10月9日は「マカロンの日」。かわいらしい見た目と繊細な味わいで人気のマカロンには、素敵なお菓子言葉や豊かな歴史が込められています。本記事では、マカロンの発祥や種類、世界三大マカロン、おいしい食べ方、さらに人気のお取り寄せ商品まで徹底解説します。
目次
10月9日はマカロンの日
10月9日は「マカロンの日」。2005年に「全日本マカロン協会」によって制定され、2018年に日本記念日協会にも登録されました。 全日本マカロン協会は、マカロンの魅力や楽しみ方をより多くの人に知ってもらうことを目的に活動しており、普及や文化の発信を通してマカロンを日本に根づかせる取り組みを行っています。
日付の由来については明確にされていませんが、一説には「マカロンの丸い形は“美”や“調和”を象徴し、そのフォルムが数字の“9”に似ていることから、10月9日が選ばれた」とも言われています。ただし、これはあくまで一説であり、正確な理由は定かではありません。
マカロンのルーツ・発祥の地は?
マカロンは、アーモンドプードル(粉末アーモンド)と砂糖、卵白を混ぜ合わせた焼き菓子です。現在のようにカラフルでクリームを挟んだスタイルが定着する前から、ヨーロッパ各地で姿を変えながら親しまれてきました。
発祥については諸説あります。ひとつは、イタリアの修道院で作られていたアーモンド菓子が起源とする説。名前はイタリア語で「練る」を意味する maccarone(マッケローネ) に由来し、これがフランスに伝わって macaron(マカロン) となったとされます。16世紀には、メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスがイタリアからフランスに嫁いだ際に専属パティシエを伴い、マカロンが宮廷菓子として広まったというエピソードも残されています。
もう一つは、フランスのナンシー地方で17世紀頃に修道院で作られた「マカロン・ド・ナンシー」がルーツだとする説です。これはシンプルな一枚焼きのクッキー状で、いまも現地で伝統菓子として親しまれています。
つまりマカロンは、イタリアから伝わったルーツと、フランス国内で育まれた伝統が重なり合って生まれたスイーツ。諸説あるものの、ヨーロッパ菓子文化の交流の中で進化を遂げ、今日の華やかなマカロンへとつながっていったのです。
マカロンとはどんなお菓子?
マカロンは、外側はサクッと軽やかで、中はしっとりとした独特の食感が特徴。現在一般的に知られるのは、クリームやガナッシュを2枚の生地で挟んだ「マカロン・パリジャン」と呼ばれるスタイルで、カラフルな見た目と繊細な口どけから「宝石のようなお菓子」とも称されています。
もともとは素朴な焼き菓子でしたが、時代とともにフレーバーや色合いが多彩に進化。チョコレートやバニラの定番のほか、ピスタチオ、ラズベリー、抹茶など、世界中でバリエーション豊かな味が楽しまれています。
マカロンの種類(フランス・イタリア・日本)
マカロンは世界中で親しまれている洋菓子ですが、実は国や地域によって大きく姿や味わいが異なります。ここでは代表的な3つの種類を見ていきましょう。
フランスのマカロン
フランスで現在もっとも知られているのは、カラフルでクリームを挟んだ「マカロン・パリジャン」。19世紀にパリで広まり、いまや高級パティスリーを代表する華やかなスイーツです。
一方で地方には、昔ながらの「素朴なマカロン」も残っています。たとえばフランス北東部ロレーヌ地方の都市・ナンシーで生まれた「マカロン・ド・ナンシー」は、小麦粉をほとんど使わず、卵白・砂糖・アーモンドだけを混ぜて焼き上げたシンプルな一枚焼き。外は軽く香ばしく、中はほろっと崩れるような食感で、素材の味をそのまま楽しめる素朴さが魅力です。
また、ボルドー近郊のワインの名産地サン=テミリオンには「マカロン・ド・サンテミリオン」があり、こちらも同じようにアーモンドの香りを生かした素朴な焼き菓子。ワインとの相性もよく、観光客にも人気です。
華やかな「マカロン・パリジャン」に対し、こうした地方の伝統マカロンは飾り気がなく、素材の味わいを前面に出した素朴な菓子として長く愛され続けています。
イタリアのマカロン
マカロンのルーツはイタリアにあるといわれています。その代表格が「アマレッティ(Amaretti)」と呼ばれる伝統菓子です。アーモンドパウダー(またはアマレッティ専用のビターアーモンド)、卵白、砂糖を混ぜ合わせて焼き上げたもので、小麦粉をほとんど使わないため、素材そのものの香ばしさと甘さをダイレクトに楽しめます。
アマレッティには大きく分けて2種類があり、ひとつは表面がカリッと固く中もサクサクした「アマレッティ・セッキ(乾いたタイプ)」、もうひとつは中がしっとりと柔らかい「アマレッティ・モルビディ(柔らかいタイプ)」です。前者はコーヒーやワインに添えて食べられることが多く、後者はふんわりとした食感でデザートにもよく使われます。
名前の由来はイタリア語の maccarone(マッケローネ)、「練る」「こねる」という意味の言葉からきており、シンプルに練り合わせて焼いた菓子であることを示しています。こうした素朴な焼き菓子が、後にフランスへ伝わり、現在の華やかな「マカロン・パリジャン」へと進化していったのです。
日本のマカロン
日本にマカロンが広まったのは、1990年代以降にフランスの有名パティスリーが日本へ出店したことがきっかけとされています。見た目の華やかさと贈り物としての高級感から一気に人気が高まり、現在では全国の洋菓子店やコンビニでも手軽に買える定番スイーツとなりました。
さらに日本では、独自の食文化を反映した「和のマカロン」へと発展しています。抹茶、黒ごま、きな粉、柚子といった和素材を使ったフレーバーはもちろん、桜やほうじ茶など季節感を取り入れた商品も多数登場。これにより、日本のマカロンは単なる輸入菓子ではなく、地域性や四季を感じられる「日本らしい洋菓子」として親しまれるようになっています。
また、海外のマカロンに比べると日本のパティシエは繊細な味わい作りにこだわる傾向があり、甘さを抑えて素材の風味を生かした上品な仕上がりが特徴です。これにより「見た目の可愛らしさ」だけでなく、「大人も楽しめる味わい」として進化を遂げています。
マカロンのお菓子言葉はとっても素敵!

花に花言葉があるように、お菓子にもそれぞれ意味を込めた「お菓子言葉」があるのをご存じでしょうか。贈るお菓子の種類によって気持ちを伝える、ヨーロッパを中心に広まった文化といわれており、日本でも少しずつ知られるようになってきました。
マカロンのお菓子言葉は「あなたは特別な人」。繊細な工程を経て作られる高級感あるお菓子であることから、大切な人にだけ贈るのにふさわしい意味が込められています。
また、マカロンの丸い形が「調和」や「永遠」を表すともいわれ、色とりどりのフレーバーが並ぶ姿から「華やかさ」「特別感」を象徴するとも考えられています。
お菓子言葉の意味は正式に決められたものではなく、長く語り継がれるうちに自然と定着してきたようです。だからこそ、贈る人・贈られる人が自由に楽しめる素敵な文化ともいえるのではないでしょうか。
世界三大マカロンとは
「世界三大マカロン」という表現がしばしば使われますが、定義は明確ではありません。一般的には、フランスを代表する高級パティスリーの「ピエール・エルメ(PIERRE HERMÉ)」「ラデュレ(LADURÉE)」そして「ダロワイヨ(DALLOYAU)」の三つが挙げられることが多いです。
これら3社は、マカロンの味わい・品質・ブランド価値を世界へ発信してきた存在として認知されています。
ピエール・エルメは革新的なフレーバーと洗練されたデザインで知られ、ラデュレはマカロン・パリジャンを広く世に広めた老舗、ダロワイヨは伝統を重んじながらも日常使いしやすいマカロンを提供する老舗として評価されます。
ただし「世界三大マカロン」はあくまで通俗的な呼び名であって、菓子業界で公式に定められた称号ではありません。ブランドや好みによって選定が異なるため、「この3つこそ三大だ」という絶対的な基準は存在しない点を押さえておきましょう。
マカロンのおいしい食べ方
マカロンは非常に繊細なお菓子。保存方法や食べるタイミングをひと工夫するだけで、より風味豊かに楽しめます。以下は、常温保存・冷蔵・冷凍、そして一番おいしく食べるためのコツをご紹介します。
常温保存と日持ちの目安
市販マカロンで「常温で販売」されているタイプの場合、夏はおおよそ1週間程度、冬場では二2週間程度保存可能という目安があります。 ただし、個々の製品により差があるため、パッケージに記載された賞味期限を基準にするのが安心です。 手作りマカロンの場合は、内側のクリームとの相性や湿度の影響を受けやすいため、常温保存は2、3日程度とされるケースが多いです。
冷蔵・冷凍で楽しむアレンジ
クリーム入りマカロンは冷蔵保存が基本。すぐに召し上がっても問題はございませんが、常温に戻して食べるのが理想とされています。 冷凍保存が可能なタイプでは、1か月ほど保存できる場合があります。ただし、解凍後はその日のうちに食べ切ることが望ましいです。 解凍方法のコツとしては、冷蔵庫でゆっくり解凍する、または室温で短時間解凍することで、しっとりした風味を残しやすくなります。
よりおいしく食べるコツ
マカロンを一番風味よく楽しむためのポイントは、食べる直前に常温に戻すこと。冷蔵保存したマカロンは、食べる前に冷蔵庫から出して少し時間を置くことで本来の食感や香りが戻ります。 また、直射日光や高温多湿を避ける、個包装で空気に触れさせないなどの配慮も重要です。
マカロンのお取り寄せ15選
カラフルで繊細な見た目と、香り豊かな味わいで人気のマカロン。今回は、全国からお取り寄せできるおすすめのマカロンを厳選しました。有名ブランドからご当地ならではの一品、さらにヘルシー志向や和風のアレンジまで、バラエティ豊かにご紹介します。大切な人へのギフトや自分へのご褒美にぴったりです。
有名店のマカロン
世界的に知られるパティスリーや老舗ブランドのマカロンは、味だけでなく華やかなパッケージも魅力。特別な日の贈り物としても人気です。ここでは代表的な6ブランドのマカロンをご紹介します。
「季節のマカロン入り詰め合わせ(各種)」(ダロワイヨ)

フランスの老舗「ダロワイヨ」のマカロンは、表面はさっくり、中はしっとりとした食感が特徴。フルーツやショコラなど季節ごとに変わるフレーバーが楽しめ、彩り豊かで華やかな詰め合わせは贈り物にも最適です。
「マカロン各種/詰め合わせ」(ピエール・エルメ・パリ)

「パティスリー界のピカソ」と称されるピエール・エルメの代表作。斬新なフレーバーの組み合わせと、アートのように美しい見た目で知られています。日本国内でも高い人気を誇り、特別なギフトにふさわしい逸品です。
「マカロン詰め合わせ」(ラデュレ)

マカロンを世界に広めたブランドのひとつ「ラデュレ」。外側は繊細に香ばしく、中はクリーミーでやわらかな口どけ。定番フレーバーから限定品まで揃い、エレガントなパッケージも魅力です。
「マカロン/マカリヨン」(セバスチャン・ブイエ)

フランス・リヨン発の人気パティシエ、セバスチャン・ブイエの「マカリヨン」。マカロンとチョコレートを融合させた独自の進化系スイーツです。濃厚でリッチな味わいが楽しめ、チョコレート好きにもおすすめ。
「ベーシックマカロン/詰め合わせ」(グラモウディーズ)

神戸発のパティスリー「グラモウディーズ」は、日本でマカロン専門店をいち早く展開したブランド。フランス仕込みの技術で作られるマカロンは、外はカリッと、中はふんわりの絶妙な食感が魅力です。
「マカロン詰め合わせ」(ピエール マルコリーニ)

ベルギーのショコラティエ「ピエール マルコリーニ」が手がけるマカロン。自家製チョコレートを使ったクリームは、深いカカオの風味と上品な甘さが特徴。チョコレート専門店ならではの濃厚な味わいが楽しめます。
ヘルシーなマカロン
「マカロンは好きだけど、甘すぎたりカロリーが気になる…」という方におすすめなのが、素材や製法にこだわった“ヘルシー系マカロン”。大麦や豆類を使ったり、通常のマカロンを軽やかにアレンジした商品は、体にやさしく楽しめるスイーツとして人気です。
大麦マカロン&ダクワーズセットB 7種17個入(おおむぎ工房)

小麦粉を使わず、大麦粉をメインに仕上げたマカロンとダクワーズの詰め合わせ。大麦には食物繊維が豊富に含まれており、一般的なマカロンよりも軽やかな味わいとヘルシーさが魅力です。甘さ控えめで食べやすく、健康を意識する方へのギフトにもぴったり。
志村菓生堂 マコロン 70g×20入

アーモンドと卵をたっぷり使って焼き上げる「マコロン」は、外はサクッと、中は香ばしい独特の食感が特徴。余計な油分を使わずシンプルな素材で作られており、昔ながらのヘルシーなお菓子として幅広い世代に親しまれています。マカロンの素朴な原点を思わせる、安心感のあるスイーツです。
ダロワイヨ マカロンラスク

老舗ダロワイヨが提案する“マカロンのラスク”。通常のマカロンを二度焼きし、軽やかでサクサクとした口あたりに仕上げています。余分なクリームを使わないため甘さが控えめで、一枚ごとに少量ずつ楽しめるのも嬉しいポイント。罪悪感なく食べられる、新感覚のヘルシーマカロンです。
ご当地マカロン
その土地ならではの素材や文化を生かした“ご当地マカロン”は、旅行気分で楽しめるのが魅力。特産品を活かしたフレーバーは、贈り物や手土産としても人気です。ここでは沖縄・三重・京都からおすすめのマカロンをご紹介します。
「沖縄マカのん 5種アソート 10個入」(琉球フロントOnlineShop)

沖縄黒糖や紅芋、シークヮーサーなど、沖縄を代表する素材を詰め込んだマカロンアソート。見た目にもカラフルで南国感たっぷり、沖縄土産としても喜ばれる一品です。リゾート気分で味わえる、他にはないご当地マカロン。
「伊勢抹茶マカロン 5個入」(伊勢茶問屋製)

三重県伊勢の高級抹茶を練り込んだ抹茶マカロン。深い緑色とともに、抹茶特有のほろ苦さと香り高さが際立ちます。お茶どころ伊勢ならではの風味が楽しめる、和洋折衷スイーツです。
「京まかろん 10個入」(産直お取り寄せニッポンセレクト/京都)

宇治抹茶やほうじ茶など、京都らしい素材を取り入れた「京まかろん」。上品で奥ゆかしい味わいは、まさに京都ならではの魅力。カラフルな見た目も華やかで、ギフトにもぴったりです。
和風マカロン
和素材を取り入れたマカロンは、洋菓子の華やかさに日本の風味を融合させた一品。抹茶や煎茶など日本茶の香りがほどよくアクセントになり、繊細な甘さとともに上品な味わいが楽しめます。
「お茶つぶマカロン 6個(白箱入り)」(高柳製茶)

静岡県牧之原産の深蒸し茶を使った「お茶つぶマカロン」。茶葉のほろ苦さと香りをそのまま閉じ込めた仕上がりで、和菓子のような余韻が楽しめます。白箱入りで贈答にも向く品です。
「和マカロン あそーと 9種 18個入り」(三源庵)

抹茶や黒ごま、ほうじ茶、きな粉など、日本ならではの素材をふんだんに使った「和マカロン あそーと」。9種類18個入りで、ひとつひとつ異なる風味を味わえる贅沢な詰め合わせです。京都の老舗・三源庵が手がける上品な甘さは、和菓子と洋菓子の魅力を融合させた逸品。贈り物にも喜ばれる人気商品です。
「マカロン ちょこ味」(三源庵)

三源庵の「マカロン ちょこ味」は、和風のアレンジを取り入れながらも、チョコレートの濃厚な味わいを楽しめる一品。外はサクッと、中はしっとりと仕上げられた食感で、口の中にほろ苦さと甘さが広がります。シンプルながら飽きのこない味わいは、子どもから大人まで幅広く人気です。
マカロンで広がる甘い幸せ
カラフルで可愛らしい見た目と、繊細な味わいが魅力のマカロン。発祥や歴史を知ると、ただのお菓子ではなく、ヨーロッパの文化や人々の暮らしに深く根付いてきたことが分かります。さらに、お菓子言葉に込められた想いも素敵で、贈り物としてもぴったり。
「世界三大マカロン」や「和風マカロン」など、多彩な種類のお取り寄せを通じて、自分へのご褒美や大切な人へのギフトに選ぶ楽しみも広がります。お気に入りのマカロンを見つけて、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
文・構成/Hugkum編集部