【入学準備】鉛筆・消しゴム選びにポイントあり!! にぎりやすい、文字が消しやすいものは?

学校が始まってすぐに使う道具の一つが鉛筆です。この時期、文具店に行くと鉛筆が大集合。どの鉛筆が良いのか悩んでしまいますよね? そこで、トンボ鉛筆に伺って、様々な鉛筆の特徴を聞いてきました。

新入学のプチギフトに鉛筆セット

トンボ鉛筆では、新入学の贈り物にぴったりの筆記具セットを2種類発売しています。どちらも1,000円程度という価格で、蓋を閉めるだけでプレゼントができ、中身も実用的です。学校に持っていくことのできるシンプルなデザインで、ベストなプレゼントと言えるのではないでしょうか?

左:ippo! /右:Hello Nature のそれぞれセット商品です

ippo! お祝いえんぴつ

(写真左)ギフト用の化粧箱に中身が見えるようにあらかじめ入れられていて、かきかた鉛筆2Bが10本、丸つけ用赤鉛筆が2本、モノ消しゴムが1個のセットになっています。パッケージには「おめでとうございます」と箔押しされたものと無地の短冊がついています。

テーマカラーがピンクと水色の2色があり、中の鉛筆の色も外箱の色に合わせてセレクトされています。

Hello Natureギフト用えんぴつセット

(写真右)木の温もりが感じられ、動物の親子のイラストがワンポイントとして入れられているHello Natureシリーズの2B鉛筆が12本、消しゴム1つ、オリジナルシール1枚のセットです。

白の箱の右側に鉛筆と同じ動物たちが並んでいるキュートな箱です。

鉛筆選びの鉄則:学校のルールの中で最適を探す

学校ごとに持ち物のルールがあることも。買う前にいま一度確認を!

最近は、学校の指示に対応するように、筆入れには鉛筆が6〜7本入れられるようになっています。

筆者の娘が入学する時は鉛筆の濃さと本数が指定されました。その時には2Bの鉛筆4本と4Bの鉛筆が1本、赤青鉛筆が1本の合計6本でした。ですが違う学校にお子さんを通わせるお母さんは「赤青鉛筆は両方が尖っていて危ないので、赤青鉛筆ではなく赤鉛筆1本・青鉛筆1本」と指定されたそうです。

鉛筆の本数や硬度(2Bや4Bなど)は、地域性により傾向があるというお話も耳にします。

そのため、トンボ鉛筆の鉛筆開発の担当者は「選び方で1番に守るべきなのは学校のルール。学校の入学説明会で、濃さや鉛筆の形に指定をされた場合には、まずはそれに従ってください」と教えてくださいました。

鉛筆選びのKeywordは「かきかたえんぴつ」

「かきかたえんぴつ」ってどんな鉛筆?

写真提供:トンボ鉛筆

「かきかたえんぴつ」と明記してされている鉛筆は小学生が学校に持っていくことを意識してデザインや仕上げを行っています。

なので、「かきかたえんぴつ」というキーワードは保護者の方々がお子さんの学校用の鉛筆を選ぶときに判断をしやすくしている一種の記号と考えて良いそうです。

同じメーカーの「かきかたえんぴつ」で硬度も同じ2Bを選んだとしても、軸の触り心地に違いがでます。鉛筆がコーティングされていてツルツルしているものもあれば、大きく手を加えることはせず、木の温もりや柔らかさが感じられるものもあり、それぞれに個性を持っています。書き味と同じくらい持った時の感触も大切にしたいですね。

機能性鉛筆もあります

トンボ鉛筆では、書いた文字がきれいに消えやすい芯を使った鉛筆、握る時に滑りづらく、持ち方を正しくする印がついている2種類の機能性「かきかたえんぴつ」があります。

きれいに消えるかきかたえんぴつ

「きれいに消えるかきかたえんぴつ」単品で1ダースのものもありますが、鉛筆6本と消しゴムがセットになっていると安心して買えそうと思いました。

使用されている「さら消え芯」は消しゴムにしっかり吸着する特殊成分が含まれているため、2B以上の濃い芯でも消えやすくなっています。

6Bは特に濃い鉛筆ですが、このように消すことができました。

今回は6Bの鉛筆で筆記テストをしてみました。特に濃い鉛筆なのでうっすらとあとは残りますが、とてもきれいに消えています。

しっかりもてるかきかたえんぴつ

左上にアイコンがあるように三角軸と六角軸が販売されています (写真提供:トンボ鉛筆)

お子さんは思い切り体を動かすことが多いので、その後の授業では手汗で鉛筆が滑ってしまいがちです。特に、少し光沢のある表面がコーティングされている鉛筆では、しっかり持っても文字を書くごとに手汗で位置がずれてしまいます。

「しっかりもてるかきかたえんぴつ」はマイクロ粒子を配合した微細な凹凸のある軸表面に加工してあるので、滑りにくさが同社従来品の2倍になっています。

実際に筆者も試してみましたが、持った感覚に違和感はないのですが、右手で握って左手で強く引っ張ってもまったくびくともしないホールド力に感動しました。

正しい鉛筆の持ちかたを箱の裏側で解説しています

かきかたえんぴつの1ダースの箱の裏には鉛筆の正しい持ち方の紹介が書かれていて、二次元バーコードを読み込むと動画での説明も見ることができます。特に「しっかりもてるかきかたえんぴつ」は丸い模様に指を当てると正しく持つことができるようになっているので、その説明も書かれています。

人差し指に鉛筆をピタッとそわせるのが正しい持ちかたです

三角えんぴつ

未就学の時期に使っていた三角軸の鉛筆から六角軸の鉛筆への移行を促すために、トンボ鉛筆では2種類の三角軸のかきかたえんぴつを学びへの一歩を応援する学童文具ブランドである「ippo!」ブランドから発売しています。

「低学年用かきかたえんぴつ」

画像提供:トンボ鉛筆

こちらは、今まで三角鉛筆を使ってきたお子さんが、一般的な六角鉛筆への移行するためのステップアップ用という位置付けが強そうです。

画像提供:トンボ鉛筆

手の小さな低学年のお子さんのために長さを約14mm短くしてあり、かつ、万が一、顔があたっても痛くないように、鉛筆を握ったときに頂点となる木口と呼ばれる部分の角が丸く加工されています。

「しっかりもてるかきかたえんぴつ」

前述した「しっかりもてるかきかたえんぴつ」にも三角軸のものがあります。

丸つけ用えんぴつにも工夫が

上が赤と青が半分ずつ、下が赤7青3と赤をたくさん使うお子さん向けのものです

元来の赤と青が半分ずつになっている、「赤青鉛筆」と呼ばれているものは、赤が朱色に近くなっていました。それをトンボ鉛筆ではより見やすいように朱色と赤の中間色でとても見やすい「丸つけ用赤」を作り出しました。さらに、机で転がりづらい六角軸です。

また、学校によって赤をよく使う場合には赤:青が7:3になっている「丸つけ用赤7青3えんぴつ」。赤1本と青1本というルールがあったり、青色の方が多く使う場合は「丸つけ用赤えんぴつ」「丸つけ用青えんぴつ」と単色でも販売しています。

消しゴムメーカーの側面も持つ「トンボ鉛筆」

トンボ鉛筆の消しゴムは6割のシェア

画像提供:トンボ鉛筆

トンボ鉛筆は「消しゴムメーカー」でもあります。青・白・黒の3本ラインが並んでいるだけで「あ、モノ消しゴム!」となるくらい誰もが知っている消しゴムはトンボ鉛筆の製品の一つです。

モノ消しゴムは形態や機能性で分けると15種類、種類によっては大きさのバリエーションもあります。

その中でお子さんの消しゴム選びをする際のポイントを2点教えていただきました。

学童向けの消しゴムも販売されています。(画像提供:トンボ鉛筆)

1.筆入れに入れられること

消しゴムは大きさだけでなく形も様々です。通学の時に消しゴムは筆入れに入れて持ち歩きますから、中に入れられることは当然必要なポイントです。

2.お子さんの手の大きさで持ちやすい・消しやすいこと

保護者の方と手の大きさがまったく違うお子さんの手。手の小さいお子さんにも持ちやすい大きさや形があるはずです。お子さん自身に試していただくのがベストですが、正方形に近い形をしていて、濃い鉛筆で書いた筆記線も消しやすい「モノ学習用消しゴム」や学校に持っていくために名前の記入欄のあるippo!ブランドの「濃いえんぴつ用消しゴム」が大きさも使い勝手の良さという面でもお勧めできる商品と伺いました。

機能性消しゴム

左:モノダストキャッチ/右:モノタフ  画像提供:トンボ鉛筆

消しゴムにも機能性がある商品がありあります。MONO消しゴムには消しかすがまとまりやすく、リビング学習の際にかすがまとまって消しゴム本体にくっつく「モノ ダストキャッチ」。「力を入れて消すので消しゴムをすぐ折ってしまう」というお子さんには消しゴム自体も強く、巻いてあるスリーブと呼ばれる帯にも工夫が加えられている「モノタフ」など機能で選ぶこともできます。

まとめ

特に一番上のお子さんの入学時は、何をどのように準備すればいいか悩みますよね。今回、鉛筆・消しゴムを製造しているトンボ鉛筆へ伺って、開発をしている方の生の声を聞くことができ、気をつけるべきポイントを伺うことができて本当に勉強になりました。

同時にメーカーも、より使いやすくなるように細かな工夫をした商品を作るよう、日々研究されていることも知りました。

ボールペンなどと異なり、鉛筆や消しゴムを試すことができる機会はあまりないと思います。でも、鉛筆ならばより少ない本数入りのセットを購入したり、消しゴムならば100円前後のリーズナブルな価格のものが多いのでいくつか購入して消し比べをしてみるのも一つの方法かもしれません。

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文・構成:ふじいなおみ

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