目次
大分の自然と景色~有名スポット
まずは、大分にある自然豊かなスポットや絶景を紹介していきましょう。
別府(べっぷ)の地獄めぐり

国の名勝に指定されている「別府の地獄」。ここには海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4つの地獄があります。
地獄とは、地底200〜300mから噴き出る熱湯・噴気・熱泥のことです。独特の水面の色、熱湯が噴き上がるなど、それぞれの地獄で特色は異なります。この地獄をめぐるのが、別府の代表的観光コースです。
由布岳(ゆふだけ)

標高1,584mの「由布岳」は、古くから「神の山」と崇められた山で、「豊後風土記」「万葉集」にも登場します。
春にはツツジの一種であるミヤマキリシマが見頃を迎え、夏には若草色の緑、秋には紅葉、冬には霧氷と、季節によって表情を変えるのが魅力です。
九重“夢”大吊橋

九重町(ここのえまち)にある「九重“夢”大吊橋」は高さ173m、全長390mの吊橋で、歩道専用としては日本一の高さを誇ります。
橋の上からは日本の滝百選の1つ「震動の滝」、新緑と紅葉の名所「九酔渓」などを望むことができ、標高777mの大パノラマを体感できます。
稲積水中鍾乳洞

豊後大野市にある「稲積水中鍾乳洞」は、日本最大級の水中鍾乳洞を歩いて楽しむことができるスポットです。洞内は数多くの鍾乳石やエメラルドの泉、洞奥から湧き出る清流により、幻想的な世界が広がっています。
産業と特産品~大分が誇る名産品
大分の特産品について見てみましょう。
農産物
大分県で生産量日本一の農産物には、い草、乾しいたけ、かぼす、ぎんなんがあります。そのほか、白ねぎ、小ねぎ、トマト、いちご、ピーマンなどの収穫量もトップクラスです。
乾しいたけ
大分は乾しいたけ(干し椎茸)の生産量日本一で、生産量は全国のほぼ半分を占めるほどです。肉厚で芳醇な香りが楽しめます。
海産物
大分で有名な海産物はあじ、さばです。一本釣りによって水揚げされる「関あじ」「関サバ」は、県を代表するブランド魚にもなっています。
そのほか養殖もさかんで、ひらめの養殖は収穫量全国1位、養殖ぶりは全国2位です。
関あじ
大分県を代表するブランド魚「関あじ」。佐賀関沖で漁師が一本釣りしたマアジのみを「関あじ」といいます。一般的なマアジと比べて全体的に美しい艶があるのが特徴です。ほどよく脂がのっており、身が引き締まっていて、まさに「アジの頂点」といえる魚です。
産業
大分県の出荷額ベースで見るおもな産業は、鉄鋼業、化学工業、石油製品・ 石炭製品などです。出荷額全国1位の工業製品には、デジタルカメラ、殺虫剤、医療用品などがあります。
ご当地グルメ~大分の味覚を堪能しよう
大分のご当地グルメをチェックしていきましょう。
海の幸
海の幸を使ったご当地グルメには、すっぽん料理、りゅうきゅう、ひゅうが丼などがあります。
りゅうきゅう
「りゅうきゅう」は大分の郷土料理のひとつで、サバやアジ、カツオ、ブリなどの鮮魚を、醤油やみりん、しょうがの入ったたれに漬けたもののことです。このりゅうきゅうをごはんにのせ、白ゴマやネギ、しそをトッピングして味わいます。
山の幸
山の幸を使ったご当地グルメには、鶏天、中津からあげ、だんご汁、豊後牛、地獄蒸し、日田やきそばなどがあります。
中津からあげ
からあげの聖地ともいわれる中津。かつて中津には多くの養鶏場があったことから鶏肉の入手が容易だった、旧満州からの引揚者が中国での食べ方を再現した、などの理由からからあげ文化が根付いたといわれています。お店によって味わいが違うので、食べ比べするのもおすすめです。
スイーツ
大分のご当地スイーツには、温泉の蒸気で蒸し上げた「地獄蒸しプリン」や、ご当地ソフトクリームがあります。
ソフトクリームは、大分市の「びわソフト」「紫芋ソフト」、焼海苔がトッピングされた「海じおソフト」、別府市の「ざぼんソフト」、臼杵市の「みそソフト」など、いろいろなフレーバーを楽しむことができます。
やせうま
大分の郷土料理で、おやつとして県民に親しまれている「やせうま」もご当地スイーツのひとつ。小麦粉でつくった平たい麺に、きなこと砂糖をまぶして食べるおやつです。もちもちとした食感と懐かしいおいしさが口いっぱいに広がります。
大分の銘菓やお土産
大分の銘菓には、ざびえる本舗「ざびえる」、宝物産「謎のとり天せんべい」、菊家「ボンディア」などがあります。
お菓子以外のお土産には、かぼすこしょう、焼酎、地ビール、別府竹細工、湯の花などが人気です。
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伝統と文化~大分独自の文化活動
大分の伝統文化に注目してみましょう。
小鹿田焼
日田市でつくられている焼き物「小鹿田焼」は、「飛び鉋(とびかんな)」と呼ばれる小刻みにつけられた模様が特徴です。「刷毛目」と呼ばれる模様は、シンプルながらも味わいがあります。

天領日田おひなまつり
ひなまつりを祝うイベントは日本各地にたくさんありますが、「天領日田おひなまつり」もそのひとつです。
江戸時代の豪商たちが、京や大阪で買い求めた絢爛豪華なひな人形やひな道具の数々が、市内10数カ所の旧家や資料館に展示されます。なかでも「天領ひな御殿」に展示されている3000体以上もの雛人形は圧巻です。

鶴崎踊
「鶴崎踊」は、大分市を代表する伝統芸能です。鶴崎踊にはテンポのよい「左衛門」と、優雅な「猿丸太夫」の2種類の踊りがあるのが特徴です。約450年以上前から踊り継がれており、毎年8月のお盆過ぎには「本場鶴崎踊大会」が行われています。
スポーツやアクティビティ
大分では、さまざまなスポーツやアクティビティが楽しめます。冬と夏に分けてご紹介しましょう。
冬のスポーツやアクティビティ
冬の大分を楽しむなら、温泉やサウナがおすすめです。有名な温泉地には「由布院温泉」「別府温泉」「鉄輪(かんなわ)温泉」などがあります。また、テントサウナやアウトドアサウナなどを楽しめるスポットが多数あるのも魅力です。

夏のスポーツやアクティビティ
大分には、自然とふれあうアクティビティがたくさんあります。たとえば別府市では、自然共生型のアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」で樹上体験ができます。大分市では森林セラピー、日出町では樹木医さんとのトレッキングなどが楽しめます。

大分出身の著名人・有名人
最後に大分出身の有名人をご紹介します。
福沢諭吉
江戸末期から明治期の啓蒙思想家・教育者である福沢諭吉は大坂の中津藩蔵屋敷で生まれ、中津市で幼少期を過ごしました。慶應義塾を創設し、著書『学問のすすめ』『文明論之概略』など多数の著作を発表したことでも知られています。
指原莉乃
大分市出身のタレント・アイドル。『AKB48』の第5期メンバーとして活躍後、2012年より『HKT48』TeamHに所属し、2013年からはHKT48劇場支配人も兼務。現在では女性アイドルグループのプロデューサーを務めるかたわら、数多くのテレビ番組にも出演しています。
深津絵里
大分市出身の俳優。日本アカデミー賞最優秀女優賞や最優秀助演女優賞、第34回モントリオール世界映画祭、最優秀女優賞など数々の章を受賞しました。主な出演作に、映画『踊る大捜査線』『ステキな金縛り』『悪人』『阿修羅のごとく』などがあります。
源田壮亮
埼玉西武ライオンズに所属するプロ野球選手です。2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™では日本代表に選ばれ、1次ラウンドの途中で小指を骨折したにも関わらずプレイを続け、優勝に貢献しました。
大分は魅力いっぱい
大分県の魅力は温泉と自然、美食の豊かさにあります。別府や由布院の名湯で心も体も癒され、くじゅう連山で自然を満喫し、地元の新鮮な海の幸や郷土料理で舌鼓を打ちましょう。
大分空港から県内各地へは車やバスで簡単にアクセスでき、JR九州の列車も県内を広くカバーしています。大分自動車道を利用すれば、九州内外からのアクセスもスムーズです。
大分への旅は、自然、温泉、食の魅力を存分に楽しめる時間を提供してくれますよ。
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文・構成/HugKum編集部