栄養満点「にんじんの葉」がこんなに使える! 彩りふりかけ、カフェ風サラダ、スムージーなどおすすめレシピ5選

栄養価が高いにんじんの葉をおいしく食べる方法をみていきます。ふりかけやサラダなどのレシピに触れながら、無駄なく活用できる方法を提案します。やわらかい葉の部分はアク抜き不要で、軽い湯通しだけで食べられますから、ぜひ試してみてください。

にんじんの葉は食べても大丈夫? あく抜きは必要?

にんじんの葉には甘みと爽やかな香りがあり、食材として活用できます。気になる安全性や調理前の下ごしらえについて見ていきましょう。

にんじんの葉は食べても安全?

にんじんの葉にはβカロテン、ビタミンC、カルシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。

にんじんがセリ科の植物であることから、その葉にはセリに似た独特の香りや清涼感があります。クセが強いと思われがちですが、ハーブのような使い方をしても、おいしく食べられます。

一方で成熟した葉は固くなり、特に苦味が強くなる傾向があります。刻んでから加熱すると食べやすくなり、さまざまな料理に活用できます。

簡単な下ごしらえ

にんじんの葉は、基本的にあく抜きせずに使えます。

生で食べてみて苦味や青臭さを感じる場合は、軽く湯通しすると色が鮮やかになり、口当たりも良くなりますよ。

保存方法

葉付きにんじんを手に入れたら、すぐに葉を切り離して保存しましょう。そのままにすると、葉がにんじんから栄養を吸い取ってしまいます。

切り取ったあとはすぐに調理して、新鮮さを味わうのが理想です。保存する場合は濡らしたキッチンペーパーに包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存してください。

にんじんの葉を活かした簡単レシピ2選

にんじんの葉が持つ独特の風味を活かして、料理に利用する方法をみていきます 。基本的には生でも食べられますから、手軽に作れるレシピを参考に作ってみてください。

香ばしい風味! にんじんの葉ふりかけ

にんじんの葉の香りを活かした、シンプルなふりかけです。ご飯に混ぜたり、おにぎりの具材にしたり、使い方は自由自在です。

・材料

(2人分)

にんじんの葉 2本分
ちりめんじゃこ 大さじ1
白ごま 小さじ1
かつお節 3g
酒 小さじ2
醤油 小さじ2
みりん 小さじ1

・作り方

【1】最初に、にんじんの葉についている土や汚れをしっかりと洗い流します。特に葉の付け根には土が残りやすいので、丁寧に洗いましょう。硬い茎の部分は細かく刻みます。

フライパンで乾煎りします。

【2】ちりめんじゃこ、白ごま、かつお節を加え、酒、醤油、みりんを回し入れます。

【3】水分が飛ぶまで炒めたら完成です。

・ポイント

冷蔵保存できるので、作り置きに便利です。

乾煎りしたにんじんの葉は、密閉容器に入れて保存できます。ドライパセリのように、お料理のトッピングとして活用しましょう。

にんじん葉と、コリアンダー、りんごのディップ

にんじん葉と他の材料をブレンダーで混ぜて作るディップです。りんごの甘さとにんじん葉の風味がよく合い、生姜とコリアンダーの香りが食欲をそそります。

クリームチーズと合わせてサンドイッチの具材にするなど、活用してください。

・材料

  • りんご 1/2
  • にんじんの葉 40g
  • コリアンダー(生、またはパウダーでも) 生葉なら20g程度が目安
  • 生姜 小さい1片
  • 塩 ひとつまみ
  • 水 必要に応じて
  • 【1】芯と種を取り除いたりんごを用意し、適度な大きさにカットします。パワーブレンダーまたはフードプロセッサーに入れます。
  • 【2】にんじんの葉とコリアンダーの生葉を洗い、粗めに切ります。すりおろした生姜、塩と一緒にりんごに加えます。
  • 【3】すべての材料をブレンドします。必要に応じてブレンド中に水を少しずつ追加します。ただし、完成したディップが薄まりすぎないように気をつけてください。

サラダでの味わい方

生のにんじん葉を使ったサラダは彩りが豊かで、繊細な葉のかたちもあいまっておしゃれなカフェ風に仕上がります。

にんじん葉のクセが気になる場合は、マヨネーズを少量加えると、まろやかな味わいになりますよ。冷蔵保存できるので、お弁当のおかずとしても重宝します。

シャキシャキ食感! にんじんの葉とナッツのサラダ

ナッツの香ばしさとにんじんの葉のシャキシャキした食感が相性抜群です。清涼感のあるさっぱりとした味わいのサラダに仕上がります。

・材料

(2人分)

にんじんの葉 40g
レタス 50g
ナッツ(アーモンド、くるみなど) 適量
オリーブオイル 大さじ2
塩 ひとつまみ
レモン汁 少々

・作り方

【1】よく洗ったにんじんの葉は、硬い茎の部分を切り分けます

若い葉であれば茎も柔らかく食べられますが、成熟した葉の茎は繊維質で硬い場合があります。
若い葉であれば茎もやわらかく食べられますが、成熟した葉の茎は繊維質で硬い場合があります。

【2】取り除いた部分は、軽く湯がいて冷水にとります。または、熱湯を回しかけるとやわらかくなります。

にんじん葉の苦味が気になる場合も、さっと茹でることで抑えられます。
にんじん葉の苦味が気になる場合も、さっと茹でることで抑えられます。

【3】食べやすい大きさに切ったレタスと、にんじん葉、茹でた茎を混ぜ合わせ、水気をしっかりと切ります。

【4】ナッツを軽く砕き、フライパンで乾煎りします。

【5】ボウルにすべての具材を入れ、オリーブオイル、塩、レモン汁で和えます。

・ポイント

チーズやドライフルーツを加えても、味わいの変化が楽しめます。お好みの市販ドレッシングを使用しても、おいしく仕上がりますよ。

にんじん葉とフルーツのサラダ

にんじん葉にはやわらかな苦味と香りがあるので、サラダにはぴったりの名脇役です。なかでも相性がいいのが、りんごやオレンジなどのフルーツ。甘みや酸味、果汁のジューシーさが、にんじん葉の風味を引き立ててくれます。

ドレッシングには、オリーブオイルをベースにしてはちみつやレモンを加えて爽やかに仕上げてください。食卓の彩りアップはもちろん、栄養もたっぷり。気分をリフレッシュしたいときの一品におすすめです。

硬い茎はスムージーに活用

にんじん葉の茎に固さがある場合は、スムージーに活用してください。豊富な栄養をそのままいただきましょう。

にんじん葉とりんごのスムージー

にんじん葉、りんご、バナナ、アボカド、小松菜などを豆乳や水と一緒にミキサーにかけるだけで、栄養満点のスムージーが完成します。りんごの甘さがにんじん葉の苦味をやわらげ、飲みやすくしてくれます。

にんじん葉の活用で多彩な味を

にんじんの葉は風味豊かで栄養価の高い食材です。湯通しするとクセがやわらぎ、さまざまな料理に活用しやすくなります。ご飯に合うふりかけ、香ばしいチヂミ、さっぱりとしたサラダなど、工夫次第で多彩な味わいを楽しめます。冷蔵庫に余っているにんじんの葉があれば、ぜひこれらのレシピを試してみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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