行列ができるパン屋【満寿屋商店】の親子教室で、絵本『パンのおうさま』のシチューパンを作ってみた!

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パンそっくりの絵本『パンのおうさま』シリーズは、その美味しそうなデザインとストーリーの面白さで大人気! 今回は、シリーズ内の絵本『パンのおうさまとシチューパン』のお話で登場するシチューパンをつくろう!という、夏休み親子パンづくり教室が湘南料理塾(湘南T-SITE)で開催され、親子で参加してきました。講師は、十勝「満寿屋商店(ますやパン)」の天方慎治シェフ。そして参加者にサプライズ!?の特別ゲストも登場しましたよ!

パンが大好きな王様のユニークな絵本『パンのおうさま』


作/えぐちりか

『パンのおうさま』はこんな本

パンが大好きな王様は、王国にあるものすべてをパンでつくらせました。お話に登場する、帽子やペット、ショベルカーなどパンで出来たいろいろなモノは、どれもユニークで美味しそう!パンの形をした絵本は、中身もパンだらけ!見て楽しい読んで楽しい絵本です。

『パンのおうさま』 作/えぐちりか(小学館刊)

『パンのおうさまとシチューパン』はこんな本

『パンのおうさまとシチューパン』 作/えぐちりか

本に出てくるパンを再現している『満寿屋商店』

メディアでも取り上げられることも多く、北海道では知らない人はいないほど大人気のパン屋『満寿屋商店』(東京本店)では、第2作目に登場するシチューパンから生まれた「おうさまのシチューパン」が販売されています。そこで今回は、シェフの天方慎治さんを講師に招いて親子料理教室が開催されました。

子どもと一緒にパンつくりスタート!


さっそくシェフが用意してくれたコック帽をかぶって、子どもたちはワクワク。教室は材料を合わせるところからスタート! 実際には発酵を待ってから形成しますが、今回はシェフがあらかじめこねて発酵させておいたパン生地を形成しました。手でまるめて形を整えて、型に入れていきます。

パンつくりに便利なシリコンベーキングトレー


今回の教室で使うのは、オーブンで使える手のひらサイズの『エバリッチ』のシリコンベーキングトレー。まるめたパン生地を型に入れて焼けば、簡単にミニ角食パンがつくれる優れもの!パン以外にもミートローフや卵焼き、お弁当に入れる野菜や肉をグリルしたり、とっても便利なアイテムです。

子どもがひとりで作れる!ソフトフランスパン


ミニ角食パンと同じ生地を使って今度は、小さなソフトフランスパンをつくります。もちもちした生地の空気を抜くために、めん棒をコロコロと細かく動かしていきます。みんなパン職人になった気分で、ワクワクしながら作業が進みます!


ハサミで切れ込みを入れる作業がとても楽しいようで、子どもたちは夢中になって作業を進めていきます。

ビニール袋に材料を入れるだけ!簡単パン生地つくり

パンが焼けるまでの間に、今度は材料からのパン生地つくり!発酵に時間がかかるのでこちらは、家に持ち帰って焼く生地になります。


テーブルの上に用意されたのは、2種類の小麦粉、グラニュー糖、塩、インスタントイースト、ラード、牛乳。マーガリンやバターではなく、ラードを使用するのはなるべくトランス脂肪酸が少ないものを使いたいからなのだそうです。
今回使用したのは、満寿屋のこだわりでもある十勝産の小麦粉「春の香りの青い空」と「クーヘン」。同じ小麦粉だけれど、触ってみると感触が全然違うから不思議!「こっちは、ねんどみたいだよ~」と緊張が解けてきたのか、子どもたちも笑顔に。


すべての材料をビニール袋入れて、空気を含めて口をしっかりおさえてら約50回くらい振っていきます。すると、ビニール袋に入れた材料がしっかり混ざって、かたまりになってきました!


袋から取り出した生地を小麦粉を振りかけた台の上で、しっかり手ごねしていきます。

はじめは、ベタベタしている生地も粘土遊び感覚で楽しくこねていくうちにつやが出てきて、きれいにひとかたまりになりました!ベタベタを防ぐときに小麦粉を追加してしまいがちですが、そうすると小麦粉の分量が増えてしまい、パンが硬くなってしまうことがあるそうなので注意です。

子どもたちにサプライズ!作者のえぐちりかさんによる読み聞かせ


はじめに形成したパンが焼きあがるまでの間に、教室に参加していた作者のえぐち先生に絵本を読んでいただきました。いつも読んでいる絵本の作者が、目の前で読んでくれるという贅沢かつ貴重な体験!驚きながらも、真剣な表情で話を聞く子どもたち。
本物のパンの形をした絵本『パンのおうさま』は、この本の形を決めてからストーリーを考えたというエピソードも聞くことができました!


そして今度は、どうしてパン生地を発酵させるのか、自分がこねた生地にいまどのようなことがおこっているのか、紙芝居で子どもたちにわかりやすく説明してもらいました。「生地がおならしてふくらんでいくのかな」と子どもならではの意見も飛び出て、おもしろい想像もふくらみます(笑)。

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シェフ特製のホワイトソースと具材がたっぷり!自分だけのオリジナルシチューパン


いよいよ焼き上がったミニ角食パンを縦半分に切って、包丁の刃先に気を付けながらシチューを入れる部分を包丁でくりぬいていきます。


パンの器ができたら先生特製のホワイトソースを入れてもらい、そこに自分でミックスベジタブル、ソーセージ、茹でたじゃがいも、ブロッコリーなどの具材を自由に選んで入れたら、その上にまたホワイトソースをたっぷりのせてもらってお好みでチーズをかけて再びオーブンに!

絵本から飛び出した!?シチューパンのできあがり


大好きなソーセージをたくさん入れたり、苦手な野菜を少なくしたり、それぞれのオリジナルシチューパンが焼き上がりました!「絵本に出てきたシチューパンと同じだね」と嬉しそうな子どもたち。自分でつくったシチューパンは、おいしさも格別なようであっという間に食べてしまいました。

できた!楽しい!という気持ちが子どもの自信につながる


はじめは、「ママも手伝ってよ~」と言っていた息子も作業していくうちにどんどん楽しくなり、「自分ひとりで全部やりたい!」と夢中になっていました。最後はみんなで記念写真。おみやげに、シリコン製のパン型、こねたパン生地、焼いたパン、先生お手製のバターミルククリームをいただきました!

そして、さっそく家に帰っておみやげを使って今日教えてもらったことをおさらい。すっかりシェフ気分の息子は、今回参加できなかった妹にパンの作り方をレクチャー。寝るときには、『パンのおうさまとシチューパン』の読みきかせまでやってくれました。

いつも読んでいる絵本にでてくる料理のつくり方をシェフに教えてもらい、作者の先生に会うことができたことは、とても素敵な体験になりました。

11月に予定の『パンのおうさま』絵本の第3作目に合わせて、親子パン教室は秋以降も開催予定なので、ぜひ皆さんも参加してみてください。

湘南Tサイト:湘南料理塾 (藤沢) https://store.tsite.jp/shonan/cooking/

絵本『パンのおうさま』の作者えぐちりかさんは電通アートディレクターで絵本作家で3人のお子さんをお持ちのお母さんです。

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取材・文/やまさきけいこ

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