目次
テーマが決まらない! それなら母の得意分野を活かせるキッチンで
自由研究は、親が得意な分野でアプローチするのも一つの手です。子どもたちに身近な「衣食住」の中から「食」について、お母さんの得意分野を活かせる「台所」でできることから、研究を広げてみては?
今回は、『しゅわしゅわってなあに?』を研究テーマに、台所で簡単にできるサイエンススイーツ作りと実験、その研究レポートを紹介します。
研究対象を「食」や「台所」と絡めてみるだけで、ぐっと気楽に、かつおいしく自由研究がはかどります。
自由研究「しゅわしゅわラムネを作ってみよう!」
自由研究テーマ:『しゅわしゅわってなあに?』
食べ物、飲み物で、しゅわしゅわするものがあるね。この「しゅわしゅわ」ってなあに?他にも、お風呂に入れてぶくぶくしゅわしゅわするものもあるよ。なんだろう?この不思議・疑問を調べてみよう。
<しゅわしゅわラムネの材料>
粉糖50g
コーンスターチ10g
クエン酸小さじ1/2
重曹小さじ1/2
かき氷シロップ(お好みの味で)小さじ1
<しゅわしゅわラムネの作り方>
ボウルに、粉糖とコーンスターチ、クエン酸、重曹を加えて混ぜます。かき氷シロップを加え、全体がしっとりするまで手ですり混ぜます。型を使って成形し、2〜3時間乾燥させたら出来上がり!
出来上がったしゅわしゅわラムネを食べてみよう!どんな食感、味がするだろう? しゅわしゅわするってどんな感覚だろう? その様子をよく感じて、自分なりの言葉、表現方法でノートや音声に記録しておきます。
自由研究「しゅわしゅわ実験をしてみよう!」
「しゅわしゅわラムネ」作りの材料にある、重曹を小さな容器にスプーン1杯程度入れます。そこに、レモン果汁をスプーン1杯程度かけてみましょう。
しゅわしゅわぶくぶくと、重曹の状態が一気に変わってきます。耳をすませば、しゅわしゅわする音もぱちぱち弾ける音も聞こえてきます。
ここでも、しゅわしゅわする様子や匂い、音、時間経過と様子を自分の言葉で記録していきます。
ここまでくると、見えてきますね。材料に使われている「重曹」と「クエン酸」、あるいは実験に使った「レモン果汁」がヒントになりそうです。
ここからは、参考書を調べてみたり、スーパーに売っているラムネの材料を調べてみたり、あるいは他にしゅわしゅわぶくぶくするバスボムなどの材料を調べてみたり…と、お子さんたちなりに探求をしていくと、その子ならではの研究に仕上がっていきます。
自由研究のまとめ方
最後は、レポートにまとめます。ここでは、わかりやすくまとめられるレポート作りのポイントを紹介します。
一番大切なこと。自分の感じたことを表現しよう
「どうして?」「なんで?」と不思議に思ったり、興味を感じる気持ちを大切にしましょう。
そこから、研究や実験を通じて、感じたこと、味わったこと、匂いや音など、目に見えない部分も、言葉や写真、絵で、お子さんなりに表現していきましょう。動画や音声記録をしてQRコードをレポートに添付するのも手です。
実験や研究をおこなった日付や天気、気温なども研究結果に左右することがあるので、記載しておくと良いでしょう。
<自由研究レポートサンプル>
大人は体裁が整っていることに気をとられがちですが、子どもが感じたことをしっかりと表現できているかどうか、そこが自由研究のまとめの大事な部分ですね。
普段より一歩踏み込んで、お子さんの興味を広げよう
好きなことを自由に探求できる、自由研究。今年は、どんなことにお子さんの興味の扉が開くでしょう。
「楽しかった」「面白かった」だけでなく、どんなふうに楽しいのか面白いのか、どこが不思議なのか、普段より一歩踏み込んで、お子さんの感じたこと研究したことを描写してみてください。お子さんなりに感じたことや表現が、その子ならではの自由研究の成果につながるでしょう。
キッチンでできる自由研究はこちらもおすすめ
文・構成/太田さちか