「冷やし中華、はじめました!」人気店の期間限定メニュー6選 & お取り寄せ冷やし中華12選【7月7日は冷やし中華の日】

今年の夏も「冷やし中華、はじめました!」の言葉を待ちかねている方は多いでしょう。人気店の最新情報はもちろん、お取り寄せできるご当地・変わり種などおすすめ12選もご紹介。歴史や豆知識もわかって、もっと冷やし中華が好きになりますよ!

7月7日は「冷やし中華の日」

7月7日といえば、多くの方が七夕を思い浮かべることでしょう。短冊に願い事を書いたり天の川に思いを馳せたりする素敵な日ですが、実はこの7月7日、夏にぴったりのもうひとつの記念日なのをご存じでしょうか。それが「冷やし中華の日」です。しかし、なぜ7月7日が「冷やし中華の日」なのでしょうか。

この日付は、暦の上で「小暑(しょうしょ)」という日にあたりやすいことと関係しています。小暑とは、梅雨が明けて本格的な夏の暑さがはじまり、だんだんと暑さが厳しくなっていく頃のことです。

この時期はまさに、つるっとした冷たい麺とさっぱりしたタレがおいしく感じられる季節の始まりといえるでしょう。冷やし中華が恋しくなるこの時期に、「もっと多くの人に冷やし中華を味わって、夏を楽しんでほしい」という願いを込めて、主に冷やし中華のタレなどを製造・販売する食品メーカーによって制定されました。

夏の麺料理として定着している冷やし中華は、「中華」と名がついているものの、実は日本生まれの料理です。その成り立ちにはいくつかの説がありますが、その中でも特に東京と仙台の二つのお店がよく知られています。

そのひとつは、1933年(昭和8年)に東京・神田の「揚子江菜館」で提供がはじまったとされる「五色涼拌麺(ごしょくりゃんばんめん)」です。涼拌麺の『拌(ばん・はん)』は『和える』という意味で、麺・タレ・具材を混ぜ合わせて食べることを表しています。

この五色涼拌麺は神田から見える富士山を模して、盛り付けた麺の上に彩り豊かな具材を並べ、見た目の美しさを重視した点に大きな特徴がありました。冷たい麺料理がまだ一般的でなかった時代、それを広めるために視覚的な楽しさを加えるという発想は、現代の冷やし中華が持つ彩りの方向性を形作ったといえるでしょう。

もうひとつ、有力な説として知られるのが1937年(昭和12年)に仙台の「龍亭」で考案されたとされる「涼拌麺(りゃんばんめん)」です。こちらは冷房設備も一般的ではない時代、夏の暑さで食欲が落ちた人々のために、冷たい麺をさっぱりとしたタレで食べさせようという思いがありました。涼感と塩味で食欲を増進させるという目的から生まれたこの工夫が、現在まで続く冷やし中華の基本的な味の構成につながったと考えられています。

このようにして生まれた冷やし中華ですが、もちろん日本各地でさまざまな料理人による創意工夫があり、地域ごとに独自の発展があったと考えられています。現代の私たちが楽しんでいる冷やし中華の魅力は、こうした試行錯誤によって花ひらいたものなのです。

人気店の期間限定「冷やし中華」はいつからいつまで?

今年ももう7月、真夏も間近という季節です。地域によっては例年よりも気温が高いことから、さっぱりした食べ物が恋しいという方も多いことでしょう。もちろん冷やし中華シーズンはすでにはじまっています! この時期にしか味わえない、人気の冷やし中華情報をご紹介します。

大阪王将

おなじみの中華料理店・大阪王将では、9月30日までの期間限定で「五目冷やし中華」を味わうことができます。自慢のコシのある中華麺の上には、色とりどりの具材がたっぷり。特に、コリコリとした食感が楽しい中華クラゲが良いアクセントになっています。添えられたこってりマヨネーズで更なる味変も可能!

公式サイト:https://www.osaka-ohsho.com/limited/gomoku-hiyashi

幸楽苑

ラーメン店・幸楽苑では、今年も春から夏にかけて「冷し中華」が登場しています。味の決め手は、風味豊かな特製の黒酢ダレ。そのタレと相性抜群な麺の上には、蒸しエビやチャーシューなど“ひと手間かかった贅沢具材”が彩りよく盛り付けられています。お店ならではのこだわりが詰まった一杯をご賞味ください。

公式サイト:https://stores.kourakuen.co.jp/15921

餃子の王将

今年も餃子の王将から、待ちに待った期間限定の麺が登場しました。定番の「冷し中華」は、モチモチとした食感の麺と、歯ごたえの良いプリプリの具材が楽しめます。口に運べばフレッシュなレモンの風味がふわっと香り、後味もさわやか。暑い夏にぴったりの、清涼感あふれる一品です。また刺激的な辛さがお好みなら、一味唐辛子・ラー油・花椒油(ファージャオオイル)を効かせた、旨辛の「辛い!冷し中華」もおすすめです。

公式サイト:https://www.ohsho.co.jp/menu/west/post_204.html

マルちゃん

“ご家庭の味方”としておなじみの東洋水産・マルちゃんからも、夏にぴったりの「冷し生ラーメン」や人気の「マルちゃん正麺 冷し中華」が今年も登場し、お店に並びはじめています。夏の間しか味わえないこの味を求めて、発売されるとすぐにストックするというご家庭も多いのではないでしょうか。最大の魅力は、なんといってもおうちで手軽に、家族みんなの好みに合わせたオリジナルの一杯を作れること。お好きな具材をたっぷり乗せて、”我が家流”の冷やし中華を楽しみましょう。

公式サイト:https://www.maruchan.co.jp/products/search/maruchanseimen_hiyashityuka.html

日高屋

今年も日高屋に、夏の人気メニューがやってきました。「黒酢しょうゆ冷し麺」は、日高屋こだわりの細麺に、黒酢のまろやかな酸味と醤油のコクがきいた特製スープが絶妙に絡み合います。つるつるとした喉ごしで、暑い日でもさっぱりといただける上に、さらにうれしいのがお手頃な価格設定です。その日の気分に合わせて、餃子や半チャーハンとのお得なセットも選べるので、しっかり食べたいときにもぴったりのメニューです。

公式サイト:https://hidakaya.hiday.co.jp/hits/ja/menu/1/detail/146.html

らあめん花月嵐

らあめん花月嵐からは、創業33周年を記念して初の冷麺が期間限定で登場しました。特製麺とこだわりのスープが生み出すハーモニーに加え、別盛りの具材でさらに味わいの変化も体験できる一杯です。この夏だけの特別な味を、ぜひお試しください。

公式サイト:https://www.kagetsu.co.jp/menu/newitem/250604_morioka

お取り寄せできる冷やし中華のおすすめ12選

お盆や夏休みでおうち時間が増えがちな夏。いつもの冷やし中華も良いけれど、たまには特別な一杯を味わってみませんか? お取り寄せだからこそ楽しめる職人の技が光る逸品や、個性豊かな冷やし中華を厳選して紹介します。

高級冷やし中華

手延中華麺 揖保乃糸 冷やし中華スープセット

夏の麺の定番のひとつ、そうめん。そのトップブランド「揖保乃糸(いぼのいと)」で知られる老舗製麺所が、「本気でおいしい冷やし中華を作りたい」という思いで開発したのがこちらの商品です。長年培ってきたそうめん作りの技術を活かし、国産小麦100%で作り上げたこだわりの中華麺で、新たな魅力に触れてみてください。

鳥志商店 冷し中華そば

大正7年創業、福岡の老舗製麺所「鳥志商店」が、伝統製法でつくった冷やし中華の詰合せ。油で揚げずにじっくり乾燥させた特製のノンフライ麺は、生麺のようなコシのある食感が特徴です。化学調味料を使わないやさしい味わいのタレは、定番のごま醤油味や爽やかな柑橘味などがあります。

東天紅 冷麺セット

高級中華料理店「東天紅」からもお店の味をご家庭で楽しめる冷やし中華セットが販売されています。爽やかな黒酢醤油タレ・濃厚な担々胡麻タレに加えて、有頭海老・チャーシュー・椎茸の含め煮・メンマと4種の厳選具材がセットになっています。もちろんお好みの具材を加えればさらにおいしく。自宅で手軽に名店の味をお楽しみください。

ご当地冷やし中華

すみれ監修 味噌冷やし中華

札幌味噌ラーメンの金字塔「すみれ」が贈る、常識を覆す一杯がこの「味噌冷やし中華」です。にんにく・しょうがの効いたまろやかでコクのあるこだわりの味噌スープをぜひご賞味ください。お店で使用している麺を家庭向けに仕上げた、しっかり食感のちぢれ麺との相性も抜群です。

湘南ゴールド冷し中華

神奈川県で生まれたブランド柑橘「湘南ゴールド」をスープに使用、香り高くジューシーな冷やし中華です。「幻のフルーツ」とも呼ばれる湘南ゴールドならではの、華やかなシトラスの香りで暑い夏でも食欲が刺激されます。爽やかでありながら優しい酸味で、酸っぱいものが苦手なお子さんにもおすすめです。

喜多方 冷やし中華

喜多方ラーメンは冷やしも絶品! 日本三大ラーメンのひとつとして名高い、福島県の「喜多方ラーメン」が冷やし中華になりました。その特徴でもあるコシの強いちぢれ麺をそのままに、爽やかな醤油スープとごまスープに合わせた夏限定の味をお楽しみください。

ヘルシー冷やし中華

オーサワのベジ冷し中華

マクロビオティック食品開発に取り組む「オーサワジャパン」の冷やし中華は、動物性原料や化学調味料を一切不使用。麺はコシのある国産小麦のノンフライ麺を使用し、タレは昆布や椎茸のだしをベースに国産の純米酢などで仕上げた、すっきりとしながらも奥深い味わいが特徴です。自然なおいしさのあおさ入りふりかけで、さらに香味豊かに。

月のうさぎ 冷し中華こんにゃく醤油

カロリーや糖質が気になる方に、こんにゃく麺の冷やし中華をご紹介します。一般的な冷やし中華と比べると低カロリー・糖質少なめで罪悪感なく楽しめるのが最大の魅力。さらに麺は茹でる必要がなく、水で洗うだけですぐに食べられるので、忙しい日の時短ごはんや夜食にも買い置きしておきたい商品です。

柿酢で作った冷やし中華

山形県飯豊町から、酸味まろやかな「柿酢を使った冷やし中華」が登場しました。食が進むさっぱりスープと、生野菜をはじめとする8種の具材でお手軽調理。ミネラルのひとつ、カリウムを含んだ柿酢は汗をかく季節の食事におすすめです。

変わり種の冷やし中華

ニチレイ 冷やし中華

冷凍食品でおなじみニチレイの冷凍冷やし中華。なんと、レンジでチンしてそのまま冷たく食べられるという技術のたまものです。添付のスープを取り出してトレイをレンジにかけるだけ、約4分で麺と具材が解凍され、スープをかけて食べることができます。暑い夏の日、一食分だけ作りたいときにもおすすめの超・お手軽冷やし中華を体験してみませんか。

シークワーサーちゃん

「夏はやっぱり柑橘系! いろんな風味を試してみたい」そんな方におすすめなのがシークワーサーを使った冷し中華「シークワーサーちゃん」です。香川県の定番冷やし中華「レモンちゃん」の姉妹品として登場したこの商品は、スープにシークワーサー果汁を使用し、ほんのり香る風味と、レモンちゃんより少し強めの酸味が特徴。讃岐うどんを手掛ける製麺所が作ったもっちり麺との相性も抜群です。

長ーい冷し中華

夏の食卓に、あっと驚くサプライズ! その名の通り、麺の長さが自慢の「長い冷やし中華」です。特徴的な長いパッケージを開けると、そこには約36cmもの特製ロング麺が入っています。家族みんなで、どこまで長くすすれるか挑戦してみるのも楽しいかもしれません。またその長さから「末永く」「長生きしてね」といった願いを込めて、健康長寿や長いお付き合いを願うプレゼントにもおすすめです。

お気に入りの冷やし中華で楽しい夏を

夏の風物詩、冷やし中華。7月7日の「冷やし中華の日」をきっかけに、その意外な歴史や豆知識から、人気チェーン店の季節限定メニュー、そして全国からお取り寄せできるこだわりの一杯まで、その奥深い世界を巡ってきました。

定番の麺料理でありながら、その楽しみ方は実にさまざまです。お近くのお店で手軽に味わう一杯、麺や素材にまでこだわった名店の逸品、そして家族みんなの好みを詰め込んで自由にアレンジできるおうちの味。どれを選ぶか考える時間も、夏の楽しみのひとつになりそうです。お店で、ご家庭で、お取り寄せで、冷やし中華を食べて楽しい夏をお過ごしください。

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文・編集/HugKum編集部

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