京都といえば、神社仏閣巡りや町家カフェでのひとときが定番。でも、観光だけで終わらせるのはもったいない! 京都には、地元の人々が愛するスーパーがあり、京都ならではの食文化や、新しいライフスタイルのヒントが詰まっています。
今回ご紹介するのは、日本初のゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)をコンセプトにした「斗々屋(ととや)」と、厳選された美味しいものが揃う「タベルト京都店」。どちらも、親子で訪れると京都旅行がもっと楽しく快適になる、特別な食品スーパーです。
「斗々屋」では、パッケージに入っていない食材がずらりと並び、自分で量り売りをするスタイル。「どうして袋に入ってないの?」「必要な分だけ買うってどういうこと?」と、子どもたちの好奇心を刺激する体験が待っています。
一方、「タベルト京都店」は、京都ならではのお惣菜が揃い。「このお弁当はどんな味かな?」とワクワクしながら選べるお店。どちらも、ただのスーパーではなく、買い物そのものが楽しいアクティビティになる場所です。
京都を訪れるなら、有名観光地だけでなく、親子で“未来の買い物”を体験できるスーパー巡りを加えてみませんか? 旅行の思い出が、さらに特別なものになるはずです!
新しい感覚の買い物ができる! 日本初のゼロ・ウェイストな食品スーパー「斗々屋」
京都を訪れたら、ぜひ足を運んでいただきたいのは、京都丸太町にある食品スーパー「斗々屋」です。

「斗々屋」は、日本初のゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)をコンセプトにした食品スーパー。店内に並ぶ商品は、一般のスーパーのようにプラスチック包装に包まれていません!
お米やお菓子、スパイス、オイル、さらには洗剤まで、自分で持参した容器に詰める量り売りスタイルを採用。買い物をするだけで、フードロス削減やプラスチックごみ削減につながるのです。

スーパーに並ぶ商品といえば、カラフルなパッケージが当たり前。でも「斗々屋」にはそれがない。そんな光景を目の当たりにしたら、お子さんも「なんで袋に入ってないの?」「どうやって持って帰るの?」と不思議に思うでしょう。
そんな時こそ、親子でエコについて考えるチャンス! 「パッケージなしでも、お買い物ってできるんだね」「ゴミが減ったら、どんないいことがあるかな?」など、問いかけながら買い物を進めると、学びが深まります。

親子が「斗々屋」で体験できること
「斗々屋」を訪れたら、他のスーパーでは得られない体験ができます。ここでは3つ紹介しましょう。
1.自分で計量! 「必要な分だけ買う」って楽しい
子どもが興味を持つのが、「自分で量る」という新しいお買い物スタイル。
「今日はミニトマトを7個買おうね」とか「このチョコレート、何グラムいる?」と相談しながら計量することで、食品の量と価値を実感できます。
2. 生産者のストーリーを知る
斗々屋では、どの食材も「どこで、どんな人が作っているのか」が明確です。
「このさつまいもは、『紅はるか』といって甘みがあるんだよ」とか「このお塩は天日干しでじっくり作られているんだって」などと話しながら買い物をすれば、「食べ物はただ買うものじゃなく、大切に育てられたもの」という意識を育てることもできますね。
3. エコな生活アイテムを探してみよう
斗々屋には、竹製の歯ブラシや、量り売りで買えるナチュラル成分の洗剤なども並んでいます。
「これ、おうちでも使ってみる?」と親子で選べば、日常生活の中でサステナブルな習慣を取り入れるきっかけとなるでしょう。
「斗々屋」での買い物を「学びの時間」に変えよう!
斗々屋は、ただ商品を売る場所ではなく、「買い物=未来の地球を考える時間」に変えてくれるお店です。親子で訪れれば、「エコって難しいことじゃないんだ」「家でもできること、たくさんあるね!」と、サステナブルな意識が自然と身につくはず。
また、「ゴミが出ないことの喜び」も感じられるでしょう。今まで当たり前に出していたプラスチックのゴミがいかに多かったかを考えさせられます。
京都を訪れたら、有名な観光地巡りだけでなく、未来を感じるお買い物体験をプラスしてみませんか? 親子の会話が弾む、「ちょっと特別なスーパー」に、ぜひ足を運んでみてください! 食品販売だけでなく、店の奥にはイートインもありますので、旅の合間に、体にやさしく美味しい食事が楽しめますよ。
【斗々屋】
HP:https://totoya-zerowaste.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/totoya_kyoto
住所:京都市上京区河原町通丸太町上る出水町252番地 大澤事務所ビル 1F
営業時間:11:00~19:00、イートイン11:30〜18:00(※不定休、インスタグラムに最新スケジュールが掲載されています)
アクセス:【電車】京阪鴨東線「神宮丸太町」駅より徒歩約7分
【バス】京都市バス「河原町丸太町」下車すぐ
☆「子ども店長ゼロウェイストチャレンジプロジェクト」始動! 詳しくは斗々屋京都本店のインスタグラムをご覧ください。
家族旅行の食事に困らない!「タベルト京都店」
続いてご紹介する「タベルト京都店」は、京都の中心部・四条通に面した藤井大丸の地下にある食品スーパー。ただのスーパーではなく、「おいしいもの」がギュッと詰まった、食材のセレクトショップのような空間です。
店内には、京都産の新鮮な野菜やこだわりの調味料、そして京都ならではのお惣菜が並びます。


タベルト京都店でおすすめのお惣菜、勝手にベスト3
特に小さな子ども連れの旅行では、外食が続くと親も子も疲れてしまうことがありますよね。そんなときは、ホテルにお弁当を持ち帰ってゆっくり食事を楽しむのも一案です。
その点、タベルト京都店は四条に位置し、観光やショッピングの合間に立ち寄るのにとっても便利。さらにデパ地下のお惣菜を買うよりも安価ですよ。
ここでは、地元の味を楽しめるお惣菜を中心におすすめを3つ紹介します。
1.鶏モモ肉の西京焼重
京都ならではの西京焼きをたっぷり楽しめる一品です。ジューシーなお肉が特徴で、ボリューム満点なのに680円(!)とお手頃なのもうれしいところ。お子さんにも食べやすい味付けで、家族みんなで満足できるでしょう。

2.お寿司の盛り合わせ
タベルトのお寿司は、ネタが大きく新鮮さが自慢です。魚屋さんが直接仕入れているため、鮮度も抜群。
取材で訪れた日には中とろ入りの「こだわり握り盛り合わせ」が10貫も入って千円とお得でした。ぜひ、その日のおすすめ商品をチェックしてみてください。家族でシェアして楽しめる一品です。

3.京・はま一の京風お好みちぎり天と豆腐入りお好み焼き
「京・はま一」は、1947年創業の京都嵐山に本店を構える老舗かまぼこ専門店です。 厳選した素材を使用し、低温で練り上げる昔ながらの製法を継承しています。
タベルト京都店では、そんな「京・はま一」の人気商品である京風お好みちぎり天や豆腐入りお好み焼きを取り扱っています。ヘルシーでおつまみにもぴったりなこれらの商品は、大人も子どもも楽しめる味わいですよ。

<番外編>京都旅行のお土産に
京都人が普段愛用している、酒粕や白味噌をお土産にするのはいかがでしょうか?
京都伏見で350年以上続く玉乃光酒造の酒粕や、230年以上の間京都の食卓で愛されてきた石野の白味噌は、通なお土産としておすすめです。

【タベルト京都店】
HP:https://tavelt.mj-sangyo.co.jp
住所:京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町605(株)藤井大丸地階
営業時間: 10:30~20:00(不定休)
アクセス:阪急「京都河原町駅」より徒歩約2分
京都のスーパーマーケットが熱い!
次の京都旅行では、観光だけでなく、食の新しい楽しみ方を発見してみませんか? スーパーを訪れることで、京都がもっと身近に感じられ、旅の思い出がより豊かになることでしょう。親子で「未来の買い物体験」、ぜひ楽しんでください!
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写真/貝阿彌俊彦(京都メディアライン)
構成・文/末原美裕(京都メディアライン)