子どもが「部活をやめたい」と言ったらどうする?小学生に考えられる理由や対処法

子どもが小学生になると、学校の保護者が主体となっている野球やサッカークラブ、新体操やブラスバンドなどのクラブ活動を始める子も増えますよね。そんな中で、「部活やめたい〜」という声も一度は二度聞いたことはあるのでは。ただただ疲れていたり面倒だったりが理由の場合がほとんどですが、なかには真剣に辞めたいと言ってくる子もいるよう。そんな時に親はどう対処すべきなのか、子どもにしてあげられることはどんなことなのでしょう。

子どもが部活を辞めたいと言ったらどうするべき?

今回は、6〜12歳の子をもつママ・パパ124人にアンケート調査をし子どもの実態を調査。親の対処法などを探っていきます。

Q.お子様が部活やクラブ活動を辞めたいと言ったことはありますか?

グラフからは、部活をしていない子もいましたが、約50%の子は部活にやる気満々なよう。そんな中、約10%の子が部活やクラブを辞めたいと言ったことがあるようです。その具体的な理由を聞いてみました。

ママパパの体験談

体験談からは辞めたい理由はそれぞれだということが分かりますね。自分の子の場合の参考になるかも。

「周りより上手くならないからと」(30代・埼玉県・子ども1人)
「校区外のチームにはいっているため、年齢を重ねるにつれて共通の話題が少なくなり、話が合わなくなってきたらしい」(40代・富山県・子ども2人)
「他の子がいろいろと習い事を始めたので焦って、私が無理やり入らせたクラブでした。本人は毎回行く前に気持ち悪くなり、だんだん行けなくなりました。まだ小学2年だったので、私が反省し、辞めました。 本人がやりたい!といったものであればまた、違っていたと思います」(40代・千葉県・子ども1人)

子どもが部活を辞めたいときに考えられる理由

部活を辞めたいと子どもが行ってきた時にには、つい、ダメと言いがちですが、どんな理由があるのか理由を引き出してみました。

レギュラーになれない

サッカーや野球など、チームスポーツで部員が多い場合には、練習は頑張れど、試合に参加できないなんていうのもよく聞く話。せっかく遠征しても、何もできずに帰ってきたり、仲のいい友達が試合で活躍しているのに・・・となると辞めたい気持ちもが湧いてしまうのは理解できますね。

上手くならず悩んでいる

自分ではやりたい気持ちがありながらも、いくら練習してもうまくできない時。もう辞めたいかもと思ってしまうもの。水泳など、いつまでも級が上がらないと嫌になってしまうこともありえますね。

人間関係に悩んでいる

こちらもナイーブな問題。友だちとの相性がよくなかったり、ケンカをしてしまっていたりするとなかなか参加しにくくなってしまいますよね。また、顧問の先生やコーチとの相性や指導方針も大きな理由になるはず。

部活を続けるメリット

子どもが部活を辞めたいと行ったときにも、辞めさせずに続けることにメリットがある場合も。子どもに上手に伝えられたら気持ちも変わるかもしれません。

諦めない心を養える

部活やクラブ活動は、続けること自体にメリットが。スポーツ系であれば、勝ち負けがあり勝つためにどうすればいいのかが学べます。また、楽器などの文化系では、練習すればするほど上達していくという実感が得られるはず。

仲間ができる

学校生活とは違うところで友だちができるのも部活のメリット。クラスではおとなしい子が、部活では生き生きしているなんていうことはよくある話。

問題意識を解決できる

一度部活を辞めたいと思った時に、どんなところが嫌なのか、辞めないで済むのにはどうしたらいいのか、など考えますよね。その際に、問題がある部分をどう解決していくのか自分で考え、場合によっては友だちやコーチに相談することで、自分やみんなが心地よい部活動にできる、というメリットもあります。

部活を辞めて変わること

いろいろ考えたものの、やっぱり部活を辞めた場合には、どんなところが変わるのか考えてみましょう。辞めて正解だったと思えることは大切です。

新しいことにチャレンジできる

今までの部活の時間がぽっかりと空くので、その時間に新たなことにチャレンジできるのがいいところ。ずっと気になっていたほかに興味のあることや、友だちが行っている部活に参加してみるなど、新しい発見があるかもしれません。

自分に自信が持てる

辞めるまでの過程を自分の頭で考え、その後どのようにコーチや先生に話していくかを理論立てることで、自分で解決した、という自信が持てることも。

友だち関係は意外と続く

いちばん心配なのは、部活を辞めてしまった時に、部活の友だちとの関係がギクシャクしてしまうのでは、ということ。でも、意外と小学生たちはカラッとしているもの。その後も学校で会う間柄であればそのまま友だちとして遊べることがほとんどです。

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部活を辞めて後悔しないか考えるポイント

いざ部活を辞めてしまった時に後悔するのは避けたいですよね。辞めるとどんな可能性があるのかまとめてみました。子どもと一緒に確認して。

一度辞めると戻りにくいこと

一度辞めてしまうと同じ部活には戻りくくなってしまうもの。一時の気の迷いで本当に辞めていいのかはしっかり考える必要があります。

中途半端にならないか

例えば水泳や新体操など、泳ぎ方、ワザなどが中途半端な場合には、できればなんとかマスターしておきたいですよね。ここまでできたらOKと自分の中で決めておくことも大事。すでにある程度マスターできている場合には、そこで辞めてもいいのかも。

部活を辞めた小学生のママパパ体験談

部活を実際に辞めさせたという小学生のママ・パパにリサーチ。子どもが大変で辞めたいと言うことが多く、無理をさせなかった、という人がやはり多いようですね。

「部活の時間は長いので ストレスを抱えてまでやることではないと感じた」(40代・東京都・子ども2人)
「練習はきつく、昇級出来なかったので一度は辞めたが、クラスを変え、再度戻り昇級も出来た」(40代・福岡県・子ども2人)
「すべてがすっきりしました。 今日休みますの連絡もつらくなっていたので(私が)、子どもとともに自分もイヤだったのだと思いました。辞めた時は本当に肩の荷がおりたと感じました」(40代・千葉県・子ども1人)

子どもが部活を辞めたいと言ったときの対処法

子どもが部活を辞めたいと言い出したら、親はどのように対応すればよいのでしょう?急に言われて中途半端に答えてしまうと、その後相談してくれなくなってしまうことも。いざという時のために頭に入れておくと安心です。

子どもの意見を尊重する

まず、大事なのは、子どもの意見を尊重すること。頭ごなしに辞めるべきじゃないと言ってしまうと、その後の親子関係がぎくしゃくしてしまうかも。どうして辞めたいのか、どんな理由があるのか、落ち着いた環境できちんと聞いてあげるのが大切です。

顧問に普段の様子を聞いてみる

どんなところが気になっているのかを子どもからヒアリングしたら、顧問の先生やコーチにそれとなく話をしてみましょう。いきなり辞める、というのではなく、普段の様子やどんな感じで頑張っているかなど、親が見えない部分を聞いてみるのは大切です。辞めないための改善ポイントが見えてくるかもしれません。

一度休部する

一回辞めてしまうと、復帰するのは心情的にもかなり難しいもの。もし、休部制度があるのであれば、1〜2ヶ月休んでみるのも手です。その場合に、子ども自身がどんな風に感じるのかは大事。ホッとできた、逆に物足りなくなってしまったなどさまざまな発見があるはず。

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オリンピックを目指す!など、大きな目標があるわけでない限り、基本的に部活は日々を楽しく過ごすための一つの目的に過ぎません。もちろん、そこで成長するものは必ずありますが、つらい気持ちになってまで頑張るものではないので、子どもが楽しく活動できることを第一に考えてあげたいものですね。

 

文・構成/HugKum編集部

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