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双子とわかったときは、ハイリスクで不安もあったけどワクワクも
――双子とわかったときの気持ちを教えてください。
中川翔子さん 私の身内には双子がいないので驚きもありましたが、漫画やアニメで見ていた双子はかわいくてひそかな憧れはあって。ただ、妊娠初期に、稽留流産を2回経験しているし、高齢&多胎のハイリスク出産になるので不安もかなりありました。
妊娠中はむくみがひどく、お腹が大きくなると横になるのもつらかった
――妊娠中の体調などはいかがでしたか?
中川翔子さん 妊娠がわかってからは、「赤ちゃんが生まれたらできなくなるかも…」ということをしておこうと思って、ラーメンや焼き肉を食べに行ったりしていたんです。「赤ちゃんが生まれたら、当分外食もできないだろうな」と思って。
個人差はあると思いますが、私の場合は妊娠4~5カ月ごろからむくみがひどくなってしまって…。お医者さんから「このままだと入院になるよ」と言われて、へこみました。
それからは外食はやめて、せいろで野菜や魚、肉などを蒸してポン酢で食べるようにしました。おいしいし、蒸し料理に替えてから、むくみがだいぶおさまりました。

お腹が大きくなってきて大変だったのは、どんな姿勢で横になっていてもつらいこと。そのころはお医者さんから「安静にして。スーパーなどにも行かないで」と言われていたので、自宅にいるしかなかったのですが、妊婦さんが寝るときにラクといわれるシムスの体位ですら、つらくて!
お腹が大きくなってくると、下を向いても足元が見えないので、いすなどによく足もぶつけていました。
出産入院中に、絵日記を書き始めた
――インスタで紹介している絵日記が話題です。書き始めたのは、いつごろからですか?
中川翔子さん 私は予定帝王切開で出産したのですが、絵日記を書き始めたのは、出産日が近くなって入院してからです。
「もう自分で塩分を気にしながら食事を作ったりもしなくていい!」と思ったら、心に余裕ができて、「双子の記録を残しておきたいな~」と思い、絵日記を書き始めました。

今は、子どもたちが寝ている、夜中や明け方によく絵日記を書いています。表情も日々変わっていくし、できるようになることも増えていくので、子どもたちの成長を書き記して、いつか2人にプレゼントしたいと思います。
2人の元気な産声が聞こえて、涙が止まらなかった
――予定帝王切開とのことですが、出産について教えてください。
中川翔子さん 予定帝王切開でしたが、下半身麻酔なので赤ちゃんの元気な産声はちゃんと聞こえました。まずお兄ちゃんが取り上げられたのですが、そのときはまだ実感がわかなくて…。
お医者さんに「もう少しで、下の子も産まれますよ~」と言われ、弟くんが誕生して、2人の産声が聞こえたら、ほっとして涙が止まりませんでした。夫も立ち合ったのですが、大号泣していましたね。私の記憶の中の“生涯忘れられない瞬間”が、一瞬にして塗り替わったような感じでした。

弟くんが寝返りを始め、2人で同時に黄昏泣き…腕が8本欲しい!
――毎日、どのようにして育児をされていますか?
中川翔子さん 生後3カ月になり(2026年1月19日現在)、弟くんが寝返りを始めて、本当に目が離せなくなりました。お兄ちゃんは、顔はパパ似ですがママっ子で、私のことをよく目で追うし、泣いても私が抱っこすると泣き止みます。反対に弟くんの顔は私似ですが、パパっ子でパパが抱っこして歩くと泣き止むんですよ。
SNSで「弟くんのほうが、写真多くないですか?」と、よくコメントをいただくのですが、お兄ちゃんを抱っこして写真を撮っているので、どうしても弟くんの写真が多くなってしまうんです。
また今、悩んでいるのは2人で同時に黄昏泣きをするようになったこと。夕方、1人が泣き出すと、もう1人も泣き出して、私1人ではどうしようもなくて…。腕が8本ほしいぐらいです。
でもこれも成長ですよね。ついこの間まで、お腹の中にいたのに…と思うと、感慨深いです。

双子がいるからいろいろな人たちと出会い、つながれた
――育児を手伝ってくれる人はいらっしゃいますか?
中川翔子さん いとこが、よく手伝いに来てくれます。「翔子ちゃん、私がいるうちにゆっくり休んで~。寝ていいよ」と言ってくれて、本当にエンジェル過ぎるんです。
何かしてもらったとき、私はつい「ごめんね」と言ってしまうのですが、いとこに「謝らないでいいんだよ!」と言ってもらえて。「ごめんね」じゃなく「ありがとう!」と言って甘えることも大切だなと、思うようになりました。
自治体の産後ケアも利用したのですが、助産師さんが褒めてくれたり、気軽に育児の相談ができるのがいいですね。いろいろな人たちと出会い、つながれたのは、子どもたちのおかげです。
初めての散歩で落としてしまった靴下。拾ってくれた人のやさしさに触れて
――生後3カ月になって、初めて散歩に行かれたのですね。
中川翔子さん 暖かい日に抱っこひもで、抱っこして初めて近所の公園に散歩に行きました。2人とも、外の景色を目で追ったり、風や太陽の光を感じたりして目をキラキラさせていました。
私も、散歩は久しぶりで。外の景色が新鮮でリフレッシュできました。
散歩中に、靴下を片方落としてしまったのですが、拾って柵のところに置いてくれていた人がいて。人のやさしさに感動して泣けてきました。

「無理しないでね」などの温かいコメントに涙が止まらない
――産後のホルモンバランスのせいで、涙もろくなっているようですが大丈夫ですか?
中川翔子さん 産後は、自分でも驚くくらい毎日バタバタで、スーパーにすら行けないような生活です。2人が一緒に寝てくれることはほぼなくて、自分のことや家事もままならず、正直、子育てってこんなに大変だとは思いませんでした。キャパを超えていると感じることも多々ありますが、”かわいいが勝つ”から頑張れている感じです。
そうした中、SNSで「無理しないでね」「頑張りすぎないで」といった温かいコメントに励まされて涙が止まりません。ホルモンバランスが乱れているせいだと思うのですが、本当に涙が止まらなくて…。こうしたやさしい世界って、本当にいいな~と思います。ママやパパたちと、子育てについて話したい気持ちです。

“好きなもの”に出合えたのは祖父のおかげ。子どもたちにも同じ経験を
――子育てで、どんなことを大切にしていきたいですか?
中川翔子さん 私は9歳のときに、父を亡くしました。父を亡くした後、祖父が父代わりになってくれて、いろいろなところに連れて行ってくれました。ヒーローショーや水族館、カウンターで食べるお寿司屋さんにも行きました。宇宙図鑑を買ってくれたり、絵を描くと褒めてくれたり…。振り返ると、祖父が蒔いてくれた1つ1つの種が、私の“好きなもの”につながっていったと思います。
中学生のとき、学校生活がうまくいかなくて落ち込んでいたら、たまたまベッドの下からアニソンのカセットテープが出てきたんです。それは3歳のときに祖父が買ってくれたもので、久々に聴いたら、なんて深い世界なんだろうと感動しちゃって! 好きなものに勇気をもらった瞬間でしたし、その後の仕事にもつながりました。
私も、子どもたちには「これがいいよ!」と押し付けるのではなく、将来“好きなもの”につながる種を蒔いてあげたいと思います。その種をきっかけに、2人が自分の好きなもの見つけて、いつか大人になったとき、「あのときママが」と思い出してくれたらうれしいですね。
インタビューの前編では、苦労もあった不妊治療について語っていただきました
取材・文/麻生珠恵