くせのない淡白な味わいで、魚が苦手な子どもでも食べやすいかじき。かじきの人気のレシピを幼児誌『ベビーブック』『めばえ』(小学館)に掲載されたなかから厳選しました。ソテーやみそ漬け、カレー味やイタリアン風味、お弁当におすすめなメニューも!「かじきまぐろ」と呼ばれることも多いのですがまぐろとは別物で、スーパーなどでおもに出回っているのは「まかじき」と「めかじき」です。
かじきの人気レシピ
【1】かじきまぐろのソテー
ポイントはヨーグルトと玉ねぎのタレに漬け込むだけのお手軽さ。簡単なソテーも魚臭さのない品のいい味わいに。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
かじきまぐろ 3切れ
ヨーグルトだれ 1/4量
水 大さじ3
サラダ油 大さじ1/2
玉ねぎ 小1個
ほうれん草 1把(250g)
【A】
しょうゆ 大さじ1/2
塩 少々
◆作り方
【1】かじきまぐろはたれに1時間以上漬ける。
【2】玉ねぎは薄切りにする。ほうれん草は塩ゆでして、2cm長さに切り、水けを絞る。
【3】フライパンに水と軽くたれを除いた【1】を入れて中火にかけ、煮立ったらふたをして2分蒸し煮にする。ふたを取って返し、そのまま水分がなくなるまで煮詰め、取り出して器に盛る。
【4】フライパンにサラダ油を熱して玉ねぎを炒め、しんなりしたらほうれん草を加え、【A】で調味し【3】につけ合わせる。
◆ポイント
玉ねぎを加えるとうま味が増す、ヨーグルトだれの作り方。
(作りやすい分量)
プレーンヨーグルト 1カップ
塩 小さじ1/2
玉ねぎ 1/4個
ローリエ 1枚
【1】玉ねぎはすりおろす。
【2】すべての材料を混ぜ合わせる。
*冷蔵庫で10日ほど保存可能。
教えてくれたのは
夏梅美智子さん
身近な食材を使った、作りやすくておいしい家庭料理が人気。基本の料理からエスニックまで幅広いレパートリーがある。男の子のママでもある。
『めばえ』2015年2月号
【2】かじきのみそヨーグルト漬け
みそとヨーグルト、W発酵食品の風味で魚がやわらかく。下味をつけることで子供も食べやすく。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
かじき 大2枚
【A】
みそ 大さじ3
プレーンヨーグルト 大さじ3
コーン 適宜
◆作り方
【1】ラップを広げ、混ぜ合わせた【A】の半分を塗り、かじきを並べてのせ、残りの【A】を塗ってラップで包む。冷蔵庫に4~5時間以上おく(一晩以上の場合は、冷凍庫におく)。
【2】【1】のみそを拭い取り、熱したグリルに並べ、中弱火で4~5分ほど焼く。
【3】器に盛り、ソテーしたコーンなどを添える。
※かじきのほか、鶏肉やたらなどでも作れます。
教えてくれたのは
藤井 恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。
『めばえ』2016年1月号
【3】白身魚とカッテージチーズのおばけ
ほぐして味つけした魚が食べやすい。おばけのかたちでハロウィンの時期に!
◆材料
(大人3~4人分)
めかじき 3切れ
【A】
カッテージチーズ 100g
マヨネーズ 大さじ3
レモン汁 小さじ1/2
塩 少々
黄パプリカ・ブロッコリー 各適量
のり 少々
*分量の「大人1人分」は「子ども2人分」に相当します。
◆作り方
【1】めかじきは塩(分量外)をふってラップで包み、電子レンジ(600Wの場合)で3分20秒加熱する。粗熱がとれたらボウルに入れ、フォークでほぐす。
【2】【1】に【A】を加えて混ぜ、おばけ型で抜いて器に盛り、のりで目をつける。周りに星型で抜いた黄パプリカや、ゆでたブロッコリーを飾る。
教えてくれたのは
みないきぬこさん
女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理家、フードコーディネーターとして幅広い分野で活躍中。二児の母。
『ベビーブック』2017年11月号
【4】かじきのカレークリームソース
ズッキーニは“ごく細”に切るのがポイント
スパイスの効いたソースが淡泊なお魚と好相性
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
かじきまぐろ 3切れ(約360g)
ズッキーニ 1本(200g)
にんにく 1/2かけ(5g)
塩 小さじ1
小麦粉 小さじ2
植物油 大さじ2
カレー粉 小さじ1
生クリーム 1/4カップ
◆作り方
【1】かじきまぐろは子ども用は半分に切る。塩小さじ1/2を振り、魚焼きグリルで火が通るまで弱火でじっくり焼き、器に盛る。
【2】ズッキーニはせん切りにしてボウルに入れ、塩小さじ1/2を振り、小麦粉をまぶす。にんにくはみじん切りにする。
【3】フライパンに植物油とにんにくを入れて熱し、香りが出たらズッキーニ、カレー粉を加えて炒める。しんなりとしたら生クリームを加えて混ぜ、とろみがついたら【1】にかける。
◆ポイント
ズッキーニはごく細いせん切りにすると、ソースになじんで子どもも食べやすい。
教えてくれたのは
栗原友さん
料理家。3歳の女の子のママ。築地市場の鮮魚店での勤務経験などを活かし、魚料理を気軽に楽しめるようにレシピを提案している。近著『寝ている間においしくなる』(祥伝社)には、忙しいママを救う〝仕込みテク〟が満載。
『ベビーブック』2018年10月号
かじきのイタリアンメニュー
【1】かじきのトマトソース煮
お好みの魚で洋風煮込みを手軽に!トマトソースで煮れば、いつもと少し変わった魚料理が楽しめます。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
トマトソース 1カップ
かじき(大) 2切れ
塩・こしょう 各適量
いんげん 10本
サラダ油 小さじ1
◆作り方
【1】かじきは2~3等分に切り、塩小さじ1/3をふり、5分おいて水けを拭き、こしょう少々をふる。
【2】フライパンにサラダ油を熱し、【1】を入れて両面をこんがり焼き、2~3等分に切ったいんげん、トマトソ ース、水1/2カップを加え、ふたをして2~3分煮る。塩、こしょう各少々をふる。
◆ポイント
野菜たっぷりトマトソースは、子どもの苦手な野菜をさりげなくたっぷり食べさせらる、親心を安心させてくれるソースなんです。
最初の一品を作るとき、ソースを2~3回分、作っておき、残りは保存容器で冷蔵するのがおすすめ。
(3カップ分)
【A】
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
セロリ 1本
にんにく 1かけ
トマトの水煮(缶詰) 300g
オリーブ油 大さじ3
塩 大さじ3
塩 大さじ1/2
こしょう 少々
【1】【A】はみじん切りにし、鍋にオリーブ油とともに入れて強火で炒める。水けがとんでしんなりしたら弱火にし、薄く色づくまで炒める。
【2】【1】にトマトを細かくつぶして加え、強火で1~2分煮立て、弱火にしてふたをし、20~30分煮る。塩、こしょうをふる。
1回分ずつ小分けにし、冷凍保存用袋などに入れて冷凍しても◎。
教えてくれたのは
藤井恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2014年5月号
【2】めかじきのカレーチーズ風味ピカタ
魚が苦手…そんな子供には、臭みを消して、形をアレンジ!ポテトスナックみたいな見かけに。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
めかじき 3切れ
塩・こしょう・小麦粉 各適量
【A】
卵 1個
カレー粉 小さじ1/2
粉チーズ 小さじ1
オリーブ油 小さじ2
トマトケチャップ 適量
◆作り方
【1】めかじきはスティック状に切り、塩、こしょう、小麦粉の順にまぶす。
【2】混ぜ合わせた【A】に【1】をくぐらせ、オリーブ油を熱したフライパンで全面をよく焼く。
【3】器に盛り、ケチャップを添える。
*お好みでペーパーを巻いても。
教えてくれたのは
阪下 千恵さん
料理研究家、栄養士。おいしくて、栄養バランスのいいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2015年4月号
お弁当にもおすすめなかじきのおかず
【1】かじきのコーンフレーク揚げ
スティック状だから手づかみで食べやすい! カレー風味が食欲をそそります。コーンフレークのサクサク食感がたちに大人気!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
かじきまぐろ 2枚(200g)
【A】
カレー粉 小さじ1/2
塩 少々
【B】
小麦粉 大さじ3
水 大さじ3
コーンフレーク(プレーン) 1と1/2カップ
揚げ油 適量
◆作り方
【1】かじきは1cm幅で横に切り、【A】で下味をつける。
【2】【1】に混ぜ合わせた【B】をからめ、手で砕いたコーンフレークをまぶす。
【3】フライパンに油を2cm高さに入れて中温で熱し、【2】を加えてカリッと揚げる。
教えてくれたのは
中村陽子さん
料理研究家のアシスタントを経て独立。かわいくて簡単に作れるレシピが人気。二児の母。
『ベビーブック』2018年3月号