５つの「気質タイプ」を紹介
お子さんはどのタイプになりましたか？ ５つのタイプの主な特徴は以下の通りです。
１. エンジェルタイプの特徴
まさに天使のようなエンジェルタイプは、おっとりと気分が安定していて、誰にでも好かれて愛嬌たっぷり。
しかし集中力がなく忘れっぽい、自分から何かを達成しようとする意欲が低いといった面もあります。
２. テキストタイプの特徴
５つの中で一番の優等生タイプ。順応性が高く、言葉の習得も早く、扱いやすい子です。
集中力があり、プライドが高く、完璧主義ですが、失敗を恐れるあまり、言い訳や嘘でごまかすこともありそうです。
３. アクティブタイプの特徴
好奇心が旺盛で、人に言われるよりも、何でも自分でやってみないと気がすまない、実験好きの気質です。
活動的で、飛んだり跳ねたり元気いっぱい。落ち着きがなく、わがままに見られてしまうこともあります。
４. デリケートタイプの特徴
ちょっとしたことですぐに泣いてしまうなど、繊細で傷つきやすい、敏感性の気質です。
順応性が低く、環境に慣れるまで時間がかかることも。でも、人の気持ちを理解することが得意で思いやりもある、やさしい性格です。
５. ネガティブタイプの特徴
新しいことに不安を感じやすいタイプで、経験のないことや気に入らないことを避ける気質があります。
こだわりが強く、主張を曲げない、頑固な面も目立ちます。しかし１つのことに集中すると粘り強く、才能を発揮することも。
「育てにくさ」は才能の芽かもしれない
育てにくいけれど能力が高い、という子も増えています。竹内先生によると……
「例えばネガティブタイプの子は、わがままで頑固、口が悪いという特徴があります。こだわりも強いことから、やるべきことが10あってもそのうち９つはやらず、１つだけを集中してやる場合があります。
こういうタイプは成功したスポーツ選手によく見られます。淡々と１つのことしかやらないことが成功につながるのです。
また、小さい頃に暴れん坊で椅子にじっと座っていないようなアクティブタイプには、普通と違う発想を持っている子が多く、いわゆる社長タイプです。社長が他の人と同じ考えでは成功しませんから。
登園や登校を嫌がることが多いデリケートタイプの子は、感じる力が強いのです。早くから感性を伸ばしてあげると想像力が豊かになり、芸術的な才能が育ちます。
注意性が低く、忘れ物がなくならないエンジェルタイプの子は、物事を予測する力を育ててあげることで、忘れっぽさを克服することができます。
例えばおもちゃを片付けて欲しい場合、『一緒にやってキレイにしよう！』『ママとどっちが早いかな？ よーいドン』などと言うと効果的。
知的で優等生気質のテキストタイプの子は、この手に乗ってこない場合があるので『遊んだらお片づけする約束だよね』ときちんと説明したほうがスムーズな場合もあります。
ただ、テキストタイプの子は育てやすく優秀に見えても、失敗を恐れるなど心が弱い一面もあります。
これまでは個性を際立たせるよりも、１人で全部できるスタンダードタイプが求められてきました。
でも、従来型の大学入試だけでなく、総合選抜型入試も割合が増える現代において、これからは子どもの個性を探して育てていく時代だと思います。
良い面も悪い面も『個性』と捉えて子育てに取り入れたほうが、親子関係もぐんとラクになりますよ」
子どもの気質を知って対応を工夫し、よい面を伸ばせば親子共にハッピーに。
むやみにイライラすることも減りそうです。ちなみにパパママの気質とお子さんの気質が同じであるほど相性はいいのだとか。
でも違ってもがっかりする必要はありません！ お子さんのタイプを知ってパパママの心の準備ができれば安心ですね。
竹内エリカ先生がお答えします！ 子育てのお悩み大募集
HugKum編集部では、読者の皆様から子育てのお悩みを大募集します。
お子さんの「気質タイプ」を踏まえたうえで「うちの子は◯◯タイプだと思うけれど、こんなことが悩みで……」といった、子育てのお悩みをお寄せください。
次回以降のHugKum内の記事を通して、竹内エリカ先生がお答えします！
※お悩みの内容をHugKum内でご紹介する可能性があります。あらかじめご了承ください。
※掲載は匿名でご紹介します。
※竹内エリカ先生が選んだお悩みを、記事を通してお答えいたします。直接お答えしたり全てのお悩みにはお答えできませんのでご了承ください。
※お子さんの性別・年齢を明記ください。
締め切り 2021年12月8日（水）
参考書籍／『０歳から６歳までは 生まれながらの「気質タイプ別育て方」でラクになる！』 （KADOKAWA）
記事監修
竹内エリカ先生
お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20 年にわたって子どもの心理、教育、育成について研究し、これまで約 20,000 人、子どもから大学生までを指導してきた。あそび学を専門とし保育・幼児教育関係者への講演活動や執筆、ラジオパーソナリティーなども務める。
撮影／田中麻以 イラスト／よしだゆう 文・構成／村重真紀
