モンベルがランドセルを開発した理由とは?
モンベル初のランドセル「わんパック」について、株式会社モンベル広報の黒瀬さんにお話を聞きました。
黒瀬さん:富山県立山町と包括連携協定を締結している株式会社モンベルは、アウトドアを基軸とした「7つの取り組み」のひとつである【子どもたちの生き抜いていく力の育成に関すること】に沿った取り組みとしてプロポーザルに参加し立山町の小学生が使用する「通学用バックパック」を開発しました。
軽量で高機能な通学用バックパックということで、弊社が今まで登山用品などの開発で培ってきた高機能素材や技術を使い、通学用バックパック「わんパック(One-Pack)」が完成しました。こちらがニュースになったときに「一般販売しないのか?」というお問い合わせをたくさんいただき、反響に驚きました。皆さまからのお声もあり商品化されました。
ただ軽いだけじゃない!モンベルのこだわりが詰まったランドセル
ランドセルを作るうえで苦労した点はありますか?
黒瀬さん:軽量化は得意分野の一つなので実際にもっと軽くすることはできるのですが、お子さんたちが長く使っていく上で強度などのバランスをとることが一番難しかったです。
軽さだけではなく、ランドセルを開けたときにしっかり中身が見える、型崩れせず自立する、などランドセルの良いところを残して全体のバランスを取りながら開発しました。
こだわりポイントを教えてください
黒瀬さん:PC・タブレット収納をランドセルの背面に取り入れました。肩の部分は自由に動くフレキシブルショルダーベルトになっているので、肩幅や体形に合わせてフィットしやすくなっています。
また、防犯ブザーなどを取り付けるDカンなど、パーツひとつひとつに耐久性を持たせるためにプラスチックではないものを使ったり細部までこだわっています。
モンベル「わんパック」は、便利な機能が盛りだくさん
わが家の小学1年生の娘と小学5年生の息子が「わんパック」を使ってみた感想をレポートします!
便利なマチ付ポケットやタブレットが収納できる背面ポケット
実際に商品を背負ってみた娘の感想は、「軽くて歩きやすい!これがランドセルなの?」でした。ランドセルを購入するときに、なるべく軽いものを選んだつもりでしたが、本体重量930グラムという「わんパック」の軽さに感動した様子。
表面のマチ付きポケットは厚みがあり、筆箱やレインウェアなどが入れられます。家の鍵を持たせたときも、パッと取り出しやすいく使いやすい!背面側にはPCやタブレットが収納できるクッション付きのポケットがあります。
ショルダー部分のあたりがやわらかいので、荷物が重い時も肩に食い込む感じがありません。しっかりフィットするのでランドセルの揺れが少なく、歩きやすいです。
横についているカラビナフックがおしゃれ♪靴袋や給食袋、水筒などを掛けられます。サイドポケットには、レインカバーを収納。
教科書などを入れる部分は、テープをもって引くだけで開閉できます。物の出し入れがしやすい大開口で、中身も見やすくなっています。ランドセルのフタと比べると場所を取らずにサッと開閉できるので、使いやすい!
珍しい形のレインカバーは、ランドセルの上の部分にかぶせるだけなので簡単に着脱できます。なぜこの形になったのかというと…トップのファスナー部分から水が浸透しないようにするためなのだそうです。
本体の生地は、水に強く丈夫な素材で撥水性があります。
セカンドランドセルにもおすすめ!
身長が160センチになり、ランドセルが窮屈に感じるようになってきた小学5年生の息子。荷物が多い時はランドセルの代わりにリュックを使うこともあるのですが、中身がぐちゃぐちゃになってしまいます。
「わんパック」を実際に使ってみたら、軽くて背中にフィット感があるので腰が痛くならなかった!という感想。使い心地が良くて、形がしっかりしていて中身の管理がしやすいので、「塾に行くときとカードゲームを持って遊びに行くときも使いたい」と言っていました。
「わんパック」は、ランドセルとしてだけではなく、バックパックとしても使えるので遠足でもそのまま使えるのもいいですね。
モンベル わんパック
詳細サイトは>こちら
カラー:ブルーグリーン、ブラウン、ワインレッドの3色。
価格:14,850円
オンラインショップでブルーグリーンは7月上旬、ブラウンとワインレッドは5月上旬の入荷予定ですが、在庫がある店舗もあるので近くのお店に問い合わせてみるのがおすすめです!
気になった人はぜひ、店頭で商品を試してみてください。
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取材・文/やまさきけいこ