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訪問前に知っておきたい 「やなせたかし先生ってどんな人?」
夏休みに親子で訪れたい展覧会のひとつとしてぜひご紹介したい本展ですが、まずお子さんに「やなせたかし先生」ってどんな人なのかお話ししてみませんか。

やなせたかし(本名・柳瀬嵩/やなせ・たかし)先生は、1919年、高知県生まれ。三越百貨店の宣伝部などを経て、53歳で漫画家として独立しました。舞台美術や作詞、ラジオ・テレビの構成など、活動は多岐にわたります。
1961年には「手のひらを太陽に」を作詞。1967年には「ボオ氏」で週刊朝日マンガ賞を受賞。1973年には雑誌「詩とメルヘン」の編集長を務め、同じ年に絵本『あんぱんまん』を発表しました。1988年にテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」がスタートすると、世代を超えて愛される国民的キャラクターに成長。2013年、94歳で天寿を全うするまで、ペンを置くことはありませんでした。
本展は、2026年に高知県香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアムが設立30周年を迎えることを記念し、全国の会場を巡回しながら展示開催されています。東京での開催の次の巡回地には、兵庫県の姫路文学館が予定されています。

会場は6つの章で構成。原画約200点で辿る“やなせワールド”
会場の世田谷文学館2階展示室は、「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」「Epilogue 人生はよろこばせごっこ」という6つのエリアで構成。貴重な原画やラフスケッチ、愛用品などがずらりと並びます。
色とりどりのイラストが並ぶ会場は見ているだけで心が弾みますが、作品ごとにつけられた解説を読み進めるうちに、思わず涙が浮かんでしまうことも。戦争体験、家族との別れ、そして最後まで「人を喜ばせること」をやめなかったやなせ先生の生き方は、子どもだけでなく、大人の心にもまっすぐ届くはずです。

※展示作品の一部は世田谷文学館所蔵も含まれます。

「てのひらに太陽を」制作年不明
(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵


(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

その逸話が描かれた『アンパンマン伝説』「ばいきんまん登場」 1997年。
(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵

(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
会場外にもフォトスポットに本展オリジナルグッズの販売など盛りだくさん!
展示会場を出ても、まだまだやなせワールドは広がっています。
1階には等身大のやなせたかし先生と写真が撮れるフォトスポットを設置。


世田谷文学館 1階のミュージアムショップには、本展オリジナルグッズなど140種類以上がずらり。原画をあしらったクリアファイルやポストカード、アンパンマンモチーフの雑貨など、大人も子どもも思わず手に取りたくなるラインナップです。記念になる一品を、ぜひ探してみてください。

世田谷文学館は展覧会以外の見どころもいっぱい
世田谷文学館は、企画展だけでなく建物全体を楽しめるスポットです。1階の常設展示室入口には、からくり人形作家・ムットーニ(武藤政彦)さんが手がけた4つの“からくり劇場”があり、1時間ごとに動き・光・音楽が織りなす小さな物語が上演されます。その精巧な仕掛けは、大人でも思わず見入ってしまう名物展示。
読書好き親子には、本と触れ合えるライブラリー「ほんとわ」もおすすめ。ベビー&キッズエリアには授乳室もあり、絵本や児童文学も揃っています。一般的な図書館のように貸し出しは行っていない点はご留意ください。

さらに1階奥には、中庭の庭園を眺めながらひと息つける喫茶室「喫茶どんぐり」があり、手作りシフォンケーキやスパゲッティなどの軽食も楽しめます。こちらは展覧会チケットがなくても利用可能なので、散歩ついでに立ち寄るのもおすすめです。
やなせたかし展と同じ会期中、1階のコレクション展示室では「没後30年 宇野千代展 ―恋と創作の若き日々―」(前期:〜9月6日)も同時開催されています。『色ざんげ』『おはん』などで知られる作家・宇野千代(1897〜1996)は、若き日に画家・東郷青児とともに世田谷の淡島に瀟洒なアトリエ付きの家を構えて暮らした、世田谷にゆかりの深い人物。本展では、2023年度に同館へ寄贈された新資料を中心に、山口県岩国での少女時代から代表作『おはん』の連載が始まる50歳頃までの歩みを、直筆原稿や東郷青児からの書簡、日本初のファッション誌「スタイル」、宇野デザインの着物など多彩な資料で紹介しています。
今秋放送予定のNHKの朝の連続テレビ小説『ブラッサム』は、宇野千代さんをモデルに、明治・大正・昭和と駆け抜けた女性の生き方を描き出す作品です。ひと足先に宇野千代さんの実像に触れておくと、よりその背景を感じながらドラマが楽しめるかもしれません。やなせ展のチケットで合わせて観覧できるので、ぜひ足を延ばしてみてください。
やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ
会期:2026年6月30日(火)~9月6日(日)
会場:世田谷文学館 2階展示室(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
開館時間:10:00~18:00 *展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで
休館日:月曜日(月曜が祝休日の場合は開館し、翌日休館)
観覧料:一般1,500円/65歳以上・大学・高校生900円/中学生以下無料
公式サイトは>>こちら
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この記事を書いたのは
大阪生まれ。IT系出版社に勤務後、「女性にもITをもっと分かりやすく伝えたい!」とIT系編集・ライターとして独立したはずが、生来の好奇心の強さとフットワークの軽さから、気が付けばトレンドライターとして国内外で幅広いジャンルを取材・執筆するように。マウンテンバイクと電動アシスト自転車を所有し、都内の移動は自転車が多め。
(C)やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵