サンタクロースは実在するの?
サンタクロースの由来
サンタクロースは諸説ありますが、キリスト教と密接な関係があります。
サンタクロースは、4世紀頃の東ローマ帝国、小アジアのミラノ司教、教父聖ニコラウスの伝説が起源となっています。聖伝には弱い者を助けた話が残り、その際は人に知られないように行われることがほとんどだったそう。
そのニコラウスとサンタクロースをつなげる逸話があります。財産を失い貧しくなったために娘を身売りさせなければいけない商人の家に、夜中に煙突から密かに二度、多額の金を投げ入れられたのだとか。その時には暖炉に靴下が吊り下げられていたのだそうです。
また誘拐された子ども7人を救ったことから、子どもの守護聖人とも言われることも。
それらの逸話から、クリスマスの夜に子どもたちに喜びをもたらす存在としてのサンタクロースが生まれたようです。
赤い衣装や白い髭の意味

聖ニコラウスの正装である司教服は赤色。また、赤は庇護や慈愛を象徴する、冬に暖かなイメージを与える、などさまざまな説があるよう。
日本では、子ども雑誌『子供之友』を中心に、赤い帽子に赤い服を着て太いベルトを腰に巻いた、現代と同じイメージのサンタクロースが盛んに描かれるようになりました。
サンタクロースはどこにいる?
サンタクロースは実際にどこにいるの?と子どもの頃に考えていたママ・パパも多いはず。今では、サンタクロースの居場所はきちんと決まっています。

サンタクロースの出身地
サンタクロースが住んでいるのは、アメリカの言い伝えではもともと北極と言われていて、そこから北極圏にあるフィンランドが出身地と言われるようになりました。
フィンランドに住んでいるのは本当?
フィンランドが出身地なのではと言われるようになり、その中でもラップランドの神秘的な場所であるコルヴァトゥントゥリと言われるようになりましたが、その場所を知る人はごく一部だったそう。
そこで、1927年、フィンランド国営放送局はラップランド東部にあるロヴァニエミをサンタクロースの正式な住居と宣言しました。ロヴァニエミには、たくさんのサンタクロースがいるオフィスがあるのです。
サンタクロース村とは
ロヴァニエミにはサンタクロース村があり、街一番の有名人にいつでも会えます。北極線を越える場所にある、サンタクロース村には、世界中から、年間50万人以上の人が訪れます。
そのサンタクロース村では、クリスマスシーズンの始まりが宣言されると、それをきっかけに世界中の多くの人がクリスマスマジックを体験しにサンタクロース村に訪れるのだそう。
また12月23日は、サンタクロースが世界中の子どもたちにプレゼントを届ける旅に出る、一年中でいちばん忙しい日になるのだそうです。聞いているだけで楽しい気分になってきますね。

子どもにサンタクロースの正体を聞かれたら?
クリスマスが近づくと、ママパパには頭の痛い問題が。それはサンタクロースは本当にいるの?という質問。また、悪いことをするとサンタさんが来てくれないよ、なんてサンタさんを利用しちゃうママ・パパも多いですよね(笑)。
そこで、子どもがサンタクロースの正体をどう受け止めているかを、3〜12歳の子を持つママパパにリサーチしました。
Q.お子さんは、サンタクロースの正体を知っていますか?

リサーチした子どもたちの半数は、幼稚園などで過ごす子なので、まだ知らないという子もほぼ半数でした。逆に知っているという子は30%弱。親に聞いてこないので不明、という割合も20%弱でした。
子どもに聞かれたら何と答える?
ここで、みんなが毎年悩まされる「サンタさんは本当にいるの?」という質問。みんなはどう答えているのは気になりますよね。今年はこれで乗り切ろうというアイディアもあるかも。
『お父さんも知らない』
大人である自分も知らないと答えたというパパ。大人なら知っていると思っていた子は、さらに不思議に思ってしまったようですね。
「『お父さんも知らない』と、言っておいた。 さらに不思議がっていました」(40代・静岡県・子ども2人)
『パパやママではない、外国人のおじいさんが持ってきてくれている』
サンタさんの外見から、とりあえず「外国人のおじいさん」と答えたという人も。かなり信憑性のある答え方ですね。
「『パパやママではない、外国人のおじいさんが持ってきてくれている』と答えた。多分サンタはパパかママなんだろうけど、もしかしたら本当にサンタさんはいるかも、と半信半疑で、本当に?パパやママじゃないの?と何度も聞いてきた」(50代・埼玉県・子ども2人)
『大人になったら教えてあげる』
大きくなったら教えてあげるという人も。だったら今教えて、と思うのも当然かも(笑)
「『大人になったら教えてあげる』と言った。 『ずるい、今教えて。』と言っていた」(40代・新潟県・子ども2人)
『もうわかってるよね?』
サンタさんの正体はわかっているものの、口には出さない子に対しては、上のような言い方もありかも。ただしこれは、かなり年齢を重ねた大きいお子さん限定の切り返しですね。
「上の子が小6だが小2くらいまではサンタさんはいるよと答えていた。それ以降は本人も気付いている感じだったので、『もう分かってるよね?』とやんわり話した。『まぁそうだよね~』という反応。でも心のどこかではサンタはいてほしいと思っていたそうです」(40代・埼玉県・子ども2人)
何も言えなかった
もうサンタさんはいないと思っている子に対しては、何も答えなかったという人も。その年からプレゼントは親から、ということにしたのだそう。
「サンタクロースの正体は?と聞いた時点でサンタを信じていないという事で、もうサンタはいませんと伝え、代わりに親がプレゼントをあげるね。ということになっている。うまい言葉が言えなかった」(30代・新潟県・子ども2人)
子どもがサンタクロースの正体を疑う瞬間
サンタさんの存在について、それまでと違う見解をお子さんがもってしまったきっかけ・エピソードをご紹介。今年はどうしようか、そろそろ潮時かもと考えているママパパはぜひ参考にして。

低学年編
プレゼントを置く最中に起きてしまった
もう寝たかな?と少し緊張しながら置くのがプレゼント。まさかの「子どもに見られてしまった」という、残念な経験は他のママ・パパもありそうですね。
「小学校2年生で夜中に置いている最中にトイレに起きてしまって見られた」(40代・広島県・子ども3人)
不法侵入はあり得ないと言われた
知識がついてくる小学3年生にもなると、勝手に家に人が入ってくることはあり得ないと言い張るのだそう。たしかにそのあたりはどう説明したものか…。
「小学校3年生くらいに、家にサンタクロースが入るのは不法侵入になるからありえないと言い始めた」(40代・新潟県・子ども2人)
高学年編
気がついていそうだったので話した
10歳にもなると、なんとなく気づいていそうな素振りをすることも。ちょっと気まずい雰囲気になってしまいそうですものね。
「10歳のころ、なんとなく気がついていたから話した。」(40代・北海道・子ども2人)
クラスメイトから聞いて
大きくなると、学校で友達から聞くということも。友達の話と親からきく話が乖離していると混乱してしまうので、そのあたりは難しいところですね。
「10歳でクラスメイトとの話で気付いた (40代・熊本県・子ども2人)
「小6の時に友達から聞いたようです」(40代・神奈川県・子ども1人)
親のタイミングで
年長さんのときに伝えた
年長さんの時に伝えたという人も。ちょっと早め?とも思いますが、親もそのほうが気楽、ということもありそうですね。
「年長の時に親から言った」(40代・静岡県・子ども1人)
そろそろ真実を知ってもいいだろうと思ったときに
パパが、本当のことを知っておくことが必要と感じたタイミングで教えてしまったそう。ママはまだ教えてほしくなかったようですね。
「夫がそろそろ真実を知っておいてもいいだろうと勝手に教えてしまっていた」(40代・栃木県・子ども1人)
誕生日とクリスマスが近いので
誕生日とクリスマスが近い場合には、二つもプレゼントを用意するのは大変。もともとサンタさんが来ないおうちというのもあるようです。
「誕生日が近いので、誕生日プレゼントだけで、クリスマスプレゼントはない」(30代・千葉県・子ども1人)
サンタクロースはすべての人の心に
サンタクロースは、昔から世界中の子どもや大人にとって、夢を運んできてくる大切な存在です。クリスマスシーズンは童心に返って、家族みんなでサンタクロースを心待ちにしたいものですね。
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文・構成/HugKum編集部