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世界200都市以上でデジタルアートイベントを開催するGrande Experiencesの世界初公開展
漆黒の空間にデジタルアートを投影し、作品を空間全体で楽しむ没入型展示はいまや定番人気のイベントに。
常設のものもありますが、近年増えているのが著名なアート作品を元にしたものです。なかでもオーストラリアのメルボルンに本社があるGrande Experiencesは、2011年にシンガポールで実施した「ゴッホ・アライブ」に始まり、「モネ&フレンズ・アライブ」、「Dali Alive」、「the Leonardo da Vinci – 500 Years of Genius」などこれまでに世界200都市以上で展覧会を実施しています。

今回同社が新たに手掛けたのが、19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトの黄金の世界を旅する没入型展覧会「クリムト・アライブ」。今回東京での実施が世界初開催となる展示で、「接吻」「ユディト」「死と生」などの作品が時代や作品のテーマごとにカテゴライズされています。
クリムトがその手で紡ぎ出した作品世界の変遷とその背景を知ることができます。日本語と英語併記の字幕が挟み込まれ、ホール周囲の展示ボードで再度の詳細を確認し、また作品世界に没入するなど様々な楽しみ方ができます。
また、展示室内はすべて撮影可能。ドアの外がすぐに明るくてトイレも近く、行ってもすぐに戻ってこられるので、就学前の子どもとの初めてのアートイベントに挑戦するのには利用しやすくておすすめです。



現代アーティストとしても活動するKis-My-Ft2の千賀健永さんがアンバサダーとして展示を先行体験
「クリムト・アライブ」東京展の公式アンバサダーに Kis-My-Ft2の千賀健永さんが就任。オープニングセレモニーに登場しました。

「クリムト・アライブ」東京展を実際に体験しての感想を求められると、「僕も絵を描くのですが、クリムトの作品に触れて、愛の壮大なテーマを感じました。時代を超えて誰もが楽しめるアートで、絵を見ただけですごく幸せになれたりとか、すごく居心地のいい場所だと感じました。絵を全く知らない、アートに触れたことがない人たちも楽しめる空間だなってあらためて感じました」とコメント。
特に心に残った作品としては『接吻』を挙げ、「クリムトは愛や性をテーマにした作品を多く描かれていますが、アートと非常に親和性の高いテーマ。そこに込められた深い思いやメッセージが見れば見るほどじわじわと伝わってきて、作者はもしかするとこう考えていたんじゃないかな? とか考えてみるのも楽しいです」と紹介しました。

千賀さんはアイドルとしての活動の傍ら、自身の作品を創作する現代アーティストとしての顔も持っており、7月25日からは韓国で初となる個展「Essence of Love」が、さらに10月にはロンドンの現代アート美術館「サーチ・ギャラリー」での個展も控えています。
「日本だけでなく海外でも現代アーティストとしても認知していただき、戦っていけるようなアーティストになりたいといま勝負させていただいております。そこで僕のアートをたくさん人に知ってもらい、胸を張って帰って来られるように頑張りたいと思います!」と今回の個展にかける思いも力強く語りました。
最後に、「アートを知らない人でも、そこにいるだけで高揚感があるような、すごく素敵な空間になっていると思います。ぜひ皆様会場に足を運んでください!」と来場者に向けてメッセージを届けてくれました。

クリムトの黄金の世界を体験できるフォトロケーションもお忘れなく
会場にはクリムトの黄金の世界に入り込んで撮影できるフォトロケーションも用意されています。部屋は2つあり、1つ目の部屋を抜けた先にはクリムトの作品としてまず名前が挙がる「接吻」を立体物にし、美しい花に囲まれたフォトスポットも用意。メインフロアを楽しむのに夢中になってしまい、こちらを訪れるのをお忘れなく。


美麗なアートからぬいぐるみまでラインナップ クリムトの絵画をあしらった展覧会限定のオリジナルグッズ
「クリムト・アライブ」では、展覧会限定のオリジナルグッズも販売中。名画をモチーフにした文具やファッション小物、アート感あふれる雑貨など、クリムトの世界観を日常に取り入れられるアイテムをそろえることができます。観覧の記念やギフトにもぴったりです。




ウィーン分離派にカテゴライズされるクリムトの作品は小学校の美術の教科書に標準的に登場するものではないですが、中学生以上になると頻出。また、作品としての素晴らしさだけでなく、デザイン性の高さでも注目を集めており、その魅力について触れることは子どもたちにもきっと刺激になるはず。
外出するだけで大変なこの夏。東京の地下鉄の複数路線に直結している日本橋駅すぐのホールでの開催で、会場内は壁にもたれてすわったり、自由に楽しめます。この思い出づくりに、屋内での新体験はいかがですか?
本展は日本橋での開催後、2025年12月には大阪に巡回予定です。
クリムト・アライブは>>こちらから
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取材・文/北本祐子
