【手塚治虫 ブラック・ジャック展】大人気展覧会がついに横浜に!過去最大規模、500点以上の直筆原稿を展示

そごう美術館(横浜)にて、2月25日(火)まで「手塚治虫 ブラック・ジャック展」を開催!『ブラック・ジャック』の500点以上の原稿や200以上のエピソードの直筆原稿が公開されています。
展示の内容やオープニングイベントに参加した手塚治虫さんの長男でヴィジュアリストの手塚眞さんのコメントをご紹介します。

横浜で開催!『ブラック・ジャック』史上最大規模の展覧会

2023年に連載50周年を記念して東京シティビューで開催された「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が全国を巡回し、これまでの総来場者数は15万人!横浜は6会場目となります。

©Tezuka Productions

『ブラック・ジャック』

1973年11月19日から1983年10月14日に『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載された医療マンガで、人間の病苦や生死についてのドラマがほぼ毎週一話完結で描かれた作品。医学博士であり、医者の免許を持ってた手塚治虫が、自分がもし医者になるならこんな医者になってみたいという理想の姿を描いたのが『ブラック・ジャック』です。
天才的外科医だが医師免許を持たないブラック・ジャックとさまざまな患者との関りから広がるストーリーは、医療倫理、生命の尊さ、社会問題などがテーマとして描かれています。

『ブラック・ジャック』に込めた想いとは

手塚眞さん

「この展示は圧倒的な作品の量で楽しんでいただけると思いますが、またその一つひとつの内容が濃いですよね。『ブラック・ジャック』全体としては命をテーマにしていますが、戦争、環境問題、人間愛など、おそらく手塚治虫が生涯ずっと気にしていたあらゆるテーマがこの作品の中に込められているのではないかと思います。
また、手塚治虫の漫画はスターシステムという描き方がありまして、これはいろいろな手塚治虫の漫画の登場人物、主人公が別の役でブラック・ジャックの中に登場します。そこで意外なキャラクターを見つけたり、さまざまな角度から楽しめる展覧会になっています」と手塚眞さんは、作品に込められた想いについて話しました。

大迫力!200以上のエピソードの直筆原稿を展示

全243話を網羅できる、『ブラック・ジャック』史上最大規模の展覧会では、制作当時の資料、『ブラック・ジャック』が生まれたときの秘密が解き明かされる証言映像なども展示されています。

©Tezuka Productions

会場は4つのテーマで構成されています。第1室 では、B・J(ブラック・ジャック)と個性豊かなキャラクターたちを作品と併せて展示。第2室 は、手塚治虫が『ブラック・ジャック』を生み出すにいたる背景を当時の資料とともに紹介します。

©Tezuka Productions

第3室が『ブラック・ジャック』というマンガがどんなものなのか、分かりやすくキーワードごとに展示しているのに対し、第4室では「医療マンガ」としての魅力、現代に通じるその社会性を深掘りしていきます。

「カミカイ」コーナーでは、横浜限定の展示も

第89話「おばあちゃん」
©Tezuka Productions

全会場共通の2作品に加え、展覧会メインビジュアル横浜会場のコピー「それを聞きたかった」の伏線回収となる横浜会場限定作品『おばあちゃん』が全ページ展示されています。

手塚眞さんは、「手塚治虫は、科学、未来、ロボット、環境問題、地球、宇宙などさまざまなテーマを扱ってきましたが、本質にあるものは人間に対する愛です。人間性こそが一番大切なのだということを常に漫画の中で言っておりました。今回の展示の最後にこの作品を選んでいただいたということは、まさに手塚治虫が伝えたかったことなのです」と話しました。

第1話「医者はどこだ!」 ©Tezuka Productions

たくさんのエピソードの中から名言をみつけたり、好きな作品と再会したり、新しい発見がたくさんあるので何度も通いたくなるような展示でした。

フォトコーナーでは撮影も楽しめます♪

©Tezuka Productions

会場には撮影可のスペースとフォトスポットも設置されています。自分も『ブラック・ジャック』の世界に入ったかのよう!?来場記念&思い出に撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。

名シーンがグッズに!展示限定商品をチェック♪

©Tezuka Productions

『ブラック・ジャック』の名シーンがプリントされたコインケースや大判ハンカチも登場♪家に帰ったあとも展示の余韻を楽しめる、大型のアート・ブックも販売されています。ここでしか買えない特別なアイテムをぜひ、会場でチェックしてください。

【「手塚治虫 ブラック・ジャック展」開催概要】

会期:2025年1月16日(木)〜2025年2月25日(火)
会場:そごう美術館
住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階
TEL:045-465-5515
時間:午前10時~午後8時 *入館は閉館の30分前まで。(そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます)
休館日:会期中無休

<入館料>
一般1,600(1,400)円、大学・高校生1,400(1,200)円、中学生以下無料
*公式オンラインチケット[e-tix]にてお求めの方は、事前および会期中いずれも( )内の料金。
*会期中、チケット売場にて[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ]をご提示の方は( )内の料金。
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは入館無料。
・公式オンラインチケット[e-tix]>こちら

そごう美術館 公式サイトは>こちら

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取材・文/やまさきけいこ

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