「衣替え」は衣類整理の大チャンス!
今回のテーマは「衣替えついでにスッキリクローゼット」。これから衣替えする方は重い腰を上げるキッカケに。もう終わった方も更に衣類を見極めていただけると嬉しいです。大人も子どもも衣替えの基本は同じ。この機会を逃さず、家族みんなのクローゼットをスッキリ整えましょう!
「2段階衣替え」のススメ
1回目は5月頃
スッキリクローゼットを実現するには、衣替えは絶好のタイミング!とはいえ、この時期は暑い日もあれば肌寒い日もあります。気温の変化が大きいとどうしたらいいか迷いますよね。オススメの方法は「2段階衣替え」です。一気に衣類を入れ替えず、2回に分けて行います。
1回目は5月頃。気温が高く、日差しが強くなりはじめたらやってみましょう。冬物の厚手アウターやニット、マフラーなどはもう使わないので、クリーニングやデリケート衣類用洗剤でお手入れして季節外収納に。そして夏物(半袖/半ズボン/薄手素材など)と春秋物(長袖/長ズボン/厚手素材など)を半分ずつ入れ替えます。
2回目は7月下旬頃
2回目は梅雨明けを迎えた7月下旬頃、本格的に暑くなるタイミングに行います。半分入っていた春秋物を夏物に入れ替え、クローゼットを夏仕様に。これで完了です。
ちなみに、肌寒くなった頃の衣替えも2段階で行います。お住まいの地域によって変動はありますが、1回目は9月下旬頃、2回目は11月頃に行うことで、残暑や急な冷え込みにも対応できます。
「2段階衣替え」はメリットたくさん!
衣替えを2回に分ける…と聞くとなんだか面倒に感じるかもしれませんが、メリットはたくさん!気温の変化に応じて衣類を調節しやすくなりますし、衣類を見極める機会が増えます。
また、1回目に半分入れ替えた服でしばらく過ごすと「半分の量でも意外と大丈夫」と気がつくかも。本当に必要な枚数を把握できるので、衣類の全体量を見直す効果も!2段階衣替え、是非取り入れてみてくださいね。
衣替えが面倒なら、衣類の量を見直そう
量が多いと、衣替え時の疲労も増える!
パンパンに詰まったクローゼットや引き出しは、衣替え自体が億劫になりがち。衣類の量が多ければ、手を動かす作業量や頭で考える判断量が増えて疲れてしまいます。「衣替え、面倒だな…」と感じる方は、思い切って衣類の量を見直してみませんか?
実験!衣類はいくらでも入ってしまう?
衣類の増減でクローゼットの中がどう変わるのか、わが家で行なった実験をご覧ください。
こちらは私のクローゼットです。写真では、約77cmのクローゼットのバーにハンガーが26本かかっています。服同士は若干触れていますが、選びやすく出し入れしやすい状態です。
同じ26本のハンガーを右側にギュッと寄せました。このような密度で左側の空間も埋めたら、合計60本ぐらいは掛けられそうです。でも服がシワになってしまい、アイロンをかける手間が増えます。また、服同士が触れる面積が大きいので摩擦が強くなり、1枚を出し入れするにも大変です。
次に、子どもの衣類収納ボックスで実験しました。引き出しにTシャツが8枚入っています。適度なゆとりがあり、色柄が一覧できます。子どもが選びやすく、出し入れしやすい状態です。
同じTシャツ8枚を左側に寄せました。布の摩擦が強くなるので、子どもが1枚取り出そうとすると何枚かまとめて飛び出てしまうので、せっかくたたんだ服がグチャグチャになってしまいます。
詰め込みNG!風通し良いクローゼットにする
実験からわかるように、衣類は柔らかいのでギュウギュウでもなんとか収納できてしまいます。でも、その結果余計なシワができたり、風通しが悪くなって虫やカビが発生したり、衣類に深刻なダメージを与えてしまうことも。また、1枚ずつ出し入れしにくいぶん持っていても結局着なかった…という事態にもつながります。
手持ちの衣類が多い方は、圧縮袋やスキマ活用グッズなどの「収納を増やす便利グッズ」が魅力的に映るかもしれませんが、ちょっと待って!まずは便利グッズを使う必要がないほどの量に減らし、風通し良いクローゼットにしましょう。そのためには、衣替えの時に1枚ずつ「手放すかどうか」を判断しながら入れ替えます。ここから具体的な判断方法をお伝えします。
【1年に1回以上着た?】と思い返して判断
未来ではなく「過去1年間の事実」で判断する
まずは「1年間に1回以上着たかどうか」で見分けていきます。日常着で春夏秋冬を通して1回も着ていない衣類は手放してもまず困りません。冷静に「最後に着たのはいつ?」と思い返してみましょう。
衣類整理が苦手な方は「今シーズン着るかな?」「あったら便利かも?」と未来を想像して手が止まりがち。でも、その判断はとても難しいことなんです。一方「1年に1回以上着たかどうか」は過去の事実です。未来を考えるより、ひとまず過去の事実をもとに事務的に判断していくとサクサク見分けられます。
子どもの衣類は「未来」もOK
ただし、子ども服の場合は例外です。まだ一度も着ていない、少し大きめの衣類もあるのではないでしょうか。その場合でも衣替えの時に1枚ずつ目を通しておき、どのアイテムがどのサイズかしっかり把握して、着るタイミングを逃さないようにしましょう。
【試着】して判断
迷ったらその場で着てみよう
衣類を見分けていて「これはどうしよう…」と手が止まったら、試着して判断しましょう。あれこれ考えるより、試着一回でスムーズに解決する場合があります。
特に子どもはどんどん成長するのでサイズアウトも頻繁です。お気に入りアイテムでも、動きにくい、丈が短いなどの不具合があれば「もう着られないね」と納得しやすくなります。
大人の服こそ試着が必要
この試着、大人は意外とやらないことが多いです。新しい衣類を買う時は試着を行いますが、手持ちの衣類を見極める時はじっと眺めて判断しがち。でも、購入当時の自分と比べると色々なことが変わっています。現在の自分に合っているかどうかをシビアに判断しましょう。何かひとつでも違和感を感じたら、潔く手放しましょう。
「また流行るかもしれないから」と未来に期待するのはNG。万が一同じような服が流行ったとしても、色、型、シルエット、素材感などの条件が変わっているはず。あるかどうかわからない未来の可能性にかけてタンスの肥やしにしておくのではなく、そのスペースを空けて少しでも風通しを良くしましょう。
【一旦保留】で次回の衣替えで判断
迷い中コーナーを作って分類!
上の2つの判断を試しても、どうしても決められない場合もあると思います。悩みすぎて手が止まってしまい「衣替えが終わらない…」「衣替えはやっぱり苦手!」という事態は避けたいところ。そんな時は、一旦保留。迷った衣類を「迷い中コーナー」に分けて収納し、次回の衣替えで再度判断します。
ポイントは、迷った時に必ず分けること。他の服と一緒に収納してしまうと、しばらくすると迷った事実を忘れてしまいます。見分ける時に違和感を覚えたことを忘れないよう、分けておきます。
私は自分のクローゼットの一番下の引き出しを「迷い中コーナー」にしています。引き出しである必要はなく、余っている収ボックス、紙袋、使っていないエコバッグなど、何でもOKです。
時間を置くと判断しやすくなる
「迷い中コーナー」というグレーゾーンをあえて設けることで、衣替え全体の作業&判断スピードを落としません。また、その時は判断できなくても「この期間、着なくても困らなかった」という事実があれば、次回の見直しの時に手放す判断を下しやすくなります。是非試してみてくださいね!
いかがでしたか?「衣替えついでにスッキリクローゼット」でした。せっかくの衣替えの時期をうまく利用して、手放し上手になりましょう!
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