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敬老の日は何歳から?何する日?孫が祝うのはいつから?
毎年9月の第3月曜日は敬老の日です。年配者を敬い、感謝の気持ちを伝えるために制定された国民の祝日。ですが、何歳から敬老の日を祝えばよいなのでしょうか?そのほかにも、具体的には何をするの?プレゼントはどんなものがいいのなど、意外と知らないことや頭を悩ませることが多い日ともいえます。
敬老の日はいつから?何歳からお祝いできる?
そもそも敬老の日は、何歳からお祝いするものなのでしょうか?まずは、気になる対象年齢から確認します。また、老人や高齢者の定義、敬老の日を祝い始めるきっかけについても見ていきます。
明確な決まりはない
実は、敬老の日を祝うための明確な対象年齢はありません。国民の祝日について定めた、国民の祝日に関する法律(通称、祝日法)は、敬老の日を「長年社会に貢献してきた高齢者を敬い、長寿を祝う日」としています。何歳からお祝いするのかは、具体的に定められていません。
老人、高齢者となるのは何歳?いつから?
では、祝日法にもある「高齢者」となるのは何歳からでしょうか。日本では古くから60歳を還暦として祝い、長寿のお祝いをします。ただし、定年退職や年金受給もこれまでは60歳が一般的でしたが、近年では65歳が新しい基準になりつつあります。
WHO(世界保健機関)や老人福祉法の定義では65歳以上で、国際的にも65歳以上を高齢者と定めている国が多いため、65歳以上を高齢者と考えるとよいでしょう。
孫ができたら、何歳からでもOK?
65歳といっても、人それぞれ。「まだ敬老の日なんて…」と感じる人も少なくないでしょう。そんなときに、敬老の日を祝う大きなきっかけとなるのが、孫の誕生です。
年齢ではなく、祖父、祖母になるという家族内における立場や役割の変化は明確です。さらに孫が成長し、「敬老の日を祝いたい」といったときには「イヤ」といえるおばあちゃん・おじいちゃんはいないでしょう。
世界にも敬老の日はあるの?
世界各地にも日本と同じような敬老の日があります。たとえば、アメリカは9月の第2月曜日、イタリアは10月2日を「祖父母の日」、中国は9月9日(旧暦)を「重陽節」と呼び、高齢者や老人を敬うイベントなどが開催されるそうです。
敬老の日デビューは何歳から?
日本の年配者は、実際に何歳から敬老の日を祝ってもらっているのでしょう?楽天市場の「敬老の日 ホンネ調査」のデータをもとに、敬老の日デビューの平均的な年齢や年配者の本音をご紹介します。
敬老の日を祝うようになったのは「64.5歳」
60歳以上の男女300名を対象とした「敬老の日 ホンネ調査」によると、初めて敬老の日を祝ってもらった平均年齢は64.5歳となっています。そのうち、最年少者はなんと34歳、最年長者は77歳となっていました。
祝われるほうは、敬老の日を祝うのは「70歳」以上と思っているみたい…
祝ってもらう立場の年配者から見た場合、敬老の日の対象を70歳以上と思っている人が一番多く、全体の約36,3%を占めています。次いで75歳以上や65歳以上となり、80歳以上と答えた人も全体の約13%となりました。
敬老の日には何するの?
敬老の日は、具体的に何をするのか、どのように過ごすのかも気になるポイント。ここでは、マイボイスコムによる「敬老の日の過ごし方に関するアンケート調査」をもとに、敬老の日に実際におこなったことや具体的なお祝いの内容を見ていきましょう。
※参考:敬老の日の過ごし方に関するアンケート調査(マイボイスコム)
敬老の日に行ったこととは?
2019年のアンケートでは10,272件の回答のうち「特に何もしていない」と答えた人が全体の約40%にのぼりました。
その理由としては「普段から一緒のため、特別なお祝い事はしない」「敬老の日以外で祝っている」などがあげられています。
敬老の日のお祝い、何するの?
敬老の日に、具体的にどのようなお祝いをしたのかについては、1番多い回答が「手渡しでプレゼントを贈った」でした。2番目は「一緒に外食をした」となり、3番目が「手渡し以外でプレゼント」となっています。
敬老の日のお祝いやプレゼントの注意点
敬老の日は、年配者の健康や長寿を祝う日ですが、相手に不快感を与えては逆効果。最低限のマナーやNGギフトを覚えておきましょう。敬老の日のお祝いやプレゼントの注意点を紹介します。
施設にいる年配者をお祝いするときは
介護施設や老人ホームにいる年配者を祝う場合、そこでの共同生活にふさわしいお祝い方法やギフトを選ぶように意識しましょう。
介護などをさまたげ、職員や周囲に迷惑や負担になるようなお祝いでは、その後の施設内での生活に影響が出てしまうことになりかねません。例えば、施設内にある共有スペースで使うことになるようなギフトは避けましょう。個人で使うものであっても、自室で使うアイテムに限定し、サイズや操作性、音や匂いなどにも注意してください。
ギフトには「のし」をつけて
敬老の日に贈るギフトには、「のし」をつけるようにしましょう。お祝い用の紅白や金銀の水引を選びます。
ポイントは、これから何度もお祝いができることを願い「結び直せる」「繰り返せる」という意味を持った蝶結びの水引を選ぶこと。還暦や古希といった長寿祝いと異なり、敬老の日に決まった表書きはありません。「祝 敬老の日」「敬寿」と書くことが一般的とされています。
孫からギフトを贈る場合「おじいちゃん いつもありがとう」「おばあちゃん いつまでも元気で」などでもOKです。
避けた方がよいNGギフト
寝具は「長く寝る=寝たきり」といった印象を与えることから、敬老の日のギフトにふさわしくないとされています。同様に鉢植えの植物も「根付く=寝付く」と連想させるため、年配者への贈り物としてはNGです。
目上の年配者に対し「下」という字がつくギフトも避けるとよいでしょう。本人のリクエストでない限り、下着や靴下といったものを選ばない気配りも必要です。縁起やしきたりなどを重んじる人もいるため、事前の確認を怠らないように注意しましょう。
敬老の日のおすすめプレゼント
敬老の日の贈り物、せっかくなら、おじいちゃんやおばあちゃんに喜んでほしいですね。ここからは、そんな敬老の日におすすめのプレゼントを紹介します。最近は、手作りプレゼントに人気が集まっているようです。
孫からのプレゼントは手作りが喜ばれる!
おじいちゃんやおばあちゃんに渡したい敬老の日のプレゼント。孫からの贈り物は、既製品よりも気持ちのこめられた手作りギフトが喜ばれるようです。
小学生の場合、絵手紙や感謝状が喜ばれます。赤ちゃんや幼児の場合、手形・足形アートがおすすめ。敬老の日の手作りプレゼントについては、下記の記事でも紹介しています。
写真や音楽のプレゼントもGOOD!
敬老の日には、写真を使ったプレゼントもおすすめです。孫の成長過程を収めたアルバムや写真付きのカレンダーなどは、定番中の定番。おばあちゃん、おじいちゃんへの贈り物として人気があります。
また、音楽で日頃の感謝と長寿の願いを伝えるプレゼントもサプライズとして喜ばれそうです。写真や音楽のプレゼントは、以下の記事でも詳しく紹介しています。
敬う心と感謝の気持ちをプレゼントにして
敬老の日は「何歳から祝うもの」という決まりはありません。そのため、お祝いなのに「年寄り扱いされた」と感じてしまうこともあるため、十分な配慮と注意が必要です。それぞれの関係性を踏まえ、時期やタイミングを見計らって、相手が重ねてきた月日を敬う心と感謝の気持ちを忘れないことが大切なポイントです。
プレゼントにも失礼のないように、最低限のマナーを守ることを心がけてください。相手の長寿と健康を願い、ありがとうの気持ちをしっかりと伝えましょう。
文・構成/HugKum編集部