小学校入学式はマナーを守った装いを
子どもが主役の入学式ですが、セレモニーにふさわしい服装を心掛けることが大切です。デニムなどのカジュアルな服装ではなく、ファーマルな服を着用するのがよいでしょう。
入学式の母親の服装・選び方
あくまでも子どもが主役ですので、華美な服装は避け、控え目でありながらも華やかなフォーマル感があると、好印象です。HugKumでは学校の入学式の服装について、アンケート調査しました。小学校の入学式に着ていく服装について聞いたところ、和装の方もいますが、スーツやワンピースを着用される方のほうが多いようです。
人気の服装は?
一番人気は、スカートタイプのスーツでした。春のセレモニーなので、淡い色の清楚なスーツが目立ちます。続いて、パンツスーツとワンピースが同割くらい。お着物で参列される方は全体の4%でした。
Q.お子様の小学校入学式に着ていった服装は?(母親)
母親の服装選びのポイント
入学式に参列したことがあるママに服装選びのポイントを聞いてみました。人気の色やアクセサリーなど、ぜひ参考になさってください。
ベージュや白など明るい色が人気
一般的に卒業式は黒・紺などのダーク系、入学式は白・ピンク・ベージュなどの明るい色味がふさわしい、といわれます。学校生活のスタートを祝う式典ですから、明るい色味の服装の方が華やかな印象になります。
「可能ならばジャケットなど上着は、顔が明るくなるから明るい色の方がよい。その時に着たいものを選んだ方が楽しい式になるはず」(40代・神奈川県・子ども2人)
上品なアクセサリーで華やかに
スーツの胸元にお花のコサージュをつける方が目立ちますが、コサージュは門出を祝う喜びの気持ちを表します。つけなくてはいけないものではありませんが、シンプルな装いに季節感と華を添えてくれます。コサージュの他にも、パール系のネックレス・イヤリング(ピアス)などで上品さをプラスしてみては?
「品良く、アクセサリーでさりげなく華を添えるようにした」(30代・愛媛県・子ども2人)
「派手になり過ぎず、地味にもなりすぎずにしました」(40代・大阪府・子ども2人)
流行りに流されないシンプルなデザインを
入学式だけではなく、その後もフォーマルな場で着用することを考えると、シンプルでベーシックなデザインを選んだ方がよいかもしれません。下の子の入学式も同じ装いにした、という方も多くいらっしゃいます。
「長く着られるスーツを用意するのも良かったかもしれない」(30代・神奈川県・子ども2人)
着物を着るメリットと注意点
せっかくのハレの日だから和装しようという方も多いはず。落ち着いた色合いの春らしい着物は目を引くことでしょう。室内履き・上着の準備も忘れずに。入学式一日の動きをイメージしながら準備すると慌てないでしょう。
「着物を着てくる人は少ないかなと思ったが、意外といて安心した」(40代・長野県・子ども2人)
「着付けはしっかりしたところがよい。 教室に行くと立ったり座ったりしなければならず崩れやすい」(30代・愛知県・子ども2人)
防寒対策も忘れずに!
「もうすっかり春」とはいえ、肌寒さが残る4月上旬。薄手素材の装いで、じっと体育館などで話を聞いていると、足元から冷えてきます。カイロを持参したり、脱ぎ着しやすい上着などで調節できるとよいですね。
入学式におすすめの母親の服装
春らしい色合いの清楚なスタイルをご紹介します。
セレモニースーツ
上品なノーカラーのジャケットに、ふんわりと優しい雰囲気のAラインワンピースのアンサンブル。首元がきれいに見えるように計算されていて、パールのネックレスがきれいに栄えます。
セレモニースーツ
ダーク系でも明るいグレーのジャケット&ワンピース。シンプルでクラシカルな雰囲気も漂います。
入学式の父親の服装・選び方
子どもの成長のお祝いに、と両親揃って参列されるご家庭も増えてきました。父親の服装選びについても、母親同様、あまり冒険色の強くない定番のスーツがふさわしいでしょう。
父親の服装の定番はスーツ
小学校の入学式に参列したことのあるパパにも同様に、何を着て行ったかアンケートをとったところ、97%の方がスーツでした。では、どんなスーツを選ぶとよいのでしょうか?
Q.お子様の小学校入学式に着ていった服装は?(父親)
父親の服装選びのポイント
父親のスーツは紺、黒、ダークグレーあたりのダークスーツが、後々ビジネスやパーティなどで着回しがきくので人気です。春なので暗くなりすぎないよう、淡い色のシャツを合わせたり、ネクタイに色味を足したりと、控え目なオシャレを心掛けるとよいかもしれません。
「あまり目立たない色のスーツを選んだ」(50代・長野県・子ども2人)
「いつものスーツにした」(50代・岡山県・子ども3人)
入学式におすすめの父親の服装
シンプルなスーツが一番ふさわしいということが分かりました。普段からスーツを着用するパパであれば、新調する必要がないかもしれません。
定番のスーツ
普段のビジネスシーンでも十分着られそうな、定番スーツ。紺色であれば、シャツもネクタイも選びやすく、個性も表しやすいでしょう。
女の子の入学式の服装・選び方
新しい生活がはじまる第一歩。女の子の服装は、フレッシュな明るい色でも礼装であるダーク系でも大丈夫です。ワンピースにジャケットやボレロを合わせるスタイルが人気のようです。明るい色ならカラフル過ぎないように、また、卒園式で着用したダーク系の服装を着回しする場合は、羽織るものやコサージュなどの小物、足元に明るめの色をプラスすればぐっと雰囲気が変わります。
女の子の服装選びのポイント
子どもの成長の、1つの大きな節目になる入学式ですから、服装選びに気合も入ってしまうことでしょう。制服などの指定がある小学校もあるので、入学前の説明会などでしっかりとチェックを忘れずに。指定がない場合は、王道のダーク系、白・パステルカラーや、控え目な柄物など、子どもの好みも取り入れながらセレクトするとよいでしょう。
女の子の人気はワンピース
着回しのきくシンプルなワンピースは、1枚あると便利です。上に羽織るものを変えるだけでおしゃれの幅が広がります。色やデザインなどは定番のものを選ぶのがよさそうです。
「ワンピースにカーディガンを羽織らせました」(40代・山形県・子ども3人)
動きやすさを重視して選ぶのも大切
まだ慣れないランドセルを背負ったり、教室移動や写真撮影など、入学式の服装のまま1日を過ごすことを考えると、服装選びのポイントにぜひ“動きやすさ”も加えた方がよさそうです。
「動きやすくかつ、上品に見えるものを選びました」(50代・奈良県・子ども4人)
落ち着いたデザインなら後で着回しも
紺やグレーなどの落ち着いた色・デザインのワンピ-スは、別の式典や習い事の発表会などで着回しがきく、という意味でおすすめです。
「ネイビーで落ち着いた色のため、他にも着る機会があってよかったです」(30代・千葉県・子ども1人)
「浮かない格好を意識しました」(40代・鹿児島県・子ども2人)
華やかな色なら我が子を探しやすくなる
落ち着いたデザインや色を選ぶ方が多いなか、あえて個性をだした服装にチャレンジした方もいらっしゃいました。明るい色合いのワンピースや華やかな色のスーツを選ぶと目につきやすく、我が子を探しやすくなります。
「他の子とかぶらないように、かわいくて明るい色合いのワンピースとボレロを選びました」(40代・神奈川県・子ども1人)
「黒や紺などが多い中とても綺麗で可愛らしいピンクのスーツを着せ皆から好評でした」(50代・宮城県・子ども1人)
髪型のセットや靴のお手入れも忘れずに!
女の子の髪型でいちばん心掛けたいポイントは、本人や服装に似合っているか、です。髪飾りをたくさんつけて派手になりすぎると、かえって下品に見えてしまいます。ヘアセットが苦手なママでも、清潔感のある雰囲気にするアレンジは多々ありますので、着る服と髪型をセットで考えてみてください。また、靴のお手入れも忘れずに。
「靴をピカピカに磨いておけばよかった」(40代・鹿児島県・子ども2人)
女の子の入学式に人気のおしゃれなブランド
実際に試着して、その子にあった服装を選べる、実店舗のあるブランドが人気です。女の子のフォーマル着選びに人気のブランドをいくつか見てみましょう。
コムサイズム
フォーマル着を選ぶならコムサ、というほど品揃え豊富で信頼のおけるブランド、COMME CA ISM(コムサイズム)。ジャケットにスカートといったスタイル、着回せるワンピース、さまざまなコーディネートのヒントが得られるお店です。
「いろんなショップを見て、特に気に入ったブランドです」(40代・茨城県・子ども1人)
メゾピアノ
女の子が誰よりも可愛くなれる、ロマンティック&スウィート」なテイストを揃え、カジュアルウェアからフォーマルドレスまで豊富なバリエーションを展開しているメゾピアノ。
EAST BOY(イーストボーイ)
EAST BOY(イーストボーイ)はアメリカのファッションを基調とした、スクールアイテムを取り扱うブランド。
グリーンレーベルリラクシング(ユナイテッドアローズ)
green label relaxing(グリーンレーベルリラクシング) は、男女共に人気のブランドUNITEDARROWSが展開するセレクトショップです。シンプルでナチュラルなデザインが特徴的で、キッズも大人の洋服に負けないくらい、おしゃれなデザインのものが多いです。
男の子の入学式の服装・選び方
男の子は、やはりスーツが一番人気。小学校ということもあり、元気に見えるハーフパンツ(七分丈)が主流でもありますが、最近はロングパンツのスーツも豊富です。
男の子の服装選びのポイント
女の子同様、まずは学校の指定をチェックしましょう。特に指定がない場合は、子どものサイズ・雰囲気に合ったフォーマル着を選んであげましょう。
男の子のスーツの選び方
紺やグレーなどのダーク系が主流です。ただ、シャツの色で個性を出したり、ネクタイ/蝶ネクタイで雰囲気を変えることもできるでしょう。「子どもらしい」と人気のハーフパンツは、裾上げをあまり気にせずに履けるというメリットもあるようです。
「他とは被らないお気に入りのブランドのセットアップスーツを着せたので、記念に撮った集合写真でもわかりやすく個性が出てる」(30代・北海道・子ども2人)
「大き目を着せがちだが、集合写真をとるのでジャストサイズのスーツが良い。5歳の七五三のものを利用している人が多かった」(40代・東京都・子ども2人)
清潔感のある落ち着いた着こなしに
スーツ着用率が高いので、他の子と被らないように小物で変化をつけたり…とつい気合いが入りがち。やはり一番大切にしたいのは、清潔感のようです。スッキリとした着こなしで「1年生なんだ」という実感も湧くことでしょう。
「ピアノの発表会に着た服装にしたら、堅苦しくなくてよかったです」(50代・大分県・子ども2人)
「清潔感を出すことを心掛けました」(40代・千葉県・子ども1人)
動きやすさもチェック!
スーツに合わせる革靴は、子どもは履きなれていないもの。移動が多く歩くことも多い入学式では、スーツに合わせたスニーカーを選ぶのも手です。また、男の子はスーツ姿でひとりでトイレができるように練習しておくと安心です。
「スーツを着てトイレに行く練習をしておいた方がいい」(30代・愛知県・子ども2人)
男の子の入学式に人気のおしゃれなブランド
男の子のフォーマル着選びに人気のブランドをご紹介します。
コムサイズム
カチッとしすぎずカジュアルにも着こなせるジャケットとハーフパンツのスタイルです。ゆるめのウエスト絞りと、肩パットをなくして肩になじみやすなので、元気いっぱいな男の子も動きやすいでしょう。
キッズスマイルショップROBE
どんな子でも合わせやすいと人気の紺ストライプ。体が小さめの男の子も、すっきりかっこよく着こなせるデザインです。
ハレの日ファッションはシンプル&フォーマル
小学校入学式前は、まず園の卒園式があるため準備に大いそがしの毎日です。小学校に入るための文房具などは揃えたけれど、いざ親子の服装はどうしよう!と焦ることもあるでしょう。そんなときは、ぜひ「シンプル」「フォーマル」のポイントを押さえて、落ち着いた服装選びをしてみてください。後々、親子共々、着回せるメリットにつながるかもしれません。せっかくのハレの日の準備なので、選ぶことを存分に楽しんで、思い出の一日を演出してください。
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文・構成/HugKum編集部