LOVE MYSELFというメッセージ
私が彼らにハマったきっかけはその楽曲の良さがあるのですが、ぜひ歌詞に注目をしてほしいのです。とはいえ、韓国語で歌っているから、何と言っているのかは聞いた時点では全くわかりません。どんなことを歌っているのだろうと調べてみると、グサッとやられるのがBTSです。
彼らは近年、所属事務所と共に「LOVE MYSELF (私自身をまず愛そう)」をテーマにし、自分自身を愛し、大切にすることについての前向きなメッセージを世界中の国々に届けています。ユニセフと協力をし、暴力、虐待、いじめをなくし、世界中の子どもと若者の自尊心と幸福を促進することを共通の目標として掲げました。それは彼ら自身の体験でもあり、すぐそばで起きている人種・性別・職種など様々なヘイトクライムに対して打ち勝つ方法として「LOVE MYSELF (私自身をまず愛そう)」そして「SPEAK YOUR SELF (あなたのことを話してください)と提唱をしています。
自分たちの思いを歌にのせて伝えてくれる
憶測でしかありませんが、彼らが世間から受けた評価は、いつでも良いものだけではなかったと思います。彼らが様々な困難を乗り越えられてきたのも、今メンタルヘルスを保てている(と思いたい)のは仲間と共に、その気持ちを曲にして叫び続けてきたからではないかと思います。訴えかける言葉が状況やシーンは違えど、自身と結びつくことが多く、アラフォーの私でさえも背中を押されることが多々あります。つまりは、共感が生まれているのです。
洗練された音楽と鍛え抜かれたパフォーマンス力、そして一人一人の個性の魅力と7人になった時の集合体のパワーはアーティストの顔であり、ツッコミどころ満載の気取らない普通の青年の姿も見せてくれることや自身たちの抱えている想いや悩みを歌詞に重ねて伝えていくことで、彼らも私達と変わらない感覚のある人間であることが”共感”を生んでいるのだと思います。これこそが、BTSの最大のパワーだと私は思っています。だからこそ、応援したくなるんです。
十全十美を社会で求められてきて、そうなろうと努めてきた大人だからこそ、疲れた心に彼らのメッセージがすっと入ってくるのではないでしょうか。彼らのメッセージは”現状維持”を勧めるわけではなく、今を見つめ、そして今より良くなろうとしています。そうなりたい、そうありたいと、大人だからこそ思うのかもしれませんね。
さて、まだまだ話したいことがありますが今回でアラフォーがはまる理由についてはおしまいです。私はARMYとして、今後も彼らの活躍を祈りつつ、彼らが幸せであることを願っております♡
文・構成/伊藤有佳