離乳食の取り分けは初期から!大人メニューから取り分けるコツやおすすめレシピを紹介

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。毎日の離乳食づくり、少しでもラクになるといいのにな!というのがママの気持ちだと思います。私が離乳食初期からしていたのは「大人メニューから取り分ける」方法。取り分け離乳食は便利で利点がたくさん!ということで、今回は大人メニューから取り分ける「とりわけ離乳食」を紹介します。

離乳食は大人メニューからの取り分けが便利!

取り分けができるのはいつから?

取り分け離乳食は、ルールを守れば、離乳食初期からすることできます。

取り分け離乳食が便利な理由

・大人と同じ材料で離乳食が作れる

・大人の調理の途中から取り分けて作れる

取り分け離乳食の方法をお伝えすると、これまで大人ごはんと離乳食とは別々に作っていたママには、「一緒に作れてラクチン!」と言ってもらえます。また他のママには、「3回食になり1回の食べる量が増えてきたので冷凍離乳食作りが間に合わなくなった。取り分け離乳食を教えてもらって、手軽にできるし出来立てを食べさせられるので、赤ちゃんの食べっぷりも良くなった!」と言ってもらえます。

取り分け離乳食のポイント

大人のごはんから離乳食に取り分けるときのルール

1.赤ちゃんが食べたことがない食材は後入れする

2.大人料理も普段よりはやわらかく煮る

3.大人用の調味料を入れる前に赤ちゃん用を取り分ける

4.取り分けたら赤ちゃんの発達に合わせた大きさに切る

5.小鍋に煮汁と具材を入れて再加熱し、必要なら赤ちゃん用に調味料を入れる。

調味料が使えるようになるのは、離乳食後期からです。もし、味付けたものを取り分ける場合は、湯冷ましやだしを加えて24倍に味を薄めて与えます。

取り分けに向いているメニュー

取り分け離乳食に向いているメニューは、「汁物」と「煮物」です。だしの中に食材を入れ軟らかくなるまで煮込み、取り分ける。とっても簡単です。ここからは、具体的な取り分け方法を説明します。

カレー

【カレーの具材例】

牛肉(薄切り)、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん

1.昆布だし(又は水)に、一口大に切ったじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを入れて軟らかくなるまで煮込む。
⇒離乳食初期、中期はここで取り分ける。初期は裏ごしして煮汁でなめらかにする。中期は、みじん切りにして煮汁と一緒に鍋に入れて再加熱する。

2.1に牛肉を入れて煮る
⇒離乳食後期、完了期はここで取り分ける。後期は、5㎜に、完了期は1㎝に切って煮汁と一緒に鍋に入れ味噌を加えて再加熱する。

3.カレールーで味をつける。

シチュー

【シチューの具材例】

鶏むね肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ブロッコリー、牛乳、バター、小麦粉

1.牛乳、バター、小麦粉でホワイトソースを作る。

2.昆布だし(又は水)に、一口大に切ったじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ブロッコリーを入れて軟らかくなるまで煮込む。
⇒離乳食初期はここで取り分ける。裏ごしして煮汁でなめらかにする。

3.2に鶏むね肉を入れて煮る
⇒離乳食中期はここで取り分ける。みじん切りに切って煮汁と一緒に鍋に入れ再加熱する。

4.1を入れて塩コショウ、味噌で味を調える。
⇒離乳食後期、完了期はここで取り分ける。後期は5㎜に、完了期は1㎝に切って煮汁と一緒に鍋に入れ再加熱する。後期完了期は味噌を加える。

味噌汁・スープ

【味噌汁、スープの具材例】

豆腐、もやし、たまねぎ、味噌(しょう油)

1.昆布だしに、適度に切った豆腐、玉ねぎを入れて軟らかくなるまで煮込む。
⇒離乳食初期はここで取り分ける。裏ごしして煮汁でなめらかにする。

2.1にもやしを入れて煮る
⇒離乳食中期、後期、完了期はここで取り分ける。中期はみじん切り、後期は、5㎜に、完了期は1㎝に切って煮汁と一緒に鍋に入れ再加熱する。後期以降は味噌(しょう油)を加える。

3.味噌(しょう油)で味をつける。
だしをかつお昆布だしにする場合は、離乳食中期以降、上記手順のまま作ることができます。離乳食初期は、初期用に取り分けた後に、鍋にザルとかつお節を入れて火を止めて3~5分沈める。

肉じゃが・煮物

【肉じゃが・煮物の具材例】

肉(薄切り)、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん

1.昆布だしに、一口大に切ったじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを入れて軟らかくなるまで煮込む。
⇒離乳食初期、中期はここで取り分ける。初期は裏ごしして煮汁でなめらかにする。中期は、みじん切りにして煮汁と一緒に鍋に入れて再加熱する。

2.1に牛肉を入れて煮る
⇒離乳食後期、完了期はここで取り分ける。後期は、5㎜に、完了期は1㎝に切って煮汁と一緒に鍋に入れ味噌を加えて再加熱する。

3.しょう油ときび砂糖などで味をつける。

うどん・麺類

【うどん・麺類の具材例】

ささみ、しいたけ、えのき、たまねぎ、万能ねぎ、しょう油、砂糖、みりん

1.昆布だしに、薄切りした玉ねぎを入れて軟らかくなるまで煮込む。
⇒離乳食初期はここで取り分ける。煮汁と一緒に鍋に入れ、うどんと煮込む。裏ごしして煮汁でなめらかにする。

2.1にささみ、しいたけ、えのきを入れて煮る
⇒離乳食中期、離乳食後期、完了期はここで取り分ける。中期は、みじん切りにして煮汁とうどんと一緒に鍋に入れ再加熱する。後期は、5㎜に、完了期は1㎝に切って煮汁とうどんと一緒に鍋に入れ味噌を加えて再加熱する。

3.しょう油ときび砂糖などで味をつける。
赤ちゃんが嫌がらなければ離乳食完了期から万能ねぎを入れても良い。

取り分け離乳食おすすめレシピ

鶏肉とエリンギのスープ

<材料> (大人)2人分

鶏むね肉 60g

エリンギ 1

小松菜 1

昆布だし 600ml

薄口しょう油 大さじ2/3

ごま油 小さじ1

<作り方>

1.鶏むね肉は脂肪を取り除き一口サイズに切る。エリンギは3㎝の長さで割く。小松菜は3㎝幅に切る。

2.鍋に昆布だしを入れ沸騰したら小松菜を入れ、中火~弱火にして3分煮る。 ⇒初期に取り分ける

3.鶏むね肉を加えて沸騰させ中火~弱火で3分煮る。 ⇒中期、後期に取り分ける

4.エリンギを加えて中火~弱火で3分煮る ⇒完了期に取り分ける

5.薄口しょう油とゴマ油で味を調える。器に入れたらゴマをふりかける

 

【初期の取り分け】小松菜スープ

<材料>

小松菜(葉) 10g

<作り方>

1.大人の作り方2から取り分ける。

2.1を裏ごしする

*なめらかさが足りない場合は煮汁を加えてなめらかにする。

 

【中期の取り分け】鶏と小松菜のスープ

<材料>

鶏むね肉 10g

小松菜(葉) 15g

煮汁の昆布だし 80ml

<作り方>

1.大人の作り方3から取り分けて、鶏肉の皮を取り除きみじん切りにする。

2.鍋に煮汁と1を入れて90秒煮る。

 

【後期の取り分け】鶏と小松菜のスープ

<材料>

鶏むね肉 15g

小松菜 15g

煮汁の昆布だし 80ml

しょう油 0.5ml

<作り方>

1.大人の作り方3から取り出して5㎜に切る。

2.鍋に煮汁と1を入れて沸騰させ弱火で90秒煮る。

3.しょう油を入れて風味をつける。

 

【完了期の取り分け】鶏とエリンギのスープ

<材料>

鶏むね肉 15g

小松菜 20g

エリンギ 5g

煮汁の昆布だし 80ml

味噌 0.5g

煮汁の昆布だし 80ml

しょう油 00.8ml

<作り方>

1.大人の作り方4から取り出して鶏むね肉と小松菜は1㎝に切る。エリンギは5㎜に切る。

2.鍋に煮汁と1を入れて沸騰させ弱火で90秒煮る。

3.しょう油を入れて風味をつける。

かぶの鶏そぼろ煮

<材料> (大人)2人分

鶏ひき肉 60g

かぶ 2個

ニラ 適量

昆布だし 200ml

水溶き片栗粉 小1~2

しょう油 小1/3

味噌 1/3

きび砂糖 小1/2

<作り方>

1.かぶはくし切りにする。ニラは5㎜幅に切る

2.鶏ひき肉は油なしで炒める

3.昆布だしでかぶを煮る(蓋をして弱火で蒸し煮)⇒初期、中期、後期、完了期に取り分ける

4. 調味料、2、ニラを入れ煮て、水溶き片栗粉を回しいれとろみをつける

 

【初期の取り分け】かぶのスープ

<材料>

かぶ 10g

昆布だし

<作り方>

1.大人3から取り分け裏ごしする

 

【中期の取り分け】かぶとニラの煮物

<材料>

かぶ 15g

ニラ 少々

煮汁 80ml

水溶き片栗粉 少々

<作り方>

・ニラはみじん切りにする

1.大人の作り方3で取り分けてみじん切りにする

2.鍋に煮汁と1、ニラを入れて煮て、水溶き片栗粉でとろみをつける

 

【後期&完了期の取り分け】鶏肉とかぶの煮物

<材料>

鶏ひき肉 15g

かぶ 20g

ニラ 少々

煮汁 80ml

水溶き片栗粉 少々

<作り方>

1.大人の作り方から取り分けて5㎜に切る

2.煮汁に炒めた鶏ひき肉、ニラを加え火を通し、水溶き片栗粉をつける。しょう油(0.5ml)で風味をつける

 

 

取り分け離乳食は、時短になりますし、出来立てを食べさせることができます。そして何よりも、赤ちゃんが「パパ、ママと同じものを食べている!」と言う喜びを感じることができます。ぜひチャレンジしてくださいね!

 

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

 

 

 

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