『今日から俺は!!劇場版』映画業界の救世主的メガヒットで福田組最強説

『今日から俺は!!劇場版』メガヒットの理由は？

7月17日に公開され、メガヒット中の映画『今日から俺は!!劇場版』。西森博之の人気コミックを賀来賢人や伊藤健太郎ら人気キャストを迎え、「銀魂」シリーズの福田雄一監督が実写化した本作は、今や国民的映画となっています。コロナ禍において、人々が求めていたのは、きっとお腹を抱えて心から笑うことだったのかもしれません。

賀来賢人＆伊藤健太郎のコンビが令和最強！

賀来賢人演じる三橋貴志と伊藤健太郎演じる伊藤真司という、数々の強敵を撃退してきた軟葉高校のツッパリコンビの活躍を描く本作。令和の時代に、スカッとするくらい、ツッパリが大暴れしました。映画は、三年生となった2人の前に、極悪高として名高い北根壊高校の番長・柳鋭次が現れるという、原作コミックでも人気の高い「北根壊編」が描かれます。

ドラマの放送時から、老若男女問わず、幅広い年齢層に支持されていた「今日俺」ですが、なんと映画は公開から３週連続、週末動員ランキングでV3を達成するという快挙を成し遂げました。その後も勢いは止まらず、8月15日までの公開31日間で、320万人を動員し、2020年の邦画公開作品としては、初の興行収入40億円を突破しました。

これは、間違いなく異例のメガヒットです。なぜなら現在コロナ禍ということで、映画館で映画を観る時は、ソーシャルディスタンスをとるために、前後左右１席ずつ間隔を空けて鑑賞しなければいけません。それなのに、短期間でここまでの数字をあげた本作は、もはや社会現象に近い特大ホームラン級の大ヒットといえます。

いまや「今日俺」は、映画業界の救世主となったと言っても過言ではありません。その後も、順調にヒットし続け、公開初日から8月30日（日）の45日間で、動員3,789,699人、興収4,792,071,800円と、すでに輝ける興行収入50億円も十分射程圏内に入ってきました。

福田組の連ドラ「親バカ青春白書」にも「今日俺」のメンバーがゲスト出演

現在放送中のムロツヨシ主演ドラマ「親バカ青春白書」(日曜22時30分～)も、福田監督率いる「今日俺」チームが手掛けていて、毎回「今日俺」のメンバーたちがゲスト出演している点も話題を呼んでいます。

先週の第5話の冒頭では賀来賢人と伊藤健太郎が揃って登場しました。やはり「親バカ青春白書」は、福田組には欠かせないムロさんにとって、ゴールデンタイムの連ドラの初主演作ということで、福田組の愛ある援護射撃にぐっと来ます。

ちなみに9月6 日（日）に放送される第6話は、なんと福田監督ではなく、ムロさん自身がメガホンをとった回となっているそうです。また、最後の「今日俺」ゲスト出演者として、スケバン、川崎明美役の若月佑美の名前も発表されました。

若月さんが演じる役は、ガタロー（ムロツヨシ）とさくら（永野芽郁）が訪れた呉服屋さんの店員役ということで、どんな掛け合いが繰り広げられるのか楽しみです。

それにしても最強の福田組。「親バカ青春白書」との連携プレイもあり、『今日から俺は!!劇場版』は、まだまだ数字を伸ばしそう。また、福田監督作では、この冬、大泉洋主演の映画『新解釈・三國志』も12月11日（金）公開予定だし、今後もまた福田最強説を唱えることになりそうです。

文／山崎伸子