【600人アンケ】子育てアドバイスに「モヤッ」としたエピソードを紹介
今回アンケートに協力してくれたのは、小学校低学年以下のお子さん育児中のママパパ600人。以下では、みなさんから寄せられた「子育てアドバイスにモヤッとした」エピソードをざっくりと分類の上、お伝えしていきます。
調査媒体:小学館『小学一年生』9月号
設問:ご自身の子育てについて、人からなにか言われてモヤッとしたエピソードがあれば教えてください。
食に関するアドバイスに「モヤッ」
- あまりご飯を食べない・食に対する欲が少ない子どもを見て、自分の親から「もっと食べさせないと」と言われた(未就学・男)
- 体重が平均より重く、食事管理をしているときに「お腹いっぱい食べさせればいいのに」言われる。(未就学・男)
- お菓子は好きなだけ食べさせてあげたら?(小学一年生・女)
まず目を引いたのは、食に関するアドバイスで「モヤッ」としたエピソード。その多くが「もっと食べさせたほうがいい」と言われた、というものでした。
平均体重と比較して食事を管理したり、おやつの量も調整したり…。食の細い子だったら、どうしたら食べてくれるものかと日々頭を抱えていたり。育児中の多くのママパパが、子どもの食には常日頃から気を配っているものではないでしょうか。そこに、普段我が子の育児に関わっていない人から、根拠なく「もっと食べさせたほうがいい」と言われたら、ついモヤッとしてしまいますよね。
しつけに関するアドバイスに「モヤッ」
- 「怒られ慣れていない」と先生に言われ、声を荒げて怒鳴ることはいっさいしていないと言い返したら、ばつの悪そうな顔をしていました。(未就学・男)
- 「そんなに甘やかすな」と言われる(小学一年生・女)
しつけに関するアドバイスで「モヤッとした」エピソードも散見されましたが、こちらに関しても、「もっと厳しくしたほうがいい」といった旨のものが目立ちます。
しつけもまた、お子さんの性格や理解度に合わせて、細やかに行なっているご家庭が多いのではないでしょうか。育児方針もご家庭によって異なるものであり、ただ厳しくすればいいというものでもないので、他人から大雑把なアドバイスを受けると「モヤッ」としてしまいます。
両親からのひとことに「モヤッ」
- 子どもをちゃんと見ているのに、祖母に「よく見て」と言われること(未就学・女)
- しつけについて「そんなにうるさく言うな」と自分の父に言われた。私は「ダメよ」だけでは善悪を伝えられないと思う(小学二年生以上・男)
- 私に習いごとをたくさんさせた親から、子どもにはさせないのかと言われたこと(小学一年生・男)
- 疲れて元気がない時に「子どもにたくさん話しかけないとダメよ」と義母に言われたこと(未就学・女)
「モヤッ」としたアドバイスの中でも、もっとも多かったのが、実の両親や義父母によるものでした。良かれと思って育児アドバイスをくれている…とはわかっていても、近しい仲だからこそあけすけな言い方をされて、「モヤッ」としてしまうママパパはかなり多いようです。
普段の育児状況を知っているわけでもないのに、ほんのワンシーンを見て口を出されたり、そもそも自分たちとは育児方針がちがったり…。実/義理にかかわらず、ご両親たちとの折り合いに一苦労しているご家庭は少なくありません。
パートナーからのひとことに「モヤッ」
- 夫が子どもを起こる時に「おまえに似ている」と言われた時(小学一年生・女)
- 夫に甘やかしすぎと言われたこと(小学一年生・女)
- 子どものことを思って薄味にしていた料理を夫が味見して「精進料理じゃん」と言ったこと(小学一年生・女)
また、パートナーから言われた一言に「モヤッ」とした方も多数。
お互い対等に子どもの親であるにもかかわらず、そのスタンス&上から目線は一体?! と目を疑ってしまうようなエピソードも届きました。
「かわいそう」と言われて「モヤッ」
- 近くに親や親戚がいないため「かわいそうね」と言われたこと(未就学・男)
- 「ゲームを持っていないのかわいそう」(小学一年生・男)
- お店でぐずっているとき、他の人から「お子さんかわいそうに」と言われて悲しかった(小学一年生・男)
- 「学年が近いきょうだいがいてかわいそう」(小学一年生・女)
- 生後すぐに保育園に預けたことを可哀想にと言われたこと(小学一年生・男)
- 一人親なのでかわいそうと言われる(小学一年生・女)
「かわいそうと言われた」というエピソードが多く寄せられたことも、今回のアンケートで印象的な点でした。
多くの場合が、お子さんの境遇に同情するようなニュアンスで放たれるものであり、言われているほうは責められている気分に。それに、家庭環境に関して「かわいそう」かどうかは、本人の感じ方次第ではないでしょうか。子どもの幸せを願って育児に励むママパパにとっては、投げかけられると非常に悲しい一言ですよね。
根拠のないひとことに「モヤッ」
- きょうだいがいないので我慢が足りないと言われる(小学一年生・男)
- 一人っ子だとわがままに育つよと言われた(小学一年生・男)
- 一人っ子で女の子だからラクそうと言われる(小学一年生・女)
- 一人っ子だから等根拠のないエピソードを言われること(未就学・男)
- 女の子はこうだよねと決めつけられること(小学一年生・女)
「一人っ子だと〜」「女の子だと〜」といった、偏見ともとれる根拠のないアドバイスをされたママパパも多数。多少の傾向はあったとしても、お子さんの育ち方は人それぞれです。うちの子はうちの子として、あまり気にしないでいきたいものですね。
育児をするのは自分自身。大事なことには耳を傾けつつ、ひどいものには冷静な対処を
今回は、600人のママパパから寄せられた「子育てアドバイスにモヤッとしたエピソード」をご紹介してきました。
なかには、それってアドバイス? と首を捻りたくなるものもたくさんありましたね。アドバイスと言っても、結局育児をするのは自分自身。大事なことには素直に耳を傾けつつも、あまりにもひどいものや、悪意を感じるものはスルーするなど、冷静に対処しましょう。
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アンケートを実施したのは・・・
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
文・構成/羽吹理美