1歳を過ぎると離乳食完了期に入る赤ちゃんも増え、大人が食べているお菓子に興味を示すようになる子も増えてきます。しかし、お菓子をあげるのになんとなく罪悪感を感じてしまうことも…。本当に赤ちゃんにお菓子って必要なの?と疑問に思うこともありますよね。
間食として月齢に合ったお菓子を適した量をあげることで、赤ちゃんが必要とする栄養の摂取を補助してくれる役目があります。とはいっても、なんでもあげていいわけではありません。では、いつからどんなお菓子をあげていいのでしょうか。赤ちゃんのお菓子の選び方のポイントと1歳のお子さんを持つママが実際にあげているお菓子を調査しました。
目次
赤ちゃんのお菓子、いつからあげていい?
赤ちゃんや子供にとってのお菓子は、3回の食事では足りない栄養を補ってくれる役割があります。栄養を補ってくれるということで基本的には赤ちゃんが1歳を過ぎたころからが必要であるとされています。生後6ヶ月から食べられる市販のお菓子もあり、お菓子を通して手づかみで食べる練習や食べることの楽しさを知ることができるともいわれています。特に1歳より早い段階でのお菓子は、食べ過ぎることがないように注意し離乳食に影響が出ない程度の少量にしましょう。



1歳にあげるお菓子の量、量の目安は?
では、1歳の赤ちゃんにあげるお菓子の量はどれくらいが適しているでしょう。
1日のお菓子の正しい目安
離乳食完了期での1日のおやつは100kcalを目安にするといいといわれています。チョコレートやポテトチップスなど甘すぎたり塩分の高めのものは避け、野菜や果物、乳製品などが含まれ体の栄養補助となるようなものを選ぶのがおすすめです。
ママたちはどれくらいお菓子をあげている?
HugKumでは、1歳のお子さんを持つママ120人に、実際にどれくらいの頻度でお菓子をあげているか調査しました。

回答してくれた半分以上のママが「毎日お菓子をあげている」と答えました。続いて多かったのは、「2~3日に1回の頻度であげている」でした。一方、全くお菓子をあげていないというママも約10%いることがわかりました。
毎日
毎日お菓子をあげている理由として、保育園に通っているので決まった時間におやつタイムがある、もしくは子供がお菓子を欲しがるからというママの声が目立ちました。食事だけでは足りない栄養分を捕食としてお菓子をあげているママも多くみられ、栄養バランスを考えながらお菓子をうまく子供の食生活に取り入れているママもいるようですね。
・おやつはあげたい(30代・埼玉県・子ども2人)
・3食で食べムラがあるので、その補食であげています。(30代・千葉県・子ども1人)
2~3日に1回
毎日お菓子をあげる派のママの次に多かったのは、「2~3日に1回」のペースでお菓子をあげるママでした。その理由として、お腹が空いていそうな時だけあげる、もしくはパンや果物を間食であげているのでお菓子の登場がその分減るという答えがみられました。赤ちゃんの動きも活発になってくるので、1歳を過ぎたころからご飯とご飯の間の時間にお腹が空きやすくなってくることが増えてきます。赤ちゃんのペースに合わせて少しずつお菓子をあげていくのもよさそうですね。そのほか、お菓子を習慣づけたくないので、毎日ではなく時々あげるという答えもいくつかみられました。
・あまり頻繁にあげて習慣にもしたくないですが、むやみにお菓子を規制するのも可哀想なので。(30代・福岡県・子ども1人)
・おやつにパンをあげるのでお菓子をあまりあげていない(30代・岐阜県・子ども1人)
週1回や月に数回
週1回または月に数回と回答したママは、太りすぎることや虫歯になることを心配してお菓子をあまりあげないようにしているという回答が目立ち、外出など限られたときにのみお菓子をあげるという声もありました。また、3回の食事だけで十分に栄養が摂れているから必要がない、もしくはご飯を食べなくなるからお菓子はあげないという理由も見られました。
・あまりお菓子ばかり食べると太るから(20代・福島県・子ども1人)
・三食のご飯だけでも体重が順調にふえているので、外出の時などにたまにお菓子をあげるくらい(30代・埼玉県・子ども1人)
・お菓子より果物や蒸しパンなどを食べて欲しいから(30代・広島県・子ども2人)
1歳にあげるお菓子の選び方と注意点
1歳のお子さんにあげるお菓子の選び方と注意点を見ていきましょう。お菓子をあげるときは、少しでも体にいいものを選んで上手に食生活に取り入れていきたいですね。
無添加で素材にこだわった原材料を
大人が嗜好品として食べるスナック菓子ではなく、赤ちゃんの月齢に合わせて作られたお菓子を選ぶようにしましょう。味が濃いものや甘すぎたり塩分が高すぎるものは避け、赤ちゃん用に作られた味付けで無添加で素材にこだわったものを選ぶと安心ですね。
原材料に含まれるアレルギー物質のチェックも忘れずに
特にアレルギーを持ったお子さんがお菓子を食べる場合は、原材料に含まれるアレルギー物質のチェックは忘れずにしましょう。アレルゲンフリーのお菓子も発売されており、アレルギーがなくてもまずはアレルゲンフリーから始めるのもひとつの方法です。さらに、不足している栄養素が含まれているかチェックして、栄養バランスを考えながら選ぶこともおすすめです。
喉に詰まらせる危険があるものは水分と一緒に
ボーロなど口どけするようなものでものどに詰まらす危険がないわけではありません。まだ赤ちゃんが自分の口の中で溶かすことができなさそうな場合、水分と一緒に食べさせたり、やわらかくしてから食べさせるといいでしょう。お菓子をあげるときも目を離さずしっかり飲み込めているか注意しながらお菓子を楽しみましょう。
お菓子しか食べないときは、まずは生活のリズムを整えましょう
1歳頃になると、栄養のほとんどを離乳食からとるようになりますが、別のことに意識が集中して離乳食を食べなくなる子もでてきます。この時期に「食べる意欲」を育ててあげることが大切で、食事中にスマホやTVを見ながらではなく、食べることに集中させてあげましょう。
お菓子しか食べない場合、ダラダラ食べをすることをやめ、決まった時間に食事や間食をとるようにして生活のリズムを整えることから始めてみましょう。日中はたくさん遊んで体を動かし、自然とお腹が減ってご飯が食べたいと感じることが大切です。無理はせずに、ゆっくりと生活リズムを整えていきましょう。

ママが選んでいる1歳が食べられるお菓子のおすすめ13選
毎日手作りのお菓子を作るのは大変なので、市販のお菓子をうまく取り入れて栄養補助となるよう活用していくのもひとつの手ですよね。そこで、1歳の子供がお気に入りのお菓子をママに聞いてみました!
野菜が使われているものやカルシウム・鉄分などの栄養が摂れて、お出かけに便利な個別包装になっているお菓子が人気のようです。
カルビー 1才からのかっぱえびせん
通常の「かっぱえびせん」よりも薄味で、油も一切使用していない子供向けバージョンの「1才からのかっぱえびせん」。個別包装になっているので食べ過ぎることもなく外出先にも持ち運びやすいつくりもうれしいですね。
・カルシウムが取れる(30代・神奈川県・子ども3人)
・塩分が控えめで味が濃くない(30代・東京都・子ども1人)
亀田製菓 ハイハイン
7ヶ月ごろから食べられる亀田製菓の「ハイハイン」は、国産米100%使用したお米せんべいです。歯がまだ生えていない赤ちゃんでも口の中で溶けて食べやすいことから人気のようです。カルシウムを配合したプレーンタイプと鉄分を配合した野菜ハイハインがあるアレルゲンフリーのお菓子です。
・砕けやすく口の中で溶けやすい。(30代・大分県・子ども2人)
・持ち運びできるし、ちょうどいい量(20代・愛知県・子ども1人)
大阪マエダ ミニボーロ
ママ・パパ世代が小さな頃にも食べていた記憶があるボーロは、現代の赤ちゃんにも愛されているようですね。カルシウム補給にもなり、口の中でとろける甘さがくせになるおいしさです。
・赤ちゃんは基本的にたまごボーロが好きだから(20代・愛知県・子ども1人)
・小分けになっているので、与えやすい。自分だけで食べられる。(30代・大阪府・子ども2人)
カクダイ クッピーラムネ
駄菓子屋さんでも売っている昔ながらのおやつ「クッピーラムネ」の小さい子向け用として発売されている着色料・香料が不使用の「1才ごろからのクッピーラムネ」。小袋包装されているので、食べ過ぎることも防いでくれちょっとお腹が空いたときに手軽にあげることができるのがうれしいですね。
・手軽(40代・東京都・子ども2人)
・口溶けがらよく、個包装で食べすぎない(30代・三重県・子ども2人)
グリコ ビスコ
歯が生えたころから食べられるロングセラーでお馴染みのグリコの「ビスコ」は大人になっても食べたくなる懐かしい味です。成分表示をチェックしてアレルギー原料に気をつけることも忘れずにしましょう。
・食べやすいサイズで、乳酸菌も含まれていること(20代・東京都・子ども4人)
カルビー 1才からのサッポロポテトつぶつぶベジタブル
通常のつぶつぶベジタブルよりも薄味に作られた「1才からのサッポロポテトつぶつぶベジタブル」。普段野菜嫌いな子供でも子供が気にいって食べてくれると評判です。
・子供が好き(30代・新潟県・子ども3人)
・野菜が入ってる(30代・佐賀県・子ども1人)
栗山米菓 4Pアンパンマンのおやさいせんべい
離乳食が完了した1才4ヶ月頃から食べられる「アンパンマンおやさいせんべい」。7か月ごろから食べられる「アンパンマンのベビーせんべい」もあるので赤ちゃんの様子を見て段階的にお菓子を変えていくのもよさそうですね。
・食べきりサイズ(30代・千葉県・子ども1人)
・野菜入りなので(30代・福岡県・子ども3人)
森永 マンナボーロ
じゃがいもでん粉を使用しカルシウムもたっぷり入った「マンナボーロ」。ほんのり甘く優しい口どけ感が大人も子供もくせになるおいしさです。
・味がおいしい(20代・栃木県・子ども2人)
ギンビス ミニアスパラガスベイビー 乳酸菌プラス
ギンビスが発売する「ミニアスパラガスベイビー 乳酸菌プラス」は1歳からの子供向けに開発され、卵・牛乳・大豆を使用していないので、アレルギー体質の子供にもやさしいビスケットだそうです。DHA・オリゴ糖も入っているで栄養もばっちりとれるお菓子です。
・変なものが入ってない(30代・山梨県・子ども1人)
不二家 アンパンマン幼児用ビスケット
7ヶ月頃から食べられる「アンパンマン幼児用ビスケット」は、アンパンマンのキャラクターの顔の形になったビスケットでアンパンマン好きの子供たちは大喜びですね。原材料に卵が使われていないやさしい味のビスケットです。
・アンパンマンは好きなキャラクターなので、出先にぐずった時に持たせてあげると機嫌が良くなります。(30代・東京都・子ども1人)
ギンビス たべっこBaby
たべっこ動物の赤ちゃん向けバージョンの「たべっこBaby」は、ジップが付いている袋に入っているので保存にも持ち運びにも便利です。動物の形をしたビスケットに赤ちゃんも興味津々で、動物をあてながら親子で楽しみながら食べられる点もいいですね。
東ハト つまんでおこめ
「いないいないばあっ!」でお馴染みのワンワンとうーたんのデザインがかわいい1歳頃から食べられる米粉を使ったお菓子です。のどに詰まりにくいようにリングの形状になっていて、小さな手でもつまみやすそうですね。
岩塚製菓 野菜家族 はなかっぱせんべい
7ヶ月頃から食べられる野菜やカルシウムが入った口どけのいいおせんべいです。お菓子でもなるべく野菜が入っているものを選んで少しでも栄養をとってもらいたいですね。
プレゼントにも!菓子の詰め合わせ&バラエティパック5選
お友達のお家にお邪魔するときちょっとした手土産に小さい子供でも食べられるお菓子の詰め合わせが便利ですよね。貰ってうれしかったお菓子をママに聞いてみました!
アンパンマンのお菓子セット
みんな大好きアンパンマンのお菓子はプレゼントでも喜ばれそうですね。いろんな種類のアンパンマンのお菓子が発売されているので月齢に合わせていろんなものをセットにしてアレンジしてあげるとよさそうですね。セットのお菓子はすべて1歳用とは限らないので、必ず対象年齢を確認してから与えてください。
・アンパンマンが大好きだから(30代・愛知県・子ども2人)
ピジョン 小魚せんべい&お野菜せんべい
6ヶ月頃から食べられ、赤ちゃんの発育に必要な栄養を補えるベビーおやつです。赤ちゃんの手のサイズに合わせて作られ、手づかみ食べの練習にもぴったりだそうです。初めてのお菓子としても人気のようですね。
・歯がまだ少なく、発達が遅い方だが、たべやすい。(20代・神奈川県・子ども1人)
・カロリーが低い、甘すぎない、歯があまりはえていなくても食べやすい(30代・埼玉県・子ども1人)
ピジョン お野菜すなっく&お野菜すなっく
6ヶ月から食べられるお菓子も発売するピジョンのお菓子。赤ちゃんに摂ってもらいたい月齢に合った食材や栄養素が入っているのでプレゼントもしやすいですね。
・月齢に合ってい食いつきも良かった(30代・山梨県・子ども1人)
・月齢別のお菓子は、少し高めだから、貰えると嬉しい(20代・東京都・子ども4人)
和光堂 スティッククッキー&ビスケット
月齢別に適した形、口どけ、硬さになっており、それぞれの成長段階で必要とされている栄養素も配合されています。育ち盛りのの赤ちゃんのために作られたクッキーなのでママも安心ですね。月齢に合わせてプレゼントすると喜ばれます。
和光堂 1歳からのおやつ+DHA バラエティパック 海のおせんべい&パフ
「えびせんべい」「小魚すなっく」「わかめせんべい」の詰め合わせで、赤ちゃんの成長に必要なDHA、カルシウム、鉄入りのヘリシーなお菓子です。3種類の味のセットなのでちょっとずつ試せるのもうれしいですね。
お菓子を正しく選んで成長に必要な栄養補助として役立てましょう
アンケート結果からは、過半数のママが毎日お菓子をあげていると回答した中、お菓子を食べることを習慣づけてしまうことや虫歯になることを心配して毎日ではなく時々あげるようにしているという意見もみられました。まったくあげていないと回答したママもみられ、お菓子に対するママの意見はさまざまのようです。
「お菓子」と聞いて体にあまりいいものではないというイメージがあるかもしれませんが、正しい選び方と量を調整することで栄養補助の役割をしてくれる場合もあります。好きなお菓子を間食で食べることで、食べることの楽しさを知ることができるともいわれています。お菓子を正しく選んで赤ちゃんの食生活に上手に取り入れていくのもよさそうですね。
文・構成/HugKum編集部