小1の娘を放課後一人で遊びに行かせて大丈夫? クラス連絡網がない時代に親が決めるべき「おうちルール」【現役教師がアドバイス】

学習雑誌『小学一年生』に寄せられたパパママからのお悩みに、現役の小学校の先生がアドバイス。今回のお悩みは、子どもが友だちと遊ぶときに気を付けることや、お互いの家に遊びに行く際にどこまで許容するべきか?とお悩みの親御さんからの質問にお答えします。

子どもが友だちと遊ぶ約束をしてくるように。気をつけるポイントは?

最近、娘が放課後に友だちと遊ぶ約束をしてくるようになりました。公園などに一人で行かせて大丈夫か心配です。また、公園以外で遊ぶ場所として、友だちの家やわが家など、どこまで許容すればいいのか悩みます。

クラスの連絡網がないので、何かあったときに相手の保護者と連絡がつかないのも困っています。友だちと遊ぶ際の約束で気をつけるポイントを教えてください。 (うっぴーさん)

A:「おうちルール」を作り、明確化することで、安全に遊べるように促しましょう。

子どもは、小学校での生活に慣れてくると、友だちと「放課後も遊ぼうね」と約束してくるようになります。とはいえ、待ち合わせの場所や時間の認識が曖昧で、「友だちと会えずに子どもが帰ってきた」という経験をされた保護者も多いのではないでしょうか。

子どもが遊びに行く際は、「何時に誰と、どこで遊ぶのか」をお家の人に伝えること、そして、「△時に帰る」と約束することが重要です。予定が変わったときは、一度帰宅するか、子ども用の携帯電話などで必ず報告させましょう。

また、冒頭のように、友だちとの待ち合わせがうまくいかなかった場合も、探しにいかず、帰ってくるように伝えましょう。子どもが一人で動き回っていては事件や事故に巻き込まれることもあるからです。

子どもが特に仲良くしている子の保護者とは、連絡を取り合えるようにしておいてもらいたいのですが、ほとんどの学校では、クラスの連絡網を配布していません。ですから、保護者会などの機会を利用し、ぜひとも積極的に連絡先を交換することをおすすめします。

万が一、相手の保護者と連絡を取りたい場合は、学校に相談しましょう。学校は全ての児童の連絡先を把握しているので、内容によっては、学校から相手の保護者へ連絡を取ってもらえると思います。ただ、相手の家、あるいはわが家で遊ぶ場合は、保護者が連絡を取り合えることはもちろん、お互いの家の所在地を把握していることが大前提です。

保護者から「うちの子はお邪魔させてもらうのに、わが家はダメと断りにくいのですが」といった相談を受けることがあります。そんなときは、子どもを安全に遊ばせるために「おうちルールを作ってください」とアドバイスしています。「家では遊ばない」「土日だけならOK」など、家で遊ぶためのルールを明確にしておくと、子どもも判断しやすいでしょう。おうちルールがあれば、相手に納得してもらいやすくなると思います。

大切なのは、子どもたちが安全に楽しく遊べることです。そのために必要なことは何なのかを、そのつど考えていけるといいですね。

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私がお答えしました

佐々木陽子先生 公立小学校教諭

低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育情報サイト『みんなの教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2025年8月号別冊『HugKum』
イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子

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