ポケモン初！現代アート展覧会！ Daniel Arsham × Pokémon 渋⾕パルコで開催中

親子でアートを楽しむ方法を紹介している「リトルアーティストリーグ」です。筆者は、よくこんな相談を受けることがあります。「子どもにはさまざまなことを知ってほしいけれど、アートってどう触れさせたらいいのか分かりません」と。そんな方にでも親子でアートを楽しめる展覧会をご紹介します。

取っつきにくい現代アートもポケモンなら子どもと楽しめる！

多様化する現代社会において、終身雇用制度も崩壊し、今の子ども達に必要なのは、「生き抜く力」と言われています。どうやったら「生き抜く力」を会得できるのでしょうか？

以前は、知識量や論理的思考力が必要とされIQが重要視されていましたが、現代ではデザイン思考やアート思考が着目されています。いかに多様な視点を持ち発想する力を養えるかが、一つの鍵となります。是非、ポケモンをきっかけに親子で現代アートを楽しんでみましょう！

色覚異常な現代アーティスト「ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham) 」って誰？

「Fictional Archeology（フィクションとしての考古学）」というコンセプトに基づいた様々な作品を制作するNYを拠点に活動するアーティストです。生まれながらに色覚異常（色盲）を持つことから、作品の多くが白と黒を基調とし、素材に石灰や火山灰、ガラス、黒曜石を使用するなど、デカダンな作風で知られています。https://www.danielarsham.com/

アメリカから見つめたニッポンのカルチャー

展覧会名は「レリックスオブカントースルータイム(Relics of Kanto Through Time)」。Relicsとは遺品という意味です。そしてKantoとは関東のこと。アメリカでアーシャムが⼦どもの頃に親しんだ、ピカチュウ、ヒトカゲ・ゲンガーといったカントー地⽅のポケモンたち、ポケモン図鑑といったアイテムが、彼の⼿により新たな作品に⽣まれ変わります。

Daniel Arshamは「フィクションとしての考古学」をコンセプトに制作をするアーティストで、その作品は、
現在の世界をあたかも未来から観るような作品は、観る者の想像⼒を誘発します。今回、Arshamは⾃らが思い
を寄せる「ポケモン」を愛すべき「⽣きもの」として、あるいはその「遊び」を象徴するアイテムひとつひとつを、彼なりの考古学によって解釈し、表現しています。これから1000年後、⻄暦3020年にポケモンを発掘してみると――︖ ⼀⾒⾵化したかのような様相を呈していても、⽬を凝らすと結晶化した輝きを⾒せる、ピュアで美しい作品たちは、空想の未来に遊ぶArshamの⽬を通して、ポケモンのポジティブな未来を想像させる魅⼒にあふれています。

是非、アーシャムがどのような意味を込めて作品を作ったのか、またあるテーマを咀嚼して自分なりに表現することの楽しさを親子で語り合ってください。

現代アートを手の中に

現代アートは美術館に観に行くだけではありません。パブリックアートといって、公共の場にアートが設置されている場合もあり、誰でも自由に楽しむことが出来ます。本展にあわせて、1Fの公園通り側エントランス付近にもパブリックアートが設置されているので、是非チェックしてみてください。

また、ステッカーやポストカードなど気軽に購入できるグッズもあるので、是非鑑賞後現代アートを自分の手にしてみてはいかがでしょうか？思い出を持ち帰りまたふとした瞬間に反芻し、数日後に子どもが感想を話してくれたりすることも少なくありませんでしょうから。

開催概要

教えてくれたのは、LITTLE ARTISTS LEAGUEのメンバー。

LITTLE ARTISTS LEAGUEは母になった、アーティストママが立ち上げた、
親子へ向けた、本気でアートをやっていく活動団体です。