登校前は毎朝大泣きするのに、帰りはケロッと元気な息子。これって甘え? SOS? 登校しぶりへの向き合い方を現役教師がアドバイス

学習雑誌『小学一年生』に寄せられたパパママからのお悩みに、現役の小学校の先生がアドバイス。今回のお悩みは、登校前にいつも大泣きしてしまうお子さんにお悩みの親御さんからの質問にお答えします。

Q:登校前にいつも大泣きします。笑顔で送り出すにはどうすればよいでしょう?

息子は、朝、学校に行く前に大泣きします。学校では楽しく過ごしているらしく、帰りは笑顔で帰ってくるのでホッとしています。でも、毎朝くり返すので、本人も私も疲れてしまいますし、送り出してからも心配です。

できることなら、朝から楽しい気持ちで登校させたいのですが、どうしたらよいでしょう。 (MOMOさん)

A:担任の先生と連携して楽しく登校できるようにサポートしましょう。

高学年なら、さまざまな理由による登校しぶりがみられますが、1年生は親御さんと離れたくなくて学校に行きたがらないことが多いようです。ただ、どんなに泣いていても、学校に来てしまえば友だちと仲良く遊びますし、先生との関係も良好であることがほとんどです。

お子さんもおそらく、お家の人に甘えていたい、離れたくない気持ちが強いのだと思います。学校に行きたくないわけではないけれど、学校の環境に慣れるのに時間がかかっているのかもしれません。友人関係など、ほかに原因がなければ、2年生にあがるころには収まっていると思います。

とはいえ、毎朝子どもに泣かれてしまうと親御さんも困ってしまいますよね。泣いているわが子を無理やり送り出すのも胸が痛むでしょう。笑顔で登校してもらいたい気持ちはよくわかります。

朝の時間に余裕があるようでしたら、とにかく子どもを無理やり登校させないことが重要です。学校側としては、子どもが来てくれたらOKなので、朝の登校が難しければ3時間目からでも、給食の時間からでも構いません。本人の好きな時間に登校させましょう。

ただ、忙しい親御さんはなかなか難しいかもしれませんね。その場合は、担任の先生に相談してみましょう。先生も親御さんと同じように、子どもたちには学校に来てもらいたいと思っています。朝、先生に校門までお子さんを出迎えてもらえるようにお願いするのも一案です。お子さんには「先生が校門で待っていてくれるよ」と伝えてみましょう。子どもの悩みは親御さんだけで抱え込む必要はありません。学校も不登校にならないようサポートしてくれるはずです。

最後にもう一つ、親御さんは笑顔で帰ってきたわが子の話をたくさん聞いてあげてください。「今日は学校で何が楽しかった?」「給食でおいしかったのは?」など、思い出すと楽しい気持ちになる話を引き出してもらいたいのです。すぐに泣く子は、泣けば親の注意を引けると思っています。だからこそ、「楽しかったことをお家の人に伝えたほうが喜んでくれるし、自分もうれしい」という経験を積むことが大切。そうすれば、おのずと泣くことも少なくなるでしょう。

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私がお答えしました

佐々木陽子先生 公立小学校教諭

低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育情報サイト『みんなの教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2026年1月号別冊『HugKum』
イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子

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