【自由研究】満員御礼の大盛況!「海の自由研究フェス2024」のワークショップはわくわく楽しく学べるアイディアが満載!

毎年大人気の「海の自由研究フェス2024」へ行ってきました!海の生き物や環境問題について学べるワークショップのほか、豪華ゲストによるトークショーなど無料のコンテンツも充実。毎年、すぐに満席になってしまうほど大人気のワークショップは、自由研究で参考にしたいアイディアが満載。今回のレポートで気になるネタを、ぜひ自由研究の参考にしてみてください!

楽しみながら海の環境について学べる「海の自由研究フェス」

たくさんの参加者で賑わう「海の自由研究フェス」。

全国各地でごみ拾い活動を行うNPO法人グリーンバードが、日本財団”海と日本プロジェクト”の一環として主催する「海の自由研究フェス」が7月20日(土)・21日(日)の2日間、東京・原宿「WITH HARAJUKU」で開催されました。

2018年から開催されており、今年も大盛況でした。小学2年生の娘と参加してきた様子をご紹介します。

事前予約必須!大人気のワークショップ

作品作りの前の海の環境問題についてのプレゼンを聞くワークショップの参加者。

毎年、大人気の事前予約制のワークショップ。人気のワークショップはすぐに満席になってしまいますが、予約は一人一枠の制限のある期間がありますが、早めに申込すれば一枠は確保できるシステムになっています。時間制限が解除された後は空きがあればまた申し込めるので、丸一日楽しむことができますよ。

今年は「マイクロプラスチック」や「ゴーストギア」、「海洋酸性化」など異なるテーマで、7つのワークショップが実施されました。そのうちの3つをご紹介します。

シーグラスでカメのチャームを作ろう

海に落ちているシーグラスをレジンで固めたお洒落なウミガメのチャーム。

ウミガメの⽣態系や環境問題を学びながら、海に落ちているシーグラスを使ったウミガメのチャームを作ります。

チャーム作りの前にウミガメの生態や環境問題の影響について、イラストなどを用いて、分かりやすく説明してくれます。

ウミガメは、世界でも7種類だけ。そのうちの6種類が絶滅の危機に瀕しているとのこと。オスとメスは砂の温度で生まれる率が変わり、温暖化でメスが増えていて生態系のバランスにも影響しているそうです。

好きな色のシーグラスをウミガメの形をしたチャームに入れて、レジンで固めます。

ウミガメのことを思いながら、シーグラスを並べて、レジンで固めてチャームを作ります。色とりどりチャームが出来ました。

ホタテの⾙殻で海の世界を作ろう

ホタテの貝殻にシーグラスや貝殻を並べて海の世界を表現します。

お次は、実物のホタテの⾙殻に、レジンやプラごみ、シーグラスを装飾して海のジオラマを作りました。協賛の「甲子化学工業株式会社」 は廃棄されたホタテの貝殻から作られた環境配慮型ヘルメット「HOTAMET(ホタメット)」を開発しています。

作品作りの前にホタテの生態や廃棄問題について学びます。

ホタテは北海道だけで、年間50万トン(東京タワー50個分!)も廃棄されていて、環境問題における大きな課題の一つとなっているということを学びました。

手前は透明なレジンで砂を固めて、その上から、水色のレジンで海の感じを出していきます。

海に落ちているシーグラスやマイクロプラスチックで飾り付けをします。出来た作品は涼しげで、インテリアにもピッタリ。でも、悲しいかな、その綺麗な海の世界の装飾は、海のゴミからできています。

おうちに飾れば、今回、学んだことを思い出すことができて、環境問題への意識も高まりそうです。

地球に優しい漁網でマイバックを作ろう

漁網バッグ(右)を作る前に放置された漁網など、海のゴミ問題について考えます。

海のゴミ問題の一つが海に取り残されてしまったプラスチックから出来ている漁網。残された網は「ゴーストギア」と呼ばれ、プラスチックは分解されるのに400年近くもかかり、生態系に影響します。

漁網(右)のバッグの中に入れる中袋に好きな絵を書きます。中袋も生分解性できる素材です。

そこで、作られたのが環境に配慮した漁網として、世界初の生分解性できる「ニチモウ株式会社」のバイオマス漁網・ロープ。こちらは、70年前後で分解されるそうです。この漁網を使ってオリジナルバッグを作りました。

一般的にはまだ知られていない素材ですが、ワークショップを通して実際に触れることができて親子でとても勉強になりました。自分の食べる魚が、漁獲量だけではなく、どんな素材の網を使っているかということも意識していけたらと思います。

豪華ゲストによるトークショー

TikTokやYouTubeで人気の「WoWキツネザル」とさかなのおにいさん「かわちゃん」(右)の舞台挨拶。

TikTokやYouTubeで人気を誇る「WoWキツネザル」とさかなのおにいさん「かわちゃん」が豪華共演のショーも開催されました。海の環境問題や生き物の秘密について楽しくわかりやすく解説してくれました。

クイズに正解すると貰える「かわちゃん」のサイン入りのホタテの貝殻。

さかなのおにいさん「かわちゃん」のトークショーのクイズで、娘が正解してサイン入りのホタテの貝殻をもらいました!娘は、恥ずかしがり屋で、普段あまり、グイグイ前に出たりしないタイプなのですが、「かわちゃん」の楽しいクイズで、会場は大盛り上がりで、娘もぴょんぴょん跳ねて、手を上げて、ゲットしました。

ジンベイザメには3000本の歯が目に生えているなど、びっくりなトリビアを紹介して会場を盛り上げる「かわちゃん」。

ジンベイザメには、8000本も歯が生えているのに食べるのはプランクトンで殆ど使う必要がないとか、口以外の目の周りにも歯が生えているなど、大人にも興味深く、ついつい、人に話したくなるトリビアが増えました。

充実している無料コンテンツ

予約なしでも参加ができる無料のワークショップやお土産が貰える協賛の企業のブースも充実しています。また、兄弟で参加する場合、下のお子さんが未就学児の場合でも、こちらのコンテンツは楽しむことができます。後からパパと来た下の子はこちらだけでも十分楽しめました。

海ゴミアクアリウム

「海ゴミアクアリウム」。一見、美しい水槽ですが、ゴミで出来た水槽で考えさせられます。

神⼾の⽔族館 “átoa”と共同制作した「海ゴミアクアリウム」の展⽰も見応えがありました。「海のゴミの8割は街から来ている」と⾔われているそうで、どんなゴミが漂っているのが海の様⼦を再現した⽔槽を⾒て学ぶことができます。

マイクロプラスチックってどんなもの?

砂浜に埋まっている「マイクロプラスチック」集めは、宝探しのようで、会場の子ども達は夢中で集めていました。

波や紫外線によって直径5mm以下まで⼩さくなってしまった「マイクロプラスチック」。会場に⽤意した砂浜に埋まっている「マイクロプラスチック」をみんなで集めて、⾊とりどりのオブジェを完成させます。

集めたマイクロプラスチックはガラスのボトルに入れてオブジェを完成させます。

「マイクロプラスチック」はよく耳にすることはありますが、実際に今日初めて見て、触れることで、環境問題に関する実感が湧きました。大人でも言葉は知っているけれど、本物は見たことがないという方も多いと思うので、親子で貴重な経験になりました。

プラゴミアップサイクル体験

海で集めたプラスチックゴミを使ってアップサイクルを体験できるコーナーもありました。⾃分で選んだ⾊のゴミを素材に使って、世界で⼀つだけのキーホルダーを作ることができます。

お絵描きアクアリウム

描いた⽣き物が海の中で泳ぎ出す「お絵描きアクアリウム」も併設。ダウンロードして自宅でも楽しむことができます。

ミニゴミアート

キャンパスに絵を描いたり、海のゴミを貼り付けて完成させる「ミニゴミアート」。

ミニキャンバスと海ゴミを使って、お家で飾れるゴミアートを作るワークショップもありました。

予約なしのワークショップは、どれも自分のペースでできるので、小さなお子さんでも楽しめます。予約したワークショップの合間や前後に利用できるので、丸一日楽しめました。

またワークショップや無料のコンテンツで作った作品と一緒に内容をレポートにまとめれば、夏休みの初日に自由研究の宿題も完成で、楽しみながら学べて一石二鳥のイベントでした。

イベントは来年も開催予定です。ぜひ来年は参加してみたい、という方は早めにチェックしてくださいね。

NPO法人グリーンバード公式HPは>こちら

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文・取材/Rina Ota

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