チョコチップクッキーの歴史はそれほど古くありません。初めて生まれたのは1938年、アメリカのある宿屋で作られたチョコレートクッキーが始まりです。いつも使っていたチョコレートが無かったため、違うチョコレートを使ったところ、チョコが上手く溶けずに残ってしまったのです。この失敗作が、チョコチップクッキーの元祖です。
偶然から生まれたチョコチップクッキーだからこそ正式な形や伝統的な作り方はなく、チョコチップの形やクッキーの食感など、さまざまタイプがあります。チョコチップクッキーの違いと、おすすめを紹介します。
チョコチップの種類
チョコチップクッキーに無くてはならない存在のチョコチップ。クッキーを口の中で味わうとき、アクセントとなるのがチョコチップの食感です。チョコチップの種類は大まかに分けると2種類あり、見た目や食感に違いがあります。
つぶつぶタイプ
柔らかい粒状のチョコレートで、クッキー生地とのバランスが良いタイプです。クッキー自体が小さめのタイプが多く、何枚でも食べてしまいそうなチョコチップクッキーです。元祖チョコチップクッキーもチョコを細かく刻んだつぶつぶタイプに近く、たくさんの種類が発売されています。
チャンクタイプ
立方体のように角がある大きめのチョコチップで、ザクザクとした食感が特徴です。つぶつぶタイプに比べると1粒のサイズが大きく、チョコレートを食べている実感がより強くなります。クッキー自体も大きいタイプが多く、1枚で満足できるような食べ応えのあるタイプが多いです。
クッキー生地の違い
チョコチップクッキーの生地は商品によってさまざまで、味や風味も多種多様ですが、食感で分けると2つのタイプに分類できます。
サクサクタイプ
サクサクと軽い食感で、生地の香ばしさとチョコレートの風味を楽しめます。一般的なクッキーはサクサクタイプが多く、たくさんの種類が販売されています。家庭で手作りするクッキーもこのタイプが主流で、老若男女問わず愛されているタイプです。
しっとりタイプ
クッキーの外側はサクサクで、中はしっとりとしているタイプです。サクサクしっとりの生地に加えてチョコチップがアクセントとなり、さまざまな食感を楽しめます。電子レンジなどで少し温めると、中のしっとり生地が温まり、チョコチップも少し柔らかくなって、より風味が豊かになるクッキーもあります。
パッケージの違い
チョコチップクッキーは自宅で食べるのはもちろん、プレゼントでも喜ばれるお菓子です。シンプルなお菓子だからこそ、たくさんの種類が発売されており、パッケージもさまざまです。
缶タイプ
高級感があり、プレゼントに最適のタイプです。缶タイプのチョコチップクッキーは、クッキー自体の形も揃っていることが多く、その点でもプレゼントに向いています。デザイン性の高い缶や、可愛らしい缶など、中身以上に人気があるタイプでもあります。食べ終わっても、缶をいろいろな用途で使えるので、自宅用としても人気です。
袋タイプ
クッキーがたくさん入っているタイプが多く、リーズナブルで自宅向けとして最適です。中でクッキーが動くので、割れてしまうこともあります。個包装されているタイプであれば保存も利くので食べすぎを防止するだけでなく、シェアもしやすいです。
箱タイプ
袋タイプに比べてクッキーが崩れにくく、重ねておけるので保存にも向いています。チョコチップクッキーは夏季に製造されない商品もあり、買いだめて年中食べたい人にもぴったりです。多くはプラスチック製のトレイや袋に入っています。クッキー自体のサイズも大きく、1枚1枚の満足度が高い商品が多いです。
おすすめのチョコチップクッキー7選
おすすめのチョコチップクッキーを、それぞれのタイプから厳選しました。
チョコチップクッキー – イトウ製菓
チョコチップはつぶつぶタイプ、クッキー生地はサクサクタイプです。1981年発売、イトウ製菓のロングセラー商品で、独自に配合されているスパイスが美味しさの秘密です。原材料にも「スパイス」の表記がありますが、詳細は公開されていません。シナモンの風味が特徴的で、根強いファンがいるチョコチップクッキーです。
箱タイプの包装で15枚入り、5枚ずつの個包装です。
カントリーマアム – 不二家
チョコチップはつぶつぶタイプ、クッキー生地はしっとりタイプです。10年連続でビスケット市場売上No.1を達成した日本を代表するチョコチップクッキーの1つです。通常のクッキーよりも低温でじっくりと時間をかけて焼き上げるため、中はしっとり、外側はサクサクの食感です。
中に適度な水分が残っているので、夏は冷蔵庫で冷やして、冬は電子レンジで少し温めて食べても美味しいです。袋タイプの包装でバニラ風味とココア風味でそれぞれ10枚入り、1枚ずつの個包装です。
チョコチップクッキー – 森永製菓
チョコチップはチャンクタイプ、クッキー生地はサクサクタイプです。立方体のチョコチップがゴロゴロと練りこまれていて、1枚の満足度が高いチョコチップクッキーです。チャンクタイプではありますが、チョコチップは柔らかめの食感で、ココア味のクッキー生地と絶妙なバランスです。
甘さ控えめなので、子どもはもちろん大人のティータイムにもぴったりです。箱タイプの包装で12枚入り、2枚ずつの個包装です。
リトルプリンセス ミニチョコチップクッキー – チャーチル
チョコチップはつぶつぶタイプ、クッキー生地はサクサクタイプです。チャーチルはイギリスロンドンの菓子メーカーで、芸術品のような美しい包装が特徴です。缶にはかわいらしいイラストがデザインされており、プレゼントはもちろん、コレクションとしても人気があります。
缶タイプの包装で12枚入りです。
ナンタケット – ペパリッジファーム
チョコチップはチャンクタイプ、クッキー生地はサクサクタイプです。アメリカの菓子メーカーであるペパリッジファームは、母親がアレルギーのある息子のために、信頼できる材料でパンを焼き始めたことが始まりです。今でもその精神は引き継がれ、世界中で愛される菓子メーカーとなりました。
ナンタケットはチョコチップ・生地ともにザクザクと食べ応えがありますが、甘さ控えなので何枚でも食べられそうなチョコチップクッキーです。袋タイプの包装で8枚入り、4枚ずつの個包装です。
ミニギフトチョコチップクッキー缶 – ブルボン
チョコチップはつぶつぶタイプ、クッキー生地はサクサクタイプです。3種類のチョコチップクッキーに加え、チョコレートがウェーブ上にデコレーションされたクッキーと、ココアクッキーの5種類が楽しめます。飽きの来ない一口サイズで、高級感のある缶はプレゼントにぴったりです。
缶タイプの包装で60枚入りです。
3枚ミニアメリカンソフトクッキーマカデミア – イトウ製菓
チョコチップはつぶつぶタイプ、クッキー生地はしっとりタイプです。柔らかい生地に大きめのチョコチップが独特の食感で、アメリカのカフェで食べるチョコチップクッキーを連想させます。ちょい食べにぴったりのミニサイズで、食べすぎ防止にもなる人気のチョコチップクッキーです。
袋タイプの包装で3枚入り、1枚ずつの個包装です。
たくさんの種類から好みのチョコチップクッキーを見つけ出そう
クッキーの中でも人気が高いチョコチップクッキーは、世界中で数えきれないほどの種類が販売されています。生地やチョコチップの食感の違いだけでなく、それぞれの味わいや香り、舌触りなどは多種多様です。
シンプルだからこそ奥が深く、いろいろな種類を試してみる楽しみがあります。日本国内のメーカーはもちろん、海外製品やカフェなどで販売しているものなど、いろいろなチョコチップクッキーを食べて、自分好みのタイプを探してみましょう。
文・構成/HugKum編集部