柔道の試合を見たことがない人はいないかもしれませんが、そのルールとなるとわからないことも。「ここがわかるともっとおもしろくなる」柔道の基本ルールをチェックしておきましょう。
※この記事は、『キッズペディア スポーツびっくり図鑑』(監/望月修・小学館)から引用して作成しています。
【柔道】「一本」「技あり」がわからない…
日本の伝統的な武術「柔術」から生まれたスポーツです。素手で組み合い、相手を投げたり、身動きできないように抑さえ込んだりして勝負を競います。男女それぞれ体重別7階級に分かれた「個人戦」と、男女3人ずつ6人で戦う「混合団体」があります。
基本ルール
国際試合では、男女とも試合時間は4分。そのあいだに「一本」をとるか、「技あり」を2回とって「技あり、合わせて一本」となった時点で勝負は決まります。逆に「指導」を3回受けると「反則負け」となります。
4分で勝負が決まらなければ、技ありをとっていた選手の優勢勝ち。勝負が決着しない場合は、時間無制限のゴールデンスコア方式とよばれる延長戦を行います。一方が「技あり」、または「一本」をとったら試合終了となります。
一本
「勢い」または「はずみ」のある投技(なげわざ)で、相手の背中がだいたい畳についたとき。固技(かためわざ)では、相手を20秒間抑え込むか、相手が「まいった」をしたとき。
技あり
投技が決まっても、「勢い」「はずみ」「背中をつく」のどれかがややたりないとき。抑込技(おさえこみわざ)で10秒以上抑え込んだとき。
指導3回で失格
戦いに消極的だったり相手の顔に手や足をかけたりなど、軽度な反則には「指導」があたえられる。同じ試合で指導が3回あたえられると反則負けになる。
危険な技は反則負け
禁じられた技や、ひじ以外への関節技、自分で頭から畳につっこむなどの危険な行いをすると、その場で反則負けとなる。
柔道の魅力をもっと知りたい!
柔道の技は、相手を投げたおす「投技(なげわざ)」が68種類、相手を身動きできなくする「固技(かためわざ)」が32種類で、ぜんぶで100種類もあります。
さらに投技には、体のどの部分を使うかによって「手技」「足技」「腰技」があり、自分の体をたおしながら相手を投げる「真捨身技(ますてみわざ)」「横捨身技(よこすてみわざ)」といったバリエーションもあります。
また固技にも、相手に覆いかぶさって逃げられなくする「抑込技(おさえこみわざ)」、関節を固める「関節技」などがあります。
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柔道に限らず、スポーツ観戦はルールがわかるともっと楽しくなります。
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構成/HugKum編集部