【発達障害の子育て】お手伝いで「子どもの自己肯定感」を上げる方法を特別支援学校の先生に教わった!

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子どもが自立するための行動につながるのが、家でのお手伝い。筑波大学附属大塚特別支援学校の佐藤義竹先生に、手軽に取り入れられる道具とともに、うまく取り組むためのヒントをお聞きしました。

お手伝いは、子どもがポジティブな経験を重ねる機会です

 家でのお手伝いは、感謝されたり、感謝したり。お互いにとってポジティブな経験を積み重ねる機会にしてほしいと思います。

 そのためにも、子どもに頼むお手伝いは、子どもがひとりでできそうかどうか、最後は「ありがとう」「がんばったね」で締めくくれるかどうか。そこがポイントになります。

 家庭では無理のない範囲、を忘れずに

家庭は学校とは違います。家の中が安心して快適に過ごせる場所であることを大切にしてください。保護者は学校の先生のように子どもに関わるのではなく、お互いに疲れていたら、無理をせずに休むことも大切です。

クイックルワイパーでお掃除 〜扱いやすく、成果が見えて、達成感あり〜

取ったゴミが見えるので、成果がわかりやすいという良さがあります。お手伝いを通して家族にも喜ばれます。

最初に保護者が使い方を教える程度にして、あとは子どもが使い捨てシートのセットをして、片付けまでできる取り組みやすいツールです。最初から最後まで自分でできるという達成感を味わうことができます。

 

子どもの身長に合わせて柄の長さを調節できます。就学前の子どもは保護者がそばにいて安全に使える配慮も必要。

 

クイックルワイパー

サイズ:全長 約110cm総重量:約340g(ヘット部の大きさ:タテ約10cm×ヨコ約25cm) 価格:1485円(税込、編集部調べ)

発売・花王株式会社     お問合せ先 https://www.kao.com/jp/support/

商品の詳細 https://www.kao.com/jp/products/quickle/4901301262790/

カラーピンチで洗濯物干し〜目と手を動かしながら、正しい組み合わせを〜

 

 

洗濯物を「見分ける」、ピンチを「つまむ」。目と手の動きの経験を深めることができるのが、洗濯物干しのお手伝いです。

 カラーピンチなら色を使ってのマッチングもできます。「青のピンチはお父さんの靴下、緑は僕の靴下」などと事前に簡単な目標を決めて干すのもいいでしょう。正しい組み合わせになるよう、よく見て干せるようになります。

 正しくマッチングできていなくても、自分で「干せた」「できた」という達成感につながります。干すことができて乾けば問題ありませんので、洗濯物干しは、取り組みやすいお手伝いです。

 

シービージャパン 洗濯物干し ハンガー おさかなピンチ 12ピンチ  Kogure

材質:ポリプロピレン、鋼線 商品寸法 (長さx幅x高さ):10.5 x 29 x 19.5 cm 商品重量:110 グラム 販売元シービージャパン(CB JAPAN) 

靴おきシールで玄関で家族の靴並べ〜思わず自分でやりたくなる、身支度しやすいツール〜

 玄関の靴並べもお手伝いとしておすすめです。

初めから「みんなの靴を並べる」のではなく、まずは「自分の靴をきちんと並べようね」「よくできたね」と声をかけることがスタートになります。

 子どもに言う前に、まずは、大人自身が普段から玄関を整頓するという姿をみせてほしいですね。大人のモデルとなり、その子の前向きな思いを育むことにつながります。

 

靴おきシール 2枚組(2足分) ブルー/ピンク 

2足分まとめて1つのパッケージ。表面は滑り止め加工済み、貼る位置により約20cmの靴サイズまで対応可能。
サイズ:縦19.3cm、横9cm(台紙に貼られた状態で最長部分のサイズになります平らな場所にお貼りください。小石や砂があると張り付かないのでご注意ください)

トレイで食事のためのカトラリーを用意~箸やスプーンをメニューに合わせて

多くのおうちが取り組まれていると思いますが、食卓準備も立派なお手伝いです。

「この箸はお母さん、これは私」と考えて準備したり、今日の夕飯はカレーライスだから箸ではなくスプーンだというように、メニューから状況を想定して適切な食具を準備をしたり。何気ないお手伝いですが、親としては助かります。

ファミリーレストランのようなトレイやバスケットを用意すれば、取り組みやすいと思います。

適切に揃えることができるようになるにつれ、親としては子どもの成長を感じる貴重な場面にもなります。

家族の目の届くところでお手伝いを。そして、感謝の言葉を忘れずに

 家庭でのお手伝いは、玄関の靴並べ、食卓拭き、食器の上げ下げなど、いろいろなところに機会があります。

うまくいくコツは、最初からすべてを子どもにまかせるのではなく、初めは出来る事から少しずつスタートさせることです。道具もうまく活用してください。

スキルの上達よりも大事なのは達成感であり、感謝されたという前向きな感情。誰も見ていないところで、その子一人で完結させるお手伝いではなく、「ありがとう」「とても助かったよ」という言葉で終わることができるようにしてほしいと思います。そのためにも、親も子も、無理せずできる範囲で少しずつ取り組みましょう。

 

記事監修

佐藤義竹|さとうよしたけ
筑波大学附属大塚特別支援学校 研究主任/教務主任。東京都文京区教育センター巡回相談員、筑波大学支援専門家チーム。著書に『11歩 スモールステップ 時計ワーク』『今すぐ使える! 特別支援アイデア教材50』(いずれも合同出版)。教材・教具の開発にも定評があり、「すきなのどっち?」「きもち・つたえる・ボード」(いずれもtobiraco)は、全国の学校で使われている。

写真/濱津和貴(佐藤先生) 構成/tobiraco編集室

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