藤本ワールド全開! 「予測不能でも心に刺さる」世界で注目の藤本タツキ作品の原型となる8つの短編作品

「チェンソーマン」や「ルックバック」で知られる日本の漫画家で、独創的な作風と衝撃的な展開で世界的に注目されている藤本タツキ。10月17日(金)より2週間限定で劇場公開された「藤本タツキ17-26」は、各所から「満足度が高い」といった評価を受け藤本タツキ作品の映像化の強さが改めて証明された形です。
その「藤本タツキ17-26」がPrime Video で世界独占配信中です。

「チェンソーマン」や「ルックバック」の萌芽を感じさせる藤本ワールドが全開!

2020年には「チェンソーマン」で第66回小学館漫画賞少年向け部門を受賞し、そして劇場版の原作を手掛けた「ルックバック」は2024年に公開されると全世界で44億円を超える大ヒットとなりました。

今、日本のみならず世界中に注目をされている藤本タツキですが、彼が17歳から26歳までに描いた読み切り作品「藤本タツキ短編集17-21」・「藤本タツキ短編集22-26」に収録された全8作品が、気鋭の監督やアニメーターの手により、このたび「藤本タツキ17-26」としてアニメ化されました。

若き日の藤本タツキの思考を覗かせる8作品

藤本タツキの短編集「藤本タツキ 17-26」に収録された8作品は、ジャンルもトーンもバラバラながら、どれも「藤本らしさ」が濃縮された粒ぞろいの短編です。まだ観たことのない人に向けて、それぞれの魅力を紹介します。

短編集はこちらの8作品。
『庭には二羽ニワトリがいた。』
『佐々木くんが銃弾止めた』
『恋は盲目』
『シカク』
『人魚ラプソディ』
『目が覚めたら女の子になっていた病』
『予言のナユタ』
『妹の姉』

突飛でもまっすぐな気持ちが心を揺さぶる前半作品群

『庭には二羽ニワトリがいた。』

『庭には二羽ニワトリがいた。』は、宇宙人に支配された世界で鶏の着ぐるみをかぶって生き延びる小学生2人の物語。突飛な設定ながら、子どもたちの感情や絆がリアルに描かれ、笑いと切なさが同居する傑作です。映像化では「まさかの最高傑作」と評されるほど、演出の完成度が高く、藤本作品の中でも特に親しみやすい一作と言われています。

『佐々木くんが銃弾止めた』

『佐々木くんが銃弾止めた』は、超能力を持つ少年が主人公で、この作品には藤本作品らしい「力と孤独」の描写が光ります。短いながらも、少年の葛藤と成長が凝縮されていて、観た後に余韻が残ります。

『恋は盲目』

 『恋は盲目』は、ラブコメ調の軽快な作品。純朴な少女と、彼女に恋する少年のやりとりがユーモラスです。藤本作品の中では珍しく“ほっこり”系ですが、やはりそんな中にも異質を紛れさせるところは藤本作品ならでは。

『シカク』

『シカク』は、殺し屋と少女の奇妙な関係を描いた作品。藤本タツキの「人間の二面性」へのまなざしが感じられます。セリフの間やコマ割りが巧みで、映像的な演出が印象的です。

感情とテーマが深く刺さる後半作品群

『人魚ラプソディ』

『人魚ラプソディ』は、人魚と人間の恋を描いたファンタジー。美しいビジュアルと切ない展開が特徴で、藤本作品の中でも“詩的”な印象が強い一作です。人魚の存在が象徴することが、観ている人の心を打ちます。

『目が覚めたら女の子になっていた病』

『目が覚めたら女の子になっていた病』は、性別が突然変わる奇病をテーマにした作品。ジェンダーやアイデンティティに切り込む内容で、藤本タツキの社会的な視点が垣間見えます。軽妙な語り口ながら、深い問いを投げかけてくる構成が秀逸。

『予言のナユタ』

『予言のナユタ』は、世界を滅ぼすと予言された少女と、その兄の物語。ナユタの言動は不気味で理解不能ですが、兄の視点を通して「理解できない存在をどう受け入れるか」というテーマが浮かび上がります。ラストのセリフは、藤本作品屈指の名場面として語られることも。

『妹の姉』

『妹の姉』は、絵を描く姉妹の関係を描いた作品で、『ルックバック』の原型とも言われています。姉妹の感情の揺れや、創作への向き合い方がリアルに描かれ、教育や育児のテーマにも通じる深みがあります。絵のタッチや構成も印象的で、静かな感動を呼ぶ一作です。

これらの短編は、藤本タツキの「感情」「構成」「異質さ」「共感力」が凝縮された作品群。藤本作品が好きな人は、原型となるこれらの作品を観ることでより彼の作品への理解に繋がるでしょう。またまだ観たことがない人は、藤本ワールドの入り口として観ると、簡単に言葉にしがたい何かを作品の中に観ることができると思います。自分の中の新たな感情に触れたいときに、ぜひおすすめです。

「藤本タツキ17-26」はPrime Videoで世界独占配信中

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文・構成/HugKum編集部

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