こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今日は「おやつ」がテーマです。赤ちゃんにおやつをあげようかな?と思った時に、ふと「あれ?これって食べさせてもいいのかな?」と考えることがあります。
実は、大人と赤ちゃんのおやつの考え方には違いがあるのです。その違いが分かれば、赤ちゃんに合ったおやつを選ぶことでき来るようになります。今日は、赤ちゃんのおやつについてお話します。
離乳食期のおやつはいつから必要?
赤ちゃんにおやつが必要になるのは1歳を過ぎたあたりから。赤ちゃんや子供にとっておやつは、3回目4回目の食事を言われています。3回の食事では足りない栄養をおやつで補うのです。大人のおやつというと、嗜好品要素もありますが、子供にとっては「補食」としてとらえることが大切です。
おやつにおすすめの食品
大人がおやつと言って思い浮かべるのは、チョコレート、ポテトチップス、ケーキ、クッキーなど。でも子供にとってそれらは甘かったり塩辛かったします。子供におやつを与えるときは「子供の体をつくるおやつ」にしましょう。例えば、おにぎり、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、果物、乳製品などがおすすめです。
離乳食期に食べられるおやつの量
では具体的にどれくらいの量を食べればいいのでしょうか。
完了期の赤ちゃんの1日のおやつはおおよそ100kcal。おやつが1日2回でも合計が100kcalにします。合わせて牛乳を飲む時は、牛乳とおやつを合わせた合計が100kcalです。
・おにぎり(ごはん) 50g 84kcal
・さつまいも 50g 75kcal
・バナナ 50g 43kcal
・ホットケーキ 50g 130kcal
・クッキー 50g 267kcal
・牛乳 100ml 67kcal
こうしてみると、必要カロリーに合わせた、おなかが満たされるおやつが分かります。
離乳食期におすすめのおやつレシピ
赤ちゃんのおやつは、シンプルにバナナそのままや、さつまいもを蒸したものでもOKなのですが、今日は少しだけ手を加えてみましょう。
・バナナのクッキー
バナナの甘さだけで作るお砂糖なしのクッキーです。
<材料>2~3人分
バナナ 40g
小麦粉 75g
プルーン 5g
米油 15g
<作り方>
1.オーブンを180度に予熱しておく
2.ボウルにバナナを入れてフォークてつぶしてとろとろにする
3.2に刻んだプルーンと小麦粉を混ぜ合わせてから、油を入れて混ぜる
4.形作って鉄板に並べ、180度のオーブンで15分焼く
・さつまいもと小豆の茶巾
蒸したさつまいもと小豆を合わせて一口サイズの茶巾にする手づかみメニューです
<材料>
さつまいも 50g
ゆであずき 5g
<作り方>
1.さつまいもの皮をむいて蒸しやすい大きさに切って蒸す
2.1をつぶしてあずきを混ぜ入れる
3.2をラップで包んで茶巾絞りにする
・にんじんとほうれん草の蒸しパン
蒸しパンにすると、ほうれん草も食べやすくなりますね。
<材料>(3個分)
小麦粉 50g
ベーキングパウダー 3g
卵 1/2個
にんじん 10g
ほうれん草 5g
牛乳 30ml
米油 15g
<作り方>
・にんじんはすりおろす
・ほうれん草は下茹でしてみじん切り
1.小麦粉とベーキングパウダーを合わせる
2.1に牛乳、卵、米油、にんじん、ほうれん草を入れて混ぜる
3.耐熱容器に入れる
4.蒸し器に入れて15分蒸す
市販のおやつの選び方は?
手作りのおやつはもちろんおいしくて栄養もありいいのですが、毎日手作りは大変なこともあります。また、お出かけ時には手軽に袋から出せるおやつが良い場合もありますね。市販のおやつを選ぶときのポイントは「裏面表示を確認する」事です。原材料はなるべくシンプルなものを選びます。ママが見て分からない食品が入っている場合は、選ばないようにしましょう。また、シンプルな原材料でも、塩味や甘みが強い場合もありますので、赤ちゃんが食べる前に大人が食べて確認するとより安心です。
離乳食のおやつは冷凍保存できる?
おやつを冷凍する場合は、1回分を小分けにし、ラップで包むなどして冷凍庫に入れます。どの食材もそうですが、衛生面、安全を考慮して、冷凍したおやつも1週間で食べきるようにしましょうね。
おやつは赤ちゃんにとっても大人にとっても楽しみです。楽しみの中でも、大人と赤ちゃんはおやつの意味合いが違うことを意識しながら、選んでみてくださいね。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。