ドラマに映画にと大活躍の女優、志田未来さん。6歳から子役として芸能界で過ごしてきた志田さんですが、子ども時代は意外におてんばだったとか!
そんな志田さんの貴重なエピソードを語ったインタビューが、小学館の学習雑誌『小学一年生』サイトで2回にわたって掲載されています。
●志田未来さん 初めて仕事のことで泣いた『クレヨンしんちゃん』
インタビューでは、ご両親について尊敬の念を持って語っていた志田さん。志田さんのもつ強さやしなやかさは、ご両親の愛情のもとで育まれてきたものだと感じさせてくれます。インタビューのなかで語っていることから、志田家流育児の極意をご紹介していきます。
■あいさつや心構えはしっかりとしつける
まず、ポイントのひとつめは、大事なことは小さい頃から話してしつけること。
「理想の女性は母」と言い切るほど、お母さまの影響は大きかった志田さん。小学生時代から、現場の付き添いをはじめ、公私ともにお母さまが志田さんを支えてきました。
「仕事への取り組み方はすべて母のしつけです。仕事をきちんと準備すること、あいさつの大切さ、常に初心を忘れないといった心構えなどをしっかり母が教えてくれたので、小さい時に身に着けることができました」。
よき指導者でもあったお母さまから、仕事での心構えをしっかりと教わった志田さんは、今でも「挨拶をきちんとして、調子に乗らず初心を忘れずに」という言葉を心に刻んで仕事をしているそうです。
■押さえつけず子どもの自由を尊重する
ふたつめのポイントは、子どもの自由を認めること。
志田さんのご家庭では、しつけや仕事の面では厳しい反面、それ以外は実に自由だったそうです。 「『これをしなさい』、『勉強しなさい』と言われたことはありません。『やりなさい』と言われていたら、やらなかったもしれません。言われないことで、かえって自発的にできるようになったのかも」と、志田さん。
親にとって、「○○しなさい」や「まだしてないの?」といったことを言わずにいるのは、なかなか忍耐のいることかもしれません。けれど、言われるほど子どもが反発してしまうのは確かです。
厳しく言うだけでなく、時にはゆるめる。子どもを信頼し、その意志を尊重してみることも、育児にとっては大切なことだと改めて気付かされます。
■子ども時代の楽しさが、今の自分にもつながっている
インタビューでは、子ども時代の思い出を楽しそうに話していた志田さん。
「両親は、子どものころから自分がやりたいと思ったことをのびのびとやらせてくれました。それがうれしかったんだと思います。だから、大人になってもその記憶が家族の絆となって残っていて、日々楽しく生きられるのではないと感じています」
最近も、お父さま、お母さま、友だちのように仲がよい妹さんとみんなで海外旅行に行ったそうです。志田さんの原動力のひとつは、こうした強い家族の絆と楽しい思い出にあります。
厳しさと自由の「緩急」を付けるように、気持ちにも緩急を付けることが、日々の育児を乗り切るポイントかもしれません。 絆の形は家族によって違いますが、素敵な絆を作っていけるよう、ぜひこれらの極意を参考にしてみてください。
(ライター/相川いずみ)