ディーン・フジオカ＆岩田剛典の名バディがスクリーンに！『バスカヴィル家の犬　シャーロック劇場版』で濃厚な人間ドラマを味わう

豪華キャスト集結！誰もが秘密を抱えた怪しい容疑者に…？！

2019年にフジテレビ系月9ドラマ枠で放送された「シャーロック」の映画化となる『バスカヴィル家の犬　シャーロック劇場版』が、6月17日(金)より全国公開中。ディーン・フジオカ演じる誉獅子雄と岩田剛典演じる若宮潤一の名探偵バディが、今作では閉ざされた離島を舞台に不可解な難事件に挑むことに…。幾重にも重なった謎と人間ドラマが交錯するストーリーは、ドラマシリーズを見ていなくても十二分に堪能できる極上のサスペンスエンタテインメントに仕上がっています。

ディーン・フジオカ＆岩田剛典の魅力的なキャラクターと顔面最強と謳われる端正なルックス、そして絶妙なコミカルな掛け合いやアクションはもちろんのこと、『容疑者Xの献身』(08)、『昼顔』(17)や本シリーズをドラマ(1話&7話&特別編)の時から手掛けている人間ドラマの名手である西谷弘監督の手腕が随所に光り、怪しい登場人物たちの一挙一動から二転三転としていく最後の最後まで、スクリーンから目が離せません！

ホームズシリーズ最高傑作と言われる「バスカヴィル家の犬」がモチーフ

犯罪捜査専門のコンサルタントとして天才的な推理を見せる誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と、元精神科医の若宮潤一(岩田剛典)。探偵と容疑者として出会い、東京で数々の事件を解決してきた2人だが、今作では初めて東京を離れ莫大な資金を遺して謎の変死を遂げた資産家と、その娘の誘拐未遂事件を皮切りに、舞台となる離島に言い伝わる不気味な魔犬の伝説、古い豪華なお屋敷と怪しい一族の面々、そして次々と起こる不可解な殺人事件を追っていく。しかしやがて深い沼にハマっていくように、その複雑に絡み合った大きな謎は若宮自身にも危険を及ぼしていく…。

「ホラー要素やスケール感も含めて、映画に適した最高のモチーフだと感じました」と西谷監督が語っているとおり、「バスカヴィル家の犬」は「シャーロキアン」と呼ばれるシャーロック・ホームズの熱狂的ファンの間でも、最高傑作との呼び声が高い原作。「シャーロック・ホームズ」シリーズは、「ミステリーの頂点であり、すべての謎解きものはここから始まっている。誰もが知るシャーロックをどれだけ映画的舞台にできるか？大海原に挑む恐怖と緊張感がありました」と監督も製作スタート時の心境を語っていますが、迫力のカメラワークとスタイリッシュな映像美も相まって、劇場版は最後まで観る者を惹きつけていきます。

あなたは、この謎の真相にたどり着けるか…？

豪華キャストの競演も本作の大きな見どころの一つ。奇妙な華麗なる蓮壁家一族の面々には、母親役の稲森いずみ、その息子役の村上虹郎、娘役の新木優子、使用人役の椎名桔平、当主役の西村まさ彦らが集結し、その周りを取り囲むリフォーム業者役で広末涼子、渋川清彦、娘の元家庭教師で地震研究者役として小泉孝太郎が出演。すべてのキャラクターが何かしらの秘密を抱え、怪しく映るキャラクター性は観客も獅子雄や若宮と一緒に、真犯人を探りあてる醍醐味を存分に味わえるはず。

はたして、一連の事件の真相とは？そして、“謎解き”を後悔する獅子雄が気づいた事件に隠された本当の真実とは…。緻密に練られたミステリーと様々な想いが絡み合った人間ドラマを、じっくりと映画館で味わっていただききたいです。

文／富塚沙羅