発達凸凹の子たちの想い
トラブルメーカーに見える子の行動の真意や、やればできるのに怠けているように見える子の想い、大人には理解できそうにない強いこだわりの理由などを知ると、子育て中のイライラが、爆発する前にボヤ騒ぎくらいで済む場合があるんです。
クスッと笑える漫画を得意とするイラストレーター エイイチとコラボして、子育てに愛と笑いと「まぁいっか」を注ぎ込む『大喜利的エデュケーションマンガ』第4弾!
あやまらなければダメ?
理科の実験中、急に怒って友達にひどいこと言っちゃった…
怒りの感情は、自分を守るための大事な感情
怒ることには、必ず理由があるんだ。その理由がなんであれ、今、怒っているのは事実。恐怖、不安、苦痛、悲しみなど感じたときに、人は自分を守るために本能的に怒ってしまう。怒りや恐怖の感情ってのは、脳の本能的な部分の近く(呼吸や自律神経とか)が大暴れているから、呼吸を止めることが難しいように、怒るのを止めるのって結構難しかったりするんだよ。
なんでかな?
怒る理由はさまざま。怒るまでの時間もさまざま。怒り方もさまざま。
聞く力が苦手だと勘違いしちゃって怒ることもあるし、勝ち負けにこだわりが強い場合は負けると悔しくて怒っちゃうこともある。想定していたことと違って怒ることもあるけど、周りには「わがまま」なんて言われたりするから、余計に怒りがわいてしまうこともあるよね。
こうしてみるといいかもよ
まずは、怒っていない時に、怒りレベルを数字で表してみよう。どんなときに、どのレベルで怒っちゃうか、自分で予測できるようになると、それは神レベル。怒ってることを言えない時は、大人に代弁してもらうと案外スッキリすることもあるよ。まずは、クールダウンしてから、大人に話してみよう。
公認心理師・松尾まりか先生が解説
「なるほどね」の相槌でクールダウン
誰だって、怒りたくて怒ってるわけじゃない。思わず怒っちゃうこともあるし、我慢の限界で怒ることもある。以前、キレやすく、周りの子も腫れ物に触るが如く扱われていた子がいたけど、よくよく話を聞いたら、その子なりに考えてるし、しんどい理由があったんです。
例えば、理科の実験中の話。周りの音が気になる中、全集中で実験をしてるのに、グループ学習だから、隣の子が話しかけてきた。人に話しかけられると集中できず、少しずつイライラが積もって、つい「うるせー、だまれ!」と怒鳴っちゃったんだよね。あの子は実験に集中したかっただけなのに。
自己嫌悪な気持ちになるし、それでも「周りがうるさかった」という怒りも消えない。そんなときは、誰もいない場所でクールダウンして、話を聞いてみました。聞くときに、私が徹底することがあります。それは、どんな理由であっても、否定しないこと。そして、相槌は「なるほどな~」が鉄板。とんでもないことを言ったとしても、「飛び蹴りしたいくらいむかついんたんだね」「もう一生口聞きたくないくらい腹が立ったんだね」と、否定も賛同もしない得意の『発見』的な言い方で相槌を打つことで、相手も私も感情がフラットになりやすくなります。
ピンチはチャンス!「ありがとう」で信頼関係を構築
感情がフラットになってから、私が必ず伝える言葉があります。それは、「話してくれてありがとうね」です。だって、暴君のように怒り狂った子が、私を信じて話してくれたんですよ。そりゃ、ありがとうです。そして、この「ありがとう」と伝えることは、子どもとの信頼関係を強固にするまたとないチャンス!次に何か問題が起こったときに、また話してくれる関係を作りたいのです。怒りの初期消火が早ければ早いほど、全焼しなくて済みますからね!
さて、この理科実験の子とは、その後一緒に作戦会議をして、「今は、話しかけないでカード」を作りました。集中したい時に、そのカードを机上に出したら、「話しかけないでね」のサイン。それをクラスの子に説明してから、安心して授業に参加できるようになりました。「だまれ!」って言っちゃったことも、落ち着いてからなら、「しまったな~」と振り返れるので、そのタイミングで大人と一緒に説明したり謝ったりすればOK !いざとなると、うまく言葉が出てこない子もいるので、大人の代弁でも十分です。代弁はモデルとなるので、ここぞとばかりに『大人の背中』を見せつけてやりましょう!大丈夫。子どもたちは、我々の背中をちゃんと見てるし、ちゃんと愛を感じてます!!