の鍵を探すようですね。フォークや泡立て器、お玉や、すりこぎなど……。洗い物は少し増えてしまいますが、子どもの予測脳や想像力を刺激することにもつながります。

・丸めるお手伝い

コロッケといえばやや楕円の形が多いかもしれませんが、子どもにとって、ボールのようにまん丸に丸める方がイメージもしやすく、取り組みやすいです。「砂場の泥団子みたいに優しくね。お月様みたいにまん丸にお願いします!」など、イメージしやすい声掛けと共にお手伝いをお願いしてみてくださいね。

丸める作業は楽しい!

行事食を作る時間がないときは

イースターは、基本的に「日曜日」ですが、イースタ―の行事食は特に日本で根付いていることもなく、家庭で行事食として特別なことをする機会は少ないかもしれません。

「そう言えばイースターだったわ」

なんて思い出したときには、「春先にはイースターっていう行事があってね」などお子さんとお話をし、ぜひ「たまごクイズ」をしてみてください。

たまごクイズとは

「親子当てクイズ」です。

「カエルのこどもは何でしょう?」

「ニワトリの子どもは何でしょう?」

「トンボの子どもは何でしょう?(難易度高め)」

など、親子で名前が違う生き物のクイズも盛り上がります。春は命が巡る季節です。季節の図鑑や、絵本と共に楽しめるといいですね。

「卵料理探し」も面白い

また、スーパーなどで、「卵料理探し」も面白いかもしれません。お総菜コーナーのオムライス、かつ丼、デザートコーナーのプリン。お豆腐コーナーにはたまご豆腐もあります。パンコーナーには、たまごサンドもありますね!

「卵ってたくさんのお料理に変身するね!」

「おうちでも今度やってみようか!」

など、食材を身近に感じるきっかけづくりになったらうれしいです。

命の循環を感じる季節がやってきます。春の喜びを感じつつ、お子さんと一緒に卵料理を楽しんでみませんか。

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この記事を書いたのは…

石井千賀子|キッズ食育マスタートレーナー
東京都大田区在住。2児(9歳、7歳)の母。
出産後、薬剤師として医療に携わる中で、子どもたちの心身の不調が増えていることに気づく。また、自身の子どもの喘息・アトピー性皮膚炎など、子どもの健康に不安を感じることが増えた。興味関心の幅が広い幼児期に「食選力」を身につけ、自分の身体、そして将来、大事な人の身体も大切にできる大人になってほしい。その想いで、青空キッチン、食育イベントを大田区を中心に開催している。また、「食」から広がる世界は無限大であり、「食」を通し、子どもの探究心に火をつけ学ぶ意欲のある子どもを育てることに注力している。

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