「クリスマスの食べ物」といえば? 海外や日本の定番料理をご紹介。メインからデザートまで!

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クリスマスといえば、華やかな料理やスイーツが食卓を彩る特別な日。日本ではチキンやショートケーキが定番ですが、海外では国ごとに伝統的な料理があり、文化の違いを感じられるのも魅力です。家族や友人と囲む食卓にどんな料理が並ぶのかを知ることで、クリスマスの楽しみ方がさらに広がります。

海外のクリスマスの食べ物

クリスマスは世界各地で祝われる冬の一大イベント。国や地域によって食卓に並ぶ料理はさまざまで、それぞれの文化や歴史が色濃く反映されています。ここでは、代表的な国のクリスマス料理を紹介します。

ローストターキー(アメリカ・イギリス)

ローストターキーは、アメリカやイギリスのクリスマスディナーの定番料理です。感謝祭でも食べられる七面鳥ですが、クリスマスにはスタッフィング(詰め物)をして焼き上げ、グレイビーソースやクランベリーソースを添えて提供されます。中世イギリスでは、クリスマスに大型の肉料理を振る舞う習慣があり、七面鳥はその伝統を引き継いだもの。家族で囲む豪華な食卓の象徴として、今も多くの家庭で親しまれています。

ローストビーフ(アメリカ・カナダ・イギリスなど)

アメリカやカナダ、イギリスなどでは、ローストビーフがクリスマスのメイン料理として登場します。特にイギリス文化の影響を受けた地域では、ローストビーフとヨークシャープディングの組み合わせが定番。牛肉の旨味を活かしたシンプルな調理法で、家族やゲストをもてなす料理として人気です。寒冷地では温かい料理が好まれるため、冬の祝祭にぴったりの一品です。

グーズロースト(イギリス・ドイツ)

グーズロースト(ガチョウの丸焼き)は、イギリスやドイツなどヨーロッパのクリスマス料理として古くから親しまれています。七面鳥が普及する以前は、ガチョウが祝祭のメイン料理でした。脂が乗った肉質と香ばしい皮が特徴で、リンゴや栗、ハーブを詰めて焼き上げることが多く、グレイビーソースと赤キャベツの付け合わせが定番です。家族で囲む豪華な食卓の中心として、今も伝統を守る家庭では欠かせない一品です。

コキーユ・サンジャック(フランス)

コキーユ・サンジャックは、ホタテ貝を使ったフランスの前菜料理で、クリスマスや年末の祝祭ディナーに登場することが多い一品です。ホタテをクリームソースや白ワインで調理し、チーズをのせて焼き上げるスタイルが一般的。貝殻を器にして提供されるため見た目も華やかで、特別な日の食卓を彩ります。海の幸を使った繊細な味わいが、フランスらしいエレガンスを感じさせる料理です。

フィッシュディッシュ(イタリア)

イタリアでは、クリスマスイブに肉を避けて魚料理を食べる「七つの魚の宴(Feast of the Seven Fishes)」という習慣があります。これはカトリックの伝統に基づくもので、タラやイカ、ムール貝などを使った料理が並びます。地域によって内容は異なりますが、家族で魚料理を囲むことで敬虔な気持ちを表す文化が根付いています。

ポークロースト(ドイツ・北欧)

ポークローストは、ドイツや北欧諸国でクリスマスのメイン料理として登場することが多い料理です。特にデンマークでは「フレスケスタイ」と呼ばれる皮付き豚肉のローストが定番で、パリッと焼き上げた皮とジューシーな肉が特徴。キャラメリゼしたジャガイモや赤キャベツ、グレイビーソースとともに提供され、冬の寒さにぴったりの温かく満足感のある料理です。

ヤンソンの誘惑(スウェーデン)

スウェーデンのクリスマスには「ヤンソンの誘惑(Janssons frestelse)」というグラタン風の料理が定番です。ジャガイモ、玉ねぎ、アンチョビ、クリームを重ねて焼き上げるこの料理は、濃厚でコクのある味わいが特徴です。名前の由来は、ある禁欲的な人物がこの料理の香りに誘惑されて食べてしまったという逸話から。スウェーデンではクリスマスイブに「ユールボード」と呼ばれるビュッフェ形式の食卓が用意され、ヤンソンの誘惑はその中でも人気の高い一品です。

日本のクリスマスで定番の食べ物

日本のクリスマスは、宗教的な意味合いよりもイベントとして楽しむ傾向が強く、食卓にも独自のスタイルが定着しています。欧米の伝統料理とは異なり、日本ならではのアレンジや商業的な影響を受けたメニューが多く見られます。ここでは、日本で定番となっているクリスマスの食べ物を紹介します。

フライドチキン

日本のクリスマスにフライドチキンが定番となった背景には、1970年代のKFC(ケンタッキーフライドチキン)のキャンペーンが大きく影響しています。当時、七面鳥が手に入りにくかった日本で「クリスマスにはケンタッキーを」という広告が広まり、家族でチキンを囲む習慣が定着しました。現在ではクリスマス時期に予約が殺到するほどの人気ぶりで、フライドチキンは日本版ローストターキーとして親しまれています。

ピザ

ピザは家族や友人とシェアしやすく、パーティー感を演出できる料理としてクリスマスに人気があります。特に宅配ピザチェーンが「クリスマス限定メニュー」や「セット割引」を展開することで、イベント食としての地位を確立しました。チーズやトマトの赤白の色合いがクリスマスらしさを演出し、子どもから大人まで楽しめる万能メニューとして定着しています。

シチュー

寒い季節にぴったりのシチューは、クリスマスの食卓に温かみを添える定番メニューです。ホワイトシチューは雪を連想させる見た目から、クリスマスらしい雰囲気を演出できる料理として人気があります。家庭で手軽に作れること、野菜や肉をバランスよく摂れることから、家族団らんの象徴的な料理として親しまれています。

グラタン

グラタンは、クリスマスの食卓にぴったりな“あたたかくて特別感のある料理”として人気があります。ホワイトソースの優しい味わいと、チーズの香ばしさが冬の食卓を彩ります。オーブンで焼き上げる手間が「特別な日の料理」としての演出にもなり、家族で囲むクリスマスディナーにぴったり。子どもにも人気が高く、シーフードやチキンなど具材のアレンジも自由自在です。

ポテトサラダ

ポテトサラダは、クリスマスの食卓を彩る定番の副菜です。彩り豊かな野菜やハムを加えることで、見た目も華やかになりパーティー感を演出できます。日本では家庭料理として親しまれていて、クリスマスにも手作りされることが多く、子どもから大人まで幅広く好まれる一品です。星型のにんじんやブロッコリーを添えるなど、クリスマス仕様のアレンジも人気です。

クリスマスケーキやスイーツ

日本やヨーロッパ各国では、クリスマスに特別な意味を持つケーキや焼き菓子が親しまれています。ここでは日本の定番クリスマスケーキから、各国の伝統的なスイーツまで、その歴史や背景、味の特徴を見ていきましょう。

クリスマスケーキ(日本)

日本のクリスマスケーキ文化は、1922年に不二家がショートケーキを販売したことが始まりとされます。イチゴと生クリームの白いケーキが定番で、サンタやツリーの飾りが施されるのが特徴。欧米の伝統とは異なり、日本ではクリスマスイブにケーキを食べる習慣が根付きました。

ザッハトルテ(オーストリア)

1832年、ウィーンの菓子職人フランツ・ザッハが考案したチョコレートケーキ。濃厚なチョコレートとアプリコットジャムの層が特徴で、冬の寒さに合うリッチな味わいがクリスマスに好まれます。現在もホテル・ザッハで伝統のレシピが守られています。

ブッシュ・ド・ノエル(フランス)

「クリスマスの薪」を意味するこのケーキは、切り株の形をしたロールケーキ。暖炉に薪をくべる習慣に由来し、チョコレートクリームで木の樹皮を模したデコレーションが特徴です。フランスでは定番のクリスマスケーキとして親しまれています。

シュトーレン(ドイツ)

ドイツの伝統的なクリスマスのお菓子。たっぷり練り込まれたドライフルーツやナッツ、香辛料の香りが魅力です。日がたつにつれて深い味わいが生まれるので、ドイツではクリスマスを待ちながら少しずつ食べて、味の変化を楽しみます。粉砂糖をまぶした姿が幼子イエスを包む布に見立てられているとも。

パネトーネ(イタリア)

ミラノ発祥のドーム型発酵菓子で、レーズンやオレンジピールが練り込まれたふんわりとした食感が魅力。クリスマスの贈り物として親しまれ、家族や友人と分け合う象徴的なスイーツです。

レープクーヘン(ドイツ)

スパイスと蜂蜜を使った焼き菓子で、ハート型や星型などの装飾が施されることが多く、クリスマスマーケットの定番。香り高く、見た目も華やかなのが特徴です。

クリスマスプディング(イギリス)

ドライフルーツ、スパイス、ブランデーなどを使った蒸し菓子で、数週間前から熟成させるのが伝統。クリスマス当日には温めて、ブランデーをかけて火を灯す演出も行われます。家族で願いを込めながら混ぜる習慣もあり、英国の家庭的なクリスマスを象徴する一品です。

ベラベッカ(フランス・アルザス地方)

ドライフルーツとナッツをぎっしり詰めた薄型のパンで、シュトーレンに似た風味を持ちます。アルザス地方ではクリスマスの定番として親しまれ、保存性が高く、少しずつ切り分けて食べるのが特徴です。スパイスの香りと果実の甘みが調和した、素朴で奥深い味わいです。

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【アンケート】みんなは何を食べて過ごす?

 日本の家庭では、クリスマスに何を食べて過ごすのでしょうか? ここからはママパパへのアンケートの結果を見ていきましょう。

【調査対象】男女/20~59歳/全国/0~12歳の子がいる親(123人)

1位: クリスマスケーキ …84.6 %

アンケートから見えてきたのは、やはり「クリスマスといえばケーキ」という定番の光景でした。ママパパの84.6%がクリスマスケーキを選んでいて、家族で過ごす特別な時間を彩る存在として圧倒的な人気を誇っています。

・ケーキと子どもの写真を撮りたいので (30代・東京都・子ども1人)
・クリスマスらしい感じで、季節感があってよい (40代・茨城県・子ども2人)

2位: クリスマスチキン …61 %

2位には「クリスマスチキン」が入りました。ママパパの61%が選んでいて、家族で囲む食卓に欠かせない存在となっています。ジューシーで豪華なチキンは、ケーキと並んでクリスマスの定番メニューとして人気を集めています。

・毎年、ケンタッキーフライドチキンと決めている (40代・東京都・子ども2人)
・クリスマスといえばチキン (30代・大阪府・子ども2人)

3位: フライドポテト …22.8 %

3位には「フライドポテト」がランクイン! 22.8%の親が選んでいて、子どもに人気のサイドメニューとしてクリスマスの食卓を盛り上げています。手軽に用意でき、チキンやケーキとの相性も良いため、家族みんなで楽しめる一品として支持を集めています。

・チキンやケーキは毎年子どもが楽しみにしていて、ポテトやピザも特別な日の恒例だから (40代・鹿児島県・子ども2人)

4位~10位はこちら

4位以下には、家族で楽しめる多彩なメニューが並びました。4位は22%で「ピザ」、手軽さと華やかさが人気です。続いて5位は17.9%の「サラダ」、6位は14.6%で「オードブル」、パーティー感を演出する定番です。「お寿司・手巻き」「ポテトサラダ」「ローストビーフ」は豪華さを添える料理として人気。10位は「コーンスープ・コーンポタージュ」、温かさと優しい味わいが冬の食卓を彩ります。多様な料理がクリスマスを豊かにしてくれますね。

4位: ピザ …22 %

・毎年、早割で予約していたケーキとお寿司を取りに行きます。自宅ではピザやチキンを作ります。クリスマスの王道メニューと子どもが好きなものを組み合わせた感じです (40代・宮城県・子ども2人)

5位: サラダ …17.9 %

・いつも食べているから (40代・秋田県・子ども3人)

6位: オードブル …14.6 %

・友人のパン屋で毎日クリスマスオードブルを作っているから (40代・北海道・子ども2人)

7位: お寿司・手巻き …13 %

・クリスマスケーキは定番です。 パーティ感を楽しみたいので手巻き寿司や一羽チキンなどクリスマスといえば! のメニューで楽しみたいと思います (40代・北海道・子ども2人)

8位: ポテトサラダ …10.6 %

・あまり手をかけず、おいしい物を食べたいから (40代・宮城県・子ども2人)

9位: ローストビーフ …9.8 %

・ローストビーフは毎年作っている (30代・東京都・子ども1人)

10位: コーンスープ・コーンポタージュ …8.1 %

・季節感があるから (30代・大阪府・子ども1人)

11位からはこちら

ランキングの11位には「クリームシチュー・ビーフシチュー」が6.5%で登場し、寒い季節にぴったりの温かい料理として支持されています。12位には同率で「シュトーレン」「ハンバーグ」が並びました。14位には同率で「チーズフォンデュ」「パエリア」がランクインし、特別感のある食卓を演出するメニューとして注目されました。その他にも「ラザニア」や「ビリヤニ」といった多国籍料理が挙げられ、家庭ごとに個性豊かなクリスマスの食卓が広がっていることが分かります。

11位: クリームシチュー・ビーフシチュー …6.5 %

・クリスマスの雰囲気を感じられる定番のメニューを食べたいと思うため (30代・埼玉県・子ども2人)

12位(同率): シュトーレン …3.3 %

・好きだから (20代・茨城県・子ども1人)

12位(同率): ハンバーグ …3.3 %

・クリスマスケーキは手作りするようになり、子どもがうまれる前からあまりメニューは変わっていません。鶏の照り焼きとシチューが多かったですが、子どもがハンバーグがいいとのことなので最近はハンバーグとコーンスープが多いです (40代・大阪府・子ども2人)

14位(同率): チーズフォンデュ …1.6 %

・チーズフォンデュ (30代・奈良県・子ども2人)

14位(同率): パエリア 1.6 %

・主人の実家が毎年パエリアを食べていたようで、そのままずっとパエリアを食べるようになった。 チキンは毎年わたしの実家も買っていたので買っている (40代・東京都・子ども2人)

その他 …7.3 %

・ラザニア。我が家のクリスマスの定番だから (40代・千葉県・子ども2人)
・普段通り。ここは日本だから。 (40代・新潟県・子ども1人)
・ビリヤニ。かみさんが好きなので (50代・東京都・子ども1人)

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本格的なクリスマスディナーを♪

クリスマスの食卓は家族の笑顔をつなぐ大切な時間です。世界各国のクリスマスメニューから日本でポピュラーなものまで、どれもとびきりおいしそうな1皿ばかり。

日本で定番のケーキやチキンに加え、ピザやサラダ、ローストビーフなど多彩な料理が並ぶことで、子どもから大人まで楽しめる特別なひとときが生まれます。家庭ごとの工夫や好みが反映された食卓は、まさに「我が家らしいクリスマス」。今年も心を込めた本格的なクリスマスディナーで、大切な人との時間を豊かに彩ってみてください。

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構成・文/HugKum編集部

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