ぶどう狩りにおすすめの時期は?
まず確認しておきたいのが、ぶどう狩りの時期です。ぶどうの旬はいつやってくるのか、ぶどう狩りが行われる時期はいつなのかチェックしましょう。
ぶどうの旬はいつ?
品種によって異なりますが、ぶどうが旬を迎えるのは7月下旬から11月上旬ごろです。
ぶどうは4月ごろに発芽して、5月から6月にはぶどうが育っていきます。7月ごろから収穫が始まり、出荷のピークは8月から10月ごろになるでしょう。
また地域によっても、ぶどうが旬を迎える時期は異なります。ぶどうの出荷量が多い山梨県は8月から9月ごろがピーク、長野県はそれより少し遅めの9月から10月ごろにピークを迎えます。
ぶどう狩りのおすすめは8月上旬~9月下旬
ぶどう狩りの時期は、品種や地域によって異なりますが8月〜9月ごろが一般的です。
関西や東海などの西日本エリアなら7月に始まるところもあり、7月から8月ごろがピークになるでしょう。
関東や北日本なら、8月から9月ごろが一般的です。ぶどうの産地として有名な山梨、長野などのぶどう狩りも同じころに行われます。
またぶどうの生育状況は、その年の天候によっても異なります。お目当ての果樹園や観光農園が決まっているならWebサイトなどで確認し、どの時期がよさそうかチェックしておくといいでしょう。
ぶどう狩りの品種をチェック
ぶどうは紀元前3000年ごろからヨーロッパ・エジプトなどで栽培されてきた果物で、人々に親しまれてきました。白ぶどうや赤ぶどうなど、多くの品種が生まれています。世界にはぶどうの品種が1万種以上もあるといわれており、日本で栽培されているものだけでも100種類以上あるのだとか。その中でも、ぶどう狩りに人気の品種を見てみましょう。
ピオーネ
ピオーネは黒ぶどうの一種です。巨峰とカノンホール・マスカットの交配で生まれた品種のため、巨峰とよく似ています。大粒で黒紫色の存在感ある見た目が特徴で、糖度が高く適度な酸味もあり味わいは濃厚です。
全体が濃く色づいているものが、おいしいピオーネであるサインです。最初は「パイオニア」という名前が付けられていましたが、イタリア語の「開拓者」を意味する「ピオーネ」に変更されました。
巨峰
巨峰は広く知られているぶどうの品種で、正式名は「石原センテニアル」といいます。濃い黒紫色と淡い緑色の果肉が特徴で、果汁たっぷりで甘味が強くあります。今では種なしの巨峰も開発されていて、大ぶりの黒ぶどうの定番となりました。
デラウェア
アメリカで発見されたぶどうで、オハイオ州デラウェアにちなんで命名されました。
赤紫色で、粒は10㎜前後と小粒の品種です。たっぷりの果汁を含んでいて糖度が高く、種がなく食べやすいため広く親しまれています。近年は巨峰のような大粒のぶどうに押されていますが、小粒のぶどうとして不動の人気を誇っています。
シャインマスカット
黄緑色をしたぶどうで、日本の農林水産省の管轄である農研機構が開発した日本発の品種です。日本のように雨が多い気候でも育てやすい品種として研究が重ねられ、18年の歳月をかけて生まれました。
皮が薄く種もないため、皮ごと食べられるのがいちばんの魅力です。さらに大粒で糖度も高く、見た目の美しさと味の高い満足度から人気になりました。高級ぶどう人気の火付け役にもなった品種です。
ぶどう狩りに行く際の準備
ぶどう狩りに行くときは、事前に予約方法や受付時間などを確認しておきましょう。
予約方式や受付時間を確認
せっかくぶどう狩りに出かけるなら、事前に予約して家族や友だちとみんなで楽しみたいもの。事前に予約が必須であるところ、予約は不要なところなど、農園によってシステムはさまざまです。必ず事前に予約の有無と予約方法について確認し、必要に応じて予約しましょう。
またぶどう狩りの受付時間も限られています。現地についたら受付時間が残りわずか、といったことにならないように、受付時間も必ず確認するのがおすすめです。
適した服装や持ち物
ぶどう狩りでは、農園を動きまわることになります。服装や持ち物にも気を配りましょう。
まずは、歩きやすい靴を用意すること。畑の土の上をまわるため、サンダルではなく運動靴がおすすめです。また農園は、暑くて虫も多い場所です。タオルや帽子などの日よけ&暑さ対策はしっかり行いましょう。さらに、虫よけスプレーやウェットティッシュがあると便利です。またぶどうを持ち帰ったり買って帰ったりするなら、クーラーボックスがあるといいでしょう。
なお、ぶどう狩りに必要なハサミ、かごなどのアイテムは、貸し出してもらえる場合が多いでしょう。しかしこちらも、行きたいぶどう農園に事前に確認しておいてください。
ぶどう狩りの注意点
ぶどう狩りに参加するときの注意点についても見ておきましょう。
事前に確認を入れる
その年の気候状況によって、ぶどうの生育状況がよくなかったり、旬の時期がずれたりすることもあります。台風や大雨などによって、ぶどう農園に影響が出てしまう可能性もあります。そのためぶどう農園に連絡して事前に確認し、いつどのようにぶどう狩りができるのかチェックしましょう。
農園の人の話をよく聞く
ぶどう狩りに参加するときは、最初に農園のスタッフから、ぶどう狩りの手順について説明を受けるのが一般的です。どのぶどうをどうやって取るのか、注意事項はないかなど、きちんと聞いておくようにしましょう。
マナーを守る
ぶどう狩りには、他にも多くの人々が参加しています。自分たちだけの農園ではないことを自覚し、周囲の人に迷惑をかけないようにマナーを守りましょう。
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おいしいぶどうを見極めるには
最後に、おいしいぶどうを見極めるコツをご紹介します。
ブルームのついたぶどうを選ぶ
ブルームとは、ぶどうの表面についている白い粉のことです。これはぶどうの水分蒸発を防ぎ、細菌などから守るためのもの。ブルームがぶどうの表面にまんべんなくついているものは、鮮度や味わいが保たれているというサインです。
おいしいぶどうを見つけたいなら、ブルームがきれいについているものを探しましょう。
下側の実が濃く色づいているものを選ぶ
ぶどうは、軸に近い房の上のほうから成熟していきます。そのため、まだ未熟なぶどうは、上側は甘いのに下側の先端の方は甘みが少ないのです。成熟が進むと、だんだん下側も甘くなり全体的に均一な糖度になっていきます。
おいしいぶどうを選びたいなら、下側が濃く色づいているものを見つけるといいでしょう。
皮に張りがあるものを選ぶ
新鮮なぶどうは、果皮に張りがあってふっくらとしています。果皮にしわができているもの、実に張りがないものは新鮮さに欠ける可能性があります。粒にプリっと張りがあり、みずみずしいものをチョイスするといいでしょう。
親子でぶどう狩りへ出かけてみよう
ぶどう狩りは、夏から秋に楽しめるアクティビティのひとつです。ふだんは食卓やスーパーに並ぶぶどうが、どんな風に育てられていてどうやって大きくなるのか、子どもたちが知るいい機会になります。
自分で取ったぶどうをその場で食べることができれば、そのおいしさも格別でしょう。ぜひこの夏は、親子でぶどう狩りに出かけてみてくださいね。
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構成・文/HugKum編集部