「音読ってなんでするの?」「美術や音楽って意味ある?」大人も困る小学生の質問に精神科医が回答! 大人も子どもも思わず納得!

大ベストセラー『学びを結果に変えるアウトプット大全』の精神科医樺沢紫苑と、『子どもが本当に思っていること』の精神科医さわが初タッグを組んだ、子どもの話す・書く・行動する力を育む本「自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑」(サンクチュアリ出版)。小学生を取材して集めたリアルな悩みに精神科医の回答が話題に。今回は本書から気になる質問を抜粋してご紹介します。

『学びを結果に変えるアウトプット大全』(シリーズ累計100万部)の小学生版が登場

小学生に取材して集めた悩みや心配ごとに、精神科医が答えたら?

この本は、精神科医・樺沢紫苑のベストセラー『学びを結果に変えるアウトプット大全』(シリーズ累計100万部)の小学生版。小学生を実際に取材して集めた82個のリアルな「学校や家で困っていること」に対して、精神科医2人が子どもの目線で解決プランを提案しています。

※ここからは「自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑」(サンクチュアリ出版)より引用・抜粋しています。

音読がめんどくさい!

音読ってなんでするの?

精神科医の回答

国語の教科書の「音読」の宿題は出ているかな?同じ物語を毎日、何回も読まされると「これって意味あるのかな?」と疑問にも思うよね。

精神医学の見方で言うと、音読の意味は大いにあるよ。声に出して教科書を読むのは、「アウトプット型」の代表的な勉強法のひとつ。脳のいろんな場所が元気になって、目だけで文字を追うよりも、内容が頭に定着しやすくなるんだ。

これから英単語おぼえたり、受験勉強で歴史の年号や数学の公式を暗記したりするのにも役立つから、音読の習慣は身につけておいてそんはないよ。

アクションプラン

教科書以外の、好きな本を声に出して読んでみよう

子どもは外で遊べ、って言われるけど何かいいことあるのかな

なんで大人は外で遊べって言うの?

精神科医の回答

決められたルールの中で楽しむゲームとはちがって、外で遊ぶときは、自分たちでいろいろと考えるひつようがある。「何回タッチしたらアウト」「チームわけはこうしよう」など、おにごっこやボール遊びのルールを決めるのも自分たち。

そうやって工夫しながら遊ぶと、「こうき心」が育っていく。いろんなことにきょうみをもち、チャレンジしようとする力につながるこうき心は、たくましく生きていくうえでかかせない気もちなんだ。体を動かす遊びで、頭がよくなるよ。外で友だちとおしゃべりするだけでもいい。自然の中にいるとリラックス効果が期待できるよ。

アクションプラン

放課後、友だちを公園にさそってみよう

学校に行きたくない…

学校に行きたくない日がある!

 精神科医の回答

お母さんやお父さんは「行きなさい」、先生は「来なさい」と言うだろうけど……「学校に行きたくない」というあなたの気もちを否定するひつようはないよ。学校に行っても行かなくても、あなたの価値はかわらないから。

ところで行きたくないのはなんでなのかな?朝起きられないなら、すいみんが足りていないのかもしれない。早くねれば、スッキリした気もちで学校へ行けるようになるかもよ。友だちのことで悩んでいるなら、スクールカウンセラーに相談してみるのはどうかな。

こんなふうに、まずは「行きたくない」理由をとりのぞいてみるのも、いいかもしれない。

「学校に行きたくない理由」を考えてみよう

朝、起きて「はぁ、今日は学校に行くのいやだなぁ……」という気もちになるとき。なんでいやだと思うのか、自分の心と向き合ってみましょう。
たとえば「夜おそくまでゲームをやりすぎてねむい」のが理由なら、今日の夜早くねれば、明日は行く気になるかも。「クラスメイトにいじられるのがいや」「仲間はずれにされている」といった友だち関係の悩みをかかえているなら、だれかに相談してみましょう。

アクションプラン

「学校に行きたくない理由」を紙に書き出してみよう

美術とか音楽って大人になったら使う?

 美術とか音楽って勉強する意味あるの?大人になったら使う?

精神科医の回答

今、あなたたちが受けている義務教育は、「はば広く学ぶ」ところに意味があるんだ。

たとえば音楽の授業でコンガやウッドブロックにふれたり、図工の時間に版画をつくったりするよね。授業がなければこんなけいけんはできないし、ふだんの生活では出会わないようなことにきょうみをもつきっかけにもなる。

そしてそのきょうみの「たね」は、あなたの生活や将来をゆたかなものにしてくれるかのうせいをひめているんだ。だから、「意味」なんて考えずに、心が動かされるようなけいけんをたくさんしてほしいな。

アクションプラン

きょうみのある美術館に行ってみよう

※ここまでは「自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑」(サンクチュアリ出版)より引用・抜粋しています。

どんな質問も恥ずかしくない!アウトプットを習慣に

「アウトプット」は教わったことを誰かに話したり、感想を書いたり、学んだことをまとめて発表したりすること。
※「はじめに」より
本書で取り上げている疑問はすべて実際に小学生に取材し、子どもたちから挙がったものです。

著者で精神科医の樺沢紫苑(かばさわしおん)氏がアウトプットで人生を変えてきた「ちょうほんにん」ならではの視点で、子どもたちの悩みやこまりごとをアウトプットで解決する方法(アクションプラン)を紹介しています。
家族、友だちと、みんなで一緒に読んでほしい一冊です。

著書をチェック

樺沢紫苑/監修: 精神科医さわ サンクチュアリ出版 1,500 円+税

◎子どもの「話す」「書く」「行動する」能力を最大化!
◎シリーズ100万部『学びを結果に変えるアウトプット大全』待望の小学生版
◎小学生を取材して集めた悩みごとに「心のお医者さん」が名回答
◎82項目すべてにイラスト&今日からできる『アクションプラン』付きでわかりやすい
◎小1から自分で読める!(全漢字ふりがなつき)

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文・構成/kidamaiko

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