最近の防犯ブザーの基本機能とは?
最近の防犯ブザーを見比べて、標準的な機能を調べました。
ピンが抜けきらなくなっています
非常時に音を鳴らすためにはピンを引き抜きます。ですが、扱いになれるまでは、何かに引っ掛けるなどして誤ってピンが抜けてしまい、大きな音が鳴ってしまうことがあります。音を止めるためには再びピンを差し込むのですが、かつてはピンが完全に抜けるタイプが多く、簡単に音を止められなかったり、ピンを無くしたりすることもありました。ですが、最近ではピンが抜けきらないようになっていて、誤作動の際には押し戻すだけで音が止められるようになっています。
防水で雨の日でも安心
小学生は防犯ブザーをランドセルの肩ベルトに付けますが、通学中に急な雨が降ってくると雨に濡れてしまう心配もあります。JIS(日本産業規格)の防水保護等級では0級の「防水なし」から8級の「完全防水」まで基準が設けられています。そのうち雨のしぶきがかかっても影響がないのが4級「生活防水」とされていて、防犯ブザーはこれを一つの基準として作られています。
笛一体型でダブルで安心
大きな音が鳴る防犯ブザーですが、大きな音が鳴る笛も一緒に付けられています。これは万が一電池の残量が無くなってブザーが鳴らなかった時はもちろん、災害などで長時間鳴らす必要があり、電池が消耗してしまった時にも音で存在を知らせられるメリットがあります。
電池切れお知らせライト付き防犯ブザー/レイメイ藤井
レイメイ藤井の「電池切れお知らせライト付き防犯ブザー」。基本機能の他に、防犯のためだけではない安心が詰まっています。カラーはブラック・ブルー・ピンクの3色展開です。
電池の残量を目で確認できます。
防犯ブザーは電池を入れて使用します。音を鳴らしていなくても電池の容量は少しずつ消耗されるので、1ヶ月に1度は電池の残量を確認することが推奨されています。通常、音を鳴らすだけでは音量の具合しか分からず、「連続20分間の鳴動」ができる電池残量が残っているのかまでは分かりません。この防犯ブザーでは公益財団法人全国防犯協会連合会が定める「連続20分間の鳴動」ができるかどうかを目で見て確認することができます。本体正面にあるライトスイッチを押した時に、スイッチ下の電池切れお知らせライトが点滅して、静かに交換時期を知ることができます。
肩ベルトにしっかり固定できます
ランドセルの肩ベルトにあるDカンに取り付ける金属フックの他に、本体の背面に固定ベルトが用意されているので、防犯ブザーがブラブラと揺れることがありません。子供は走るのが大好きです。そんな時にしっかりと固定されていれば、周囲のお友達や自分の体にぶつけてしまうことはありません。また、緊急時に操作しやすくもなっています。
便利な照射ライト&安心・安全な反射シール
ブザーのスイッチとなるピンが刺さる本体下部には白色のLEDライトが付いています。夜道や停電の際などに手元を明るく照らすことができます。
また、本体正面には直径1.5cmほどの高輝度広角反射シールが付いているので、夜道で車のドライバーへの存在を伝えることもできます。
災害時にも活躍します
防水の他に、完全防塵設計がされているため、粉塵がブザーに入ることがありません。砂場で遊んだ時はもちろんですが、地震などの災害時にでた粉塵にも耐えられるため、音で自分の存在を知らせることができます。また1mの高さからコンクリートの床上に落としても大丈夫な耐衝撃設計になっています。
電池切れお知らせライト付き防犯ブザー(レイメイストア)
https://www.raymay-store.jp/products/detail/721
LED防犯アラームスゴピカ/クツワ
クツワの「LED防犯アラームスゴピカ」は「光って安全な交通安全ライト付き」の防犯アラーム。こちらも基本機能を満たした上で、92dB以上の大音量で危険を知らせられるほか、交通安全に力を入れています。カラーはブルー・ミントグリーン・パープルの3色展開です。
夜道を歩く時にLEDライトをつける意味
夜道で車のドライバーへ存在を知らせるアイテムとして「反射材」がよく用いられます。反射材は車のライトが当たることで光を反射して歩行者の存在を知らせます。ですが、反射材にライトが当たりづらい方向から来た歩行者の発見が遅れ、事故につながる場合もあるのです。そんな時のために警察や交通関係機関・団体では、反射材の着用に加えてLEDライトの点灯を推奨しています。
3つのLEDライトがお子さんを守リます
本体には明るいLEDライトが3つ内蔵されていて、50m離れた暗闇の中からでも見える光量で発光します。ライトは連続点滅で約80時間、連続点灯で約40時間と長時間光らせることができます。特に陽の短い冬は、学校のクラブ活動や放課後に勉強をしてくるなどするとすぐに暗い時間になってしまいますよね。そんな時にこの明るいライトをつけて歩くことが身を守ることになります。
小型で軽量
見た目がかわいらしく本体の三角部分の横幅は4.5cmとコンパクト。ボタン電池を使用していて軽く、ランドセルが重いお子さんでも負担がかかりません。
肩のベルトに金具がない時は
付属の「ランドセル用ベルト」に金属フックをつけ、ベルトをランドセルに巻きつけることで取り付けることができます。
LED防犯アラーム スゴピカ(クツワ・オンライン)
https://www.kutsuwa-online.com/?pid=163699154
子どもを守る方法の一つに
もちろん防犯に対する対策は必要ですが、それ以外にも自然災害であったり、交通事故であったりと、思いもよらないところでヒヤリとすることがあります。そんな時に備えるために、大人が渡せるお守りの一つが防犯ブザーではないでしょうか? お子さんに合わせて、また必要な機能を検討して使用するブザーを選んでみてはいかがでしょうか?
大切な物の定位置が作れる「コレクションポケット」
文・構成/ふじいなおみ