日田焼きそばは、大分県日田市のご当地焼きそばです。まずは日田市がどんなところなのか、チェックしていきましょう。
大分県日田市ってどんなところ?
日田市(ひたし)は、大分県の西部に位置し、阿蘇山をはじめとする山々に囲まれた緑豊かなところ。そして、その山々から豊富な水が流れ出て日田盆地で合流し、水資源に恵まれていることから、日田市は「水郷(すいきょう)」とも呼ばれています。
内陸性気候のため、気温は寒暖差が大きく、夏は暑く、冬は寒いのが特徴です。雨量も多く四季がはっきりと感じられます。また夏には真夏日を記録することも少なくありません。その日の最高気温全国トップとニュースで取り上げられることも多いのだそう。
北部九州の中央に位置する日田市は、過去より北九州の各地域を結ぶ要衝として繁栄し、北九州の政治や商業、文化の中心地でした。そんな日田市は今もなお、伝統的な町並みが残っており、観光の名所がいくつもあります。
日田焼きそばってどんな焼きそば?
最近では全国津々浦々、様々なご当地グルメがあります。大分県の日田焼きそばもその中の1つ。地元の人や日田市を訪れた人たちに愛されている郷土料理です。
日田市焼きそばの特徴や歴史についてチェックしていきましょう。
日田焼きそばの特徴は?
特徴その1:具材はシンプル
日田焼きそばに入っている具はとてもシンプル。もやしと豚肉です。店で出されている日田焼きそばは、店ごとによって具は異なりますが、もやしと豚肉は必ず入っているそうです。シャキシャキとした食感を出すため、もやしはサッと素早く炒めてあります。
特徴その2:麺はカリカリになるくらいまで焼く
日田焼きそばの一番の特徴といっても良いのが麺です。多くの日田焼きそばに使われているのは、蒸し麺ではなく、生麺。その生麺をパリパリになるくらいに固く焼くのが大きなポイントなんです。
麺を「炒める」というよりは「焼く」というイメージに近いのだそう。強火で焼き、焦げ目をしっかりとつけた焼きそば麺は、食感が面白く甘辛いソースともよく合うんです。
日田焼きそばの歴史をチェック
日田焼きそばが誕生したのは昭和30年代。大分県日田市にある『想夫恋(そうふれん)』というお店で生まれました。当時、店主であった角安親氏が、「焼いた麺料理はないものか?」と考え、試行錯誤して生み出されたのが日田焼きそばです。
その当時、麺料理といえばラーメンが主流でした。福岡をはじめとする九州では豚骨ラーメンが流行しており、焼きそばのように焼いた麺料理がなかったため、日田焼きそばが考案されたのです。
今現在、日田市内はもちろん、大分県外にも日田焼きそばを食べることができるお店が数多くあります。
日田焼きそばのおすすめの取り寄せを紹介
日田市を訪れた日田焼きそばをぜひ食べてみたいですが、自宅でも楽しめるお取り寄せ商品が多くあります。日田焼きそばのおすすめのお取り寄せを紹介していきます。
日田醤油 日田やきそばセット
天保14年に麹屋として、甘酒、味噌醤油の醸造を始めた歴史ある『日田醤油』。「自然の素材を自然に扱う」をモットーに、昔ながらの製法により伝統を守ってきました。
その日田醤油が本格的な日田焼きそばを家庭でも楽しめるようにと、日田醤油オリジナル焼きそばソースを開発。濃厚で風味豊かな味わいの日田醤油オリジナル焼きそばソースと、地元老舗の製麺所の生麺が入ったセットです。
萬天楼の日田やきそば
大分県日田市にある日田焼きそば『萬天楼』は、元は製麺所を営み、日田焼きそばの麺を開発、販売してきました。
国産小麦と水郷日田の水を使ってしっかり練られた自家製生麺と、スパイスが効いた甘めの自家製ソースがセットになった商品です。本格的な日田焼きそばを、自宅でも気軽に楽しむことができるでしょう。
日田焼きそばを取り寄せて作ってみた!
ここまで日田焼きそばの特徴や歴史などについて見てきました。そろそろ、日田焼きそばを食べたくなってきましたか?
では実際に、日田焼きそばセットをお取り寄せして作ってみたいと思います。日田焼きそばを美味しく作るポイントや材料、作り方などを一緒に見て作っていきましょう!
今回お取り寄せしたのはこちら
「元祖日田焼きそば『想夫恋』焼きそば 生めん2色入り」です。『想夫恋』は大分県日田市を中心に展開する焼きそば専門店。何を隠そう日田焼きそばが生まれたお店です。
材料・用意するもの
・お取り寄せした日田焼きそばセット
・豚バラ肉
・もやし
・青ネギ
・コショウ
・目玉焼き(お好みで最後にトッピング)
・水
美味しく作るポイント
・ラードを使うとコクがでる
・生麺は焼く前に熱湯でほぐす
・具はシンプルに、もやしと豚バラ肉、青ネギのみがおすすめ
・目玉焼きをトッピングするとボリュームが出る
作り方
1、豚バラ肉、青ネギは食べやすい大きさにカット。もやしは軽く洗ってザルにあげておきます。
2、生麺の場合、熱湯でサッと麺をほぐして水気を切っておきます。
3、フライパンに油を入れ、中火で熱します。
4、フライパンが温まったら麺を入れ、焦げ目がつくまでしっかりと焼きます。
5、麺がキツネ色になったら、まずは豚バラ肉を入れて炒めます。
6、5にもやしと青ネギを入れ、さっと炒めます。
7、野菜の上に麺をのせ、水とソースを入れ、炒め合わせます。
8、最後にコショウをふりかけ混ぜて、お好みで目玉焼きをトッピングしたら完成です。
もちもちパリパリとした麺と、シャキシャキとしたもやしと青ネギの食感がとても楽しい! コクと少し酸味のある爽やかなソースで食べたら、どんどんお箸が進む味です。
大分県日田市のご当地グルメ「日田焼きそば」
全国にご当地焼きそば数多くあります。その中のひとつ「日田焼きそば」について紹介してきました。
「炒める」というより「焼く」といった方が近い、パリパリに仕上げられた麺は香ばしく、ソースとよく合います。日田市を訪れたら、必ず食べたい1品ですね。またお取り寄せ商品も多くあり、自宅でも簡単に作ることがでるので、ぜひお取り寄せして作ってみてください。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)