はやくとけるのは、どの氷?
なにの上に 氷をのせるかで、氷のとけるスピードが かわる!?
アルミ、はっぽうスチロール、木のいたの上にのった氷で、さいしょにとけるのは どれ?
よういするもの
・アルミの いた
・はっぽうスチロールの いた
・木の いた
※上の3つの いたは、おなじぐらいの大きさのものを そろえよう
・ヨーグルトの入れもの 3つ
・タオル
❶ 氷をつくる
水を 入れて、れいとうこで 氷を つくる。
❷ 氷を いたに のせる。
アルミの氷が 最初にとけた!
どうしてなのか、かんがえてみよう。
アルミは熱(ねつ)を伝えやすいから!
温度がちがう物どうしがくっつくと、熱は高いほうから 低いほうへ伝わるよ。
アルミは熱を伝えやすいから、温かくなってとけた。でも、木や はっぽうスチロールは、 熱を伝えにくくくて 氷の温度が あまり変わらないから、とけるのがおそかったんだ。
熱を伝えやすいって、こういうこと
アルミは熱を伝えやすいから、自分がもっている熱を どんどん氷に伝えていき、氷をとかしていく。
熱を伝えにくいって、こういうこと
木は熱を伝えにくいので、木のもっている熱は、氷に少しずつしか伝わらない。だから氷はゆっくりとける。
自由研究にするなら…
氷のとけるスピードを 自分でくらべてみよう。
鉄、プラスチック、紙など、いろいろなものに 氷をのせて、とけかたをくらべて 観察しよう。
ものの「熱の伝わりやすさ」や「熱の伝わりにくさ」をいかして、それが どんな道具や商品に使われているか、かんがえてみよう。
やくそく <はじめる まえに チェック!>
□ざいりょうや どうぐは、おうちの人にそうだんして そろえよう。
□小さい子の手のとどかないところで やろう。
□じっけんがおわったら、どうぐやゴミをかたづけよう。
おうちの方へ
素材がもつ「熱のとおしやすさ」のことを「熱伝導率」といいます。 熱伝導率は素材によって異なり、アルミニウム や鉄では高く、木や発泡スチロールでは低くなります。この性質は、日常のいろいろなところで活用されています。たとえば、熱を伝えやすいアルミニウムは、解凍プレートによく使われ、熱を伝えにくい発泡スチロールは、肉や魚の保冷に活躍します。今回の実験でわかった「アルミニウムが熱を伝えやすい」性質は、一円玉を氷に当てるとよくわかります。一円玉がみるみる氷にめり込みながらひんやりと冷たくなるので、ぜひ試してみてください。
『小学一年生』2018年9月号
監修/多摩六都科学館 撮影/岡本好明 イラスト/きよながとしお 構成/桧貝卓哉(フォルスタッフ)
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
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