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お盆休みは何のためにある?いつ何をする?タブーは?
みなさんのお盆休みの過ごし方をチェックする前に、まずは「そもそもお盆とは、何のためにあるものなのか」をおさらいしておきましょう。
そもそもお盆とは?
お盆とは、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれ、亡くなったご先祖様の霊を供養するための行事です。
仏教の多くの宗派では、あの世(浄土)からこの世(現世)にご先祖様が戻ってくる期間と考えられています。そのご先祖様の霊を、自宅をはじめとした生前過ごした場所でお迎えし、おもてなしします。
お盆期間中にやるべきこと
では、お盆では具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか。本来の過ごし方や、やるべきことを簡単にお伝えします。
13日は迎え盆
13日は、ご先祖様をお迎えする「迎え盆」の日。お墓参りをし、自宅やお墓で「迎え火」を焚きます。
ご自宅では、盆提灯の明かりをつけご先祖様をお迎えしましょう。ご先祖様をにぎやかにお迎えするための提灯なので、お盆の間は明かりはなるべく付けたままにしておきます。
14日~15日は中日
中日では、お寺にうかがうか、お坊さんを自宅に迎えて読経していただき、お盆の法要を執り行います。ご先祖様を偲んで、家族や親戚で集まって会食をします。
16日は送り盆
「送り盆」の日は、ご家庭によっては、この日もお墓参りをします。その後、自宅やお墓で「送り火」を焚いて、ご先祖様をお見送りします。お見送りをした後は、お盆飾りの後片付けを行います。
お盆にやってはいけないこと
お盆には「やってはいけない」と言われていることもあります。諸説ありますが、「お盆には地獄の釜の蓋も開くため、地獄にいる死者もこの世に帰ってくる」と考えられていることがその理由のようです。どのようなことがタブーとされているのか、簡単に見ていきましょう。
生き物の命を粗末にすること
仏教行事であるお盆には、生き物の命を粗末にするような行為はなるべく控えておきたいところ。虫採りや魚釣りなど、生き物の命を縮めてしまう遊びも、なるべく避けておきたいところです。
水辺に行くこと
お盆の期間に水辺に行くことも、避けたほうがいい行為として言い伝えられています。
水辺がタブーな場とされる理由のひとつには「三途の川」との繋がりが深いことがあります。ほか、この時期の海では、クラゲが増えたり、高波が発生しやすくなったりと、海難事故が起きやすいことも明確な理由として挙げられます。
とはいえ、お子さんがいる場合は特に、家族の休みを合わせやすいお盆の時期に、海やプールへ行く予定を立てるご家庭はきっと多いはず。水辺に行く場合は、いつも以上に注意深く行動したいところですね。
お祝いごとは避ける
ご先祖様を供養するためのお盆では、お祝いごとも避けたほうが良い行為のひとつとされています。この時期の入籍や結婚式、縁起を担ぐ引っ越しなどは、なるべく他のタイミングにしたほうが無難だと考えられています。
お盆休みはいつからいつまで?
2023年のお盆休みは、8月13日(日)から16日(水)が一般的です。
ただし、これはあくまでも旧盆であり、お盆の日程は、正確には地域によって異なる場合があります。
東京を中心とした一部地域では、新盆の7月をお盆として迎えます。旧盆の時期に夏休みを取り、地方の実家に帰省する人が多いために、「お盆休み」と言えば旧盆が基本になっているようです。
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みんなは何をする? お盆休みの過ごし方アンケート
では、HugKum読者のご家庭は、お盆休みにどのような予定を立てているのでしょうか。ここからは、みなさんから寄せられた「お盆休みの過ごし方」をランキング形式でご紹介します。
1位: 自宅で過ごす
もっとも多くの票を集め、1位となったのは『自宅で過ごす』でした!
お盆休みは全国的に外出する人が増え、人気のレジャー地は混雑が予想されます。無理に外に出るよりも、お盆休みは家族でまったり自宅で過ごす、という声が多く寄せられました。家族水入らずの時間が楽しめると良いですね。
2位: 帰省する
次に多かったのが、「帰省する」との回答。
ご実家へ帰省するお盆休みが、お子さんとご親族とが顔を合わせられる貴重な機会である場合も多いのではないでしょうか。コロナ禍以降、ご親戚とひさしぶりに会う方も多いかもしれませんね。
3位: お墓参り(迎え盆・送り盆)
3位は『お墓参り(迎え盆・送り盆)』でした。
お盆にはお墓参りをし、ご先祖のお迎え・お見送りまでしっかりやるという方も、もちろん少なくありません。「コロナ禍ではできなかったので、今年は久しぶりにお墓参りをする」という声も散見されました。
4位: 買い物
『買い物』に行く予定を立てているご家庭も多いようです。
特別な遠出はしなくても、ショッピングモールに出かけたり、家族で近場で買い物をするだけでも休み気分は味わえますね。
5位(同率): 仕事
当然のことながら、お盆休みは「仕事」をするというママパパも多数。
特に、接客業や小売業の方は、毎年お盆は仕事をされている方が多いのではないでしょうか。頭の下がる思いがしますが、ぜひ人混みが解消された他の時期にゆっくり休んでくださいね。
5位(同率): 海・プール
今年こそ、『海・プール』に行きたい! との回答もたくさん寄せられました。
コロナ禍では、多くのお子さんが、夏になっても海やプールへのお出かけを我慢していたのではないでしょうか。今年こそは、夏らしいご家族の思い出づくりができると良いですね。
7位: 旅行
7位は『旅行』。昨年までは「旅行」と言っても「近場で済ませる」という声が多く見られましたが、今年は「遠出する」というご家庭が多数。夏休みならではの楽しみを満喫しましょう。
8位: テーマパーク
『テーマパークやイベント』にも票が集まっています。テーマパークやイベントなら、近場でも気軽に夏休み気分を味わうことができそうですね。博物館や美術館なら、お子さんの自由研究にも役立つかもしれません。
9位: キャンプ
9位には『キャンプ』が挙がりました。自然に触れつつ、家族とゆっくり過ごせるキャンプ。お子さんだけでなくママパパも、気分がリフレッシュされそうですね。
10位: 習い事
10位にはお子さんの「習い事」がランクイン。なかでも受験生のお子さんは、夏期講習シーズンの場合も多いのではないでしょうか。時にはお休みも挟みつつ、勉強の面でも充実した夏休みになると良いですね。
その他には「日帰り温泉」なども
「その他」としては、『日帰り温泉』のような、宿泊はせずに楽しめるレジャーも挙がりました。たとえ日帰りでも、普段とは違う環境に身を置くことで、ちょっとした気分転換になりますよね。
「コロナがまだ気になる」との声も。無理はせず、ご家庭に合ったお盆休みの過ごし方を!
昨年に続いて、今年も「まだコロナが気になる」といった回答は散見されました。落ち着いた印象はあるものの、お子さんが幼いご家庭や、ご高齢のご家族と同居しているご家庭では、まだ心配も多いのではないでしょうか。無理はせず、ご家庭に合った過ごし方で、お盆休みを謳歌しましょう。
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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部