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総数500体以上! 1974年から3つの時代に発売されたモンチッチで振り返る51年の変遷
モンチッチは1974年にセキグチより発売された、おしゃぶりポーズとそばかすがかわいらしいぬいぐるみ。セルロイドのおもちゃを作っていた会社が「体はぬいぐるみ、顔と手足はソフビ(ソフトビニールの略)」という当時としては珍しい人形で、爆発的なブームを巻き起こしました。
「モンチッチ展」の会場内には、51年目を迎えた歴代のモンチッチを時系列に沿って500体以上展示。


なかでも貴重なのが、モンチッチのルーツとなる人形たち。今回の展示では1972年発売の「くたくたモンキー」をはじめとするモンチッチのルーツとなる人形たちも展示されています。


実は10年間の一時引退…から熱い声援を受けて復活! 今ブーム最高潮
実はモンチッチの歴史には空白期があります。
ブームを経て人気は世界に広がったものの、1985年にはフランス・パリ以外では販売休止となりました。しかし、ファンからの熱い声援を受けて1996年より販売が再開されました。
そこから時代の変化に合わせて変化を重ねながら、現在は世界中にファンを獲得するに至っています。

昭和・平成・令和の3つの時代ごとの部屋の再現が楽しい
展示では昭和・平成・令和の3つの時代ごとの部屋を再現。かつて持っていたモンチッチグッズに再会できるだけでなく、その当時の家具や電化製品を見て自分の家はもちろん祖父母の家や友達の部屋など、記憶の糸が次々とつながっていきそう。子どもにとっては生活スタイルの違いやトーンの変化、今また人気になっているトレンドなど、近い過去の時代の変遷について体感できる貴重な機会になるのではないでしょうか。


会場内にはフォトスポットも あなたのSサイズのモンチッチを連れて行って!
会場内には、お気に入りのモンチッチを置いて撮影できるフォトスポットも用意されています。
大きさはSサイズ用となっているので、お持ちの方はぜひ会場に連れて行ってください!


コラボしたのは香り付きモンチッチ! しなこさんが語るモンチッチの魅力
モンチッチ展の一般公開に先立ち開催された記者会見に登壇した人気の原宿系動画クリエイター・しなこさんは「モンチッチのこれまでの歩みすべてを拝見できた素晴らしい展示でした」と感動がおさまらない様子。会場が昭和・平成・令和とゾーンに分かれている構成が特にグッときたそうです。

「平成生まれの私ですが、昭和の時代から現在の令和まで、時代の移り変わりが分かって素敵なブースでした。モンチッチの誕生秘話など、私も知らなかったエピソードを知ることができてうれしかったです」
しなこさんが特におすすめするのは、これまでのさまざまなモンチッチが一堂に展示されている点。
「本当にたくさんの種類のモンチッチや友達が展示されています。海外のデザインやコスチュームなど、こんなものもあったんだという発見があると思います」
また、衣装の着せ替えができるブティックコーナーについて「私たち女の子の夢が詰まったお部屋でした。どの衣装もかわいくて、今からでもゲットしたいような貴重なものも展示されているので、このような機会はなかなかないと思います」と子どもたちからもそのファッションが注目されるインフルエンサーならではの視点を教えてくれました。

しなこさんといえば、その独創的なファッションやヘアメイクで知られ、休日になると全国から原宿のお店に子どもたちが駆けつけるほどの人気ぶり。
そんなしなこさんから見て、「モンチッチの一番の魅力は、何にでもなれるところだと思います」という。
「どんな肌の色、髪の毛の色、コスチュームでも、本当にいろんな姿に変化できるし、いろんな性格にも変化して、常に私たちに寄り添ってくれる。それがモンチッチの魅力ではないでしょうか」
しなこさんにとってモンチッチは「すごく癒しの存在」。特にキーチェーンタイプを集めることにはまっており、「出先でもカバンにつけていると、手に触ったときにほっと安心するような癒しの存在です」と話してくれました。
しなこさんプロデュースのモンチッチをはじめ、会場限定などグッズコーナーの子たちも魅力的!
展示会を観覧した後には、グッズコーナーでのお買い物というお楽しみがあります。しなこさんがプロデュースした「わたあめちゃん」と「ユニコーンちゃん」の2体も販売されています。こちらの最大の特徴は、モンチッチ初となる香り付きであることです。
「いちごの香りがするんです。私がこれを作るときに『香りを付けられませんか』とお伺いして、セキグチさんが私の夢をかなえてくださいました」

しなこさんは商品作りで「ワクワクセンサー」を大切にしており、企業に無理難題を言ってしまうこともあるそう。
「見た目だけではない、実際に持ってみるとさらにワンステップ上の驚きを作れたらと思いました」
デザイン面では、しなこさんらしい原宿風の要素をふんだんに取り入れています。
「ピンクとパープルは絶対に入れたいと思って色選びをしました。毛並みにはキラキラの毛が入っているんです。『ザ・しなこ、ザ・原宿』なモンチッチが作れたと思います」

前髪も特徴的で、一般的なモンチッチのアーチ型とは異なり、しなこさんとおそろいのぱっつん前髪にしています。
製作過程では「あれもやりたい、これもやりたい」と詰め込みすぎた時期もありましたが、引き算することで「みんなが自分のお気に入りのヘアアレンジができるようになった」と、このモンチッチを手にした子どもたちの遊び方も紹介していました。
モンチッチ展記念グッズも販売
グッズコーナーにはモンチッチ展記念グッズも販売。注目はここでしか買えない初期モンチッチの復刻版や、以前に販売されていたデザインのリバイバル商品。



展覧会について「モンチッチと一緒に成長してきた私のような女の子、昔からのファンの方々にも来ていただきたいですし、海外の方にもこの展示をきっかけに日本旅行に来てほしい」としなこさんもアピール。
「新しい世代の子たちにもモンチッチの魅力を知ってもらいたいので、ママと一緒に手をつないで親子で来てくれたらいいな」と期待を込めていました。
モンチッチ展 詳細はこちら
会期:2025年8月13日(水)~8月25日(月)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
休館日:会期中無し
開場時間:11:00~20:00 ※8/17(日)、8/24(日)は19:30閉場
※最終日は17:00閉場 ※最終入場は閉場30分前まで
公式HPは>>こちら
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取材・文/北本祐子
